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カテゴリ: 読書記録

悼む人

 昨日の夜に読み終えてしまいました。ううんん、もったいない。

 見ず知らずの人の亡くなった場所を訪ねては独特の所作で悼みを行う若者がいます。彼は亡くなった方の知り合いに必ず聞きます。「この方はどんな人に愛され、どんな人を愛し、どんな人に感謝されましたか」

 さまざまな事件の報道を聞くたび、私たちは事件に至った経緯とか愛憎とかについ興味をもってしまいます。そしてあっという間に忘れていってしまう。この静人という若者は、そうした現代の人々に、人が生きるということの本質を知らせてくれるのです。

 静人の家族についても同時進行で話は進みます。母親は癌に侵されていて、その生き方もすばらしい。

 話を高潔な人物の物語に終わらせていないのは、週刊誌の記者である男の存在です。読者の好奇心をあおり、できるだけセンセーショナルに書くことを信条にする彼は、静人を偽善者として見ています。

 天童氏は『永遠の仔』などの読者からの手紙に対して、どうしたらこの人たちに応えることができるかをずっと模索していたと言います。ものかきにはいろんなタイプがあり、筋書きやトリックに凝る人も、売れることだけを考えて書く人もいます。一回読めばすぐ忘れてしまう作品のほうが多いと言えるでしょう。それは書いていることがどれくらい深いかにあると思います。天童氏は深い。とてつもなく深いところまで降りて一言一言を紡ぐように書いているのでしょう。

 作者の謝辞の言葉を引用します。


 そして、読者へ。あなた方は、わたしの小説への姿勢を信じて、きっと待っていてくださる・・・・。あなた方とのあいだに存在している信頼関係が、先の見えない執筆を根っこのところで支えてくれました。あなた方のような読者を得られて本当に幸せです。


 天童さん、ありがとう。お体に気をつけて。これからも待っています。





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最終更新日  2009年01月02日 23時07分40秒
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Re:天童荒太『悼む人』(01/02)  
はじめまして

「悼む人」読まれたんですね。天童荒太さんの作品には興味を持っているんですが、なかなか時間がとれなくて・・・って言いわけなんですけど(笑)。よい作品みたいなのでぜひ読んでみたいと思います。
(2009年01月02日 23時36分02秒)

>さくらりぼんさま  
椋とんび  さん
はじめまして、ようこそおいでくださいました。

天童氏の作品はいいとか面白いとかの言葉では言い表せないですね。読むにも覚悟がいるというか。
原本の『家族狩り』が最近復刊されたようです。あれは食事の前には読めません。。。。最初は映画化もされた『包帯クラブ』がようのではないでしょうか。映画はちょっとだめでしたが。

 またときどきおいでくださいね。 (2009年01月04日 12時36分27秒)

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