オスカー・ピーターソン ライヴ


オスカー・ピーターソン in Japan 2004


コンサートは、会場スタッフの手際の悪さで、
いつまで経っても長蛇の列が掃けず、20分近く遅れて始まった。



オープニングは 新進気鋭のジャズピアニスト上原 ひろみ と、
ドラムス、エレクトリックベース で始まった。


始まると、あれ?と云うほど音がはっきりしない。 それぞれの音がクリアーに聞こえないのだ。
これは、会場自体の音響が悪いのかなと考えながら、それでも耳が慣れ、それぞれの音を拾えるようになると、上原のピアノの楽しさが伝わって来た。

ピアノ弾きのコンサートで、よく感じるのは、「ピアノを良く弾きこなしているな。」と云う感じなのだが、上原のピアノは、「既に、ピアノが体の一部になっている。」といった感じだった。

楽しそうに弾く。
こんな感じは、小山太郎のドラムに感じた時と近い。

思いっきりポップなのだが、どこかにブルーな雰囲気とか、美しい旋律が流れていて、気に入った。






上原たちの数曲が終えると、オスカー・ピーターソンの登場である。




今年79歳を迎えるジャズピアノの巨匠、オスカー・ピーターソンの来日公演



60年を超えるキャリアが生み出す風格あふれる演奏をお楽しみ下さい。
と、
書いてあったが・・・


ステージ中央に、ドラム、ベース、ギターと順に出て行っては弾き始めるという定番の始まりは、思ったより、心うきうきさせるものだ。

最後に出て行ったピーターソンは足取りが、可笑しいくらいによちよちで、わざと遊び心でそんなステップを踏んでいるのかしら?と思わせるほどだ。
流石エンタティなー! 思わず微笑んでしまった。

そして、始まった演奏に、先ず驚いた事は、音がクリアなのだ。 「さっきの演奏とPA機材も、ピアノも、同じだよね?  違うのかなあ・・・」 と、本気で思ってしまうくらいに違って聴こえるのだ。本当に、機材は違うのかもしれないな。

以前、クラシックピアノで体験をした事がある。
同じ場所、で、時間差で、聴いたピアノの音が、弾く人により、こうも違うのかと しみじみ感じた時のことだ。
弦楽器なら解るが、ピアノと云う、叩くだけでなる楽器の音が何故こんなにも違って響くのだろう?と、不思議に思い、調律師の知人に聞いた事があるが、ペダルの踏み方一つでも音が変ってくるそうなのだ。

この時の演奏が面白かったのは、クリアーに美しく響く外国有名ピアノ弾きより、音が団子状態の若手日本人のピアノ弾きの方が、心に響く表現だった事。
これで透明な音だったら更に響くのに・・・これも自分の思いを的確に表現できる力量の内なのだなと。ふむふむ・・・

あ・余談ですが、ジャズでは、山下洋介のピアノの響きが好きです。

どんどん外れてしまったので、また、オスカー・ピーターソンに戻します。

音楽は、あくまで優しく流れてゆきました。
語った言葉の響きも、とても優しく感じられました。

きっと、もう考えなくても、手が、体が知っているのでしょうね。
お客様の反応も良かったです。
最後、立ち上がっての拍手も起こりました。

私も、楽しめたのですが、個人的な趣味で、ジャズのエレクトリックギターの軽く流すような演奏が苦手なので、無い方が良かったなと、トリオだったらもっと楽しめたのに、と、残念に感じました。

会場を出る時に、彼は高齢なので、今回の来日公演が最後になるのだろうなと話をしている人たち。
そう言えば、ヴァイオリンのステファン・グラッペリの最後の日本公演も、そんな事を思いもせずに聴きに行ったのだっけ・・・



お年寄りが、活き活きと生きている姿は、私達に元気をくれます。
オスカーは、まだ79。私の父は、90で現役介護人。
まだまだ頑張って頂かねば!


私も半世紀を過ぎて、これからに向けて体力着けなくちゃ。

ね!






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