第９話ワークショップ・マスタークラス | 宇宙のしっぽ

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第９話　ワークショップ・マスタークラス

第９話

８月１日（月）

いよいよワークショップの始まり！

Burnside High School： Master Class
16：00 - 21：00　X　3dayｓ

～　ここからは、生徒さんの作品　～

硬く言うと、
頭部の構造などの成り立ちや、相対的な見方などを理解する。
というのが主旨ではあるけれど、

あらかじめ、用意するものとして、

「創りたいもののイメージ」　と　「鏡」

をお願いしておいた。

だから、それぞれが持ってきた写真や絵などのイメージに近づけながら
創っていくのは、とても大変ではあるけれど、
みんな、楽しみながら創ってくれたので、とても良い授業だったと思う。

お嬢さんの写真を見ながら。
会場には、本人も来て、上のほうの写真に写っています。

この作者は、他の国の子どもに、学費を融資していて、その子の写真を持ってきました。
「うちの息子よ！可愛いでしょう？この笑顔がなんとも言えないの。」と。
写真の子どもの雰囲気にも似ていますが、
この明るくて屈託の無い表情が、作者本人にそっくりです。

グループは、二つに分かれていて、この作者は指導少なめのグループでした。
ですが、最後には、こんなに素敵に纏め上げました。

とても物静かで、控えめな雰囲気の女性です。
終わりごろ、
明日行って授業を持つ子どもたちの学校の先生だと知りましたが・・・

この人は、彫刻をやっていると聞いていましたが、
説明を聞くと、手際よく、自分でどんどん進めていました。

この人も指導少なめのグループです。
段々本人に、とても似てきて、素敵になりました。
髪の毛もバサバサにしたいと云うことになりましたが、
「私のバサバサ加減を創るには、ちょっと粘土が足りませんねぇ。」って！

こちらは、とっても可愛らしいお孫さんの写真を持って来られました。
モノクロの、ブロマイドみたいな写真です。
出来上がりもとても品が良くて可愛らしかったです。

この人は、妖精の絵本を持ってこられて、
その雰囲気にとっても近いものとなりました。
この作品の魅力は、とても生き生きしていたところです。

この人は、おばあ様の写真を持って来られました。
おばあ様の目は、とっても優しそうで、
段々その優しそうな表情に近づいてきました。
ご本人も、最初恐そうな印象でしたが、
話をしていくうちに、とっても可愛らしい目で笑ってくれて、
ＣＵＴＥ！

この人は、みんなのいろいろな雑用に気を配りながら、
しかも指導の少ないグループだったので、
髪を付ける時間もありませんでした。

でも、今では、葉っぱの髪の毛が付いて
「森の番人」になっています。

ね・クリス♪

卒業証書を欲しいと言われて、、
「卒業なんてさせないわ！」
　「あなたたち、一生私の生徒さんでいて欲しいから！」
なんて言ったけど、

日本風の卒業式が出来て、
皆喜んでくださったので、私もとても幸せでした。

途中で入るディナー休憩は、
皆さん持ち寄りの美味しい食べ物♪
今夜は、お菓子が多いわね♪とか、美味しいものがてんこ盛り！

これも、３日間の楽しみの一つでした。

みなさん、なかなか個性的でしょう？

はい！　記念撮影。

ＰＳ：

この頃になると、「トランスレイタ・キャシー」の上に誉め言葉が一つ付いて、
「クレイジ・トランスレイタ・キャシー」が、のりか姫の定番の紹介になりました。

（クレイジ・トランスレイタ・キャシ・のりか記）さて、バーンサイド高校の美術室を使っての「上級者人形教室」は昼の3時から夜の９時まで連続3日間という強行軍。胸像の中に入れる発砲スチロールを12人分ギコギコ切り取る作業、資料の準備、授業の打ち合わせに大変だったのですが、用意したハズの英文説明書が無いと言われた時の通訳の心境も大変。（人形教室の通訳は一番大変！骨格がどうの、唇の下の皮のめくれ方がどうのって話しばかりで...）。

生徒は皆、なんらかのアートに携わっているのでさすがに上手。でも、それぞれが違う顔を創るし、生徒皆を平等に見なければならないし、とむぼさんも私も必死。２日目の時点ではクリスの製作している顔を私が思わず「マイケル・ジャクソン？」などと言って、彼女は意気消沈。メリル・ストリープだったんです。彼女が創っている顔は...。

3日目には作品が完成。なかには「女の子を創っていたけど、おばさんになった」という人もいたけど、素敵な作品の数々が仕上がりました。あれだけの授業をまとめた、とむぼさん、さすが！

この授業期間中、６時から６時半までは一品持ちよりの夕食。それがとっても美味しいものばかりで、私達はパクパク。２日目に持っていった、とむぼさんと私の合作「巻き寿司」は大好評であっという間に売り切れ！　いやー、美味しく出来た。では、次回は感動的だった小学生を対象とした授業を報告します！
(2006年08月14日 09時17分44秒)

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