ねえ、今日ね・・・・

ねえ、今日ね・・・・

冬のスポーツ<草津>


 父にはもう一つ楽しみが有った。私にスキーを教える事。
「今年のクリスマスプレゼントはスキーセットだよ。」と笑顔で父は私に「パンダスキー」ではなくて子供用の靴、板、ストックのセットとスキーウェアーを買ってくれた。
「ヤダ!そりがいい!」
駄々をこねて見たが、父は私にスキーセットを持たせゲレンデへ。何度転んでも何度泣きべそを書いてもだめ。「いいか、、こうだぞ!」と父。ボーゲンが出来るようになると早速なだらかなゲレンデのある「山の上」へリフトに乗せて連れて行かれて「ここから下まで滑って降りないとホテルには着かないかからな!}と。
 でも、あまりにも駄目な私を父は自分の前方に抱きかかえスキーを自分のスキーの前に挟み込み、体重移動やストックの使い方を体で教えてくれた。
 楽しくなってきた。
「一人で滑る!」そらきた!父は私の性格を分かっていたのだ。
毎年毎年こうして父と私は草津や、水上、苗場とスキーに行った。
中学生になると強制的に入らされた「部活動」が忙しくスキーに行く事がなくなり、高校生になると父が多忙になり一緒にスキーに行くことも無くなってしまった。今でもたまに父が「おまえたまにはスキーしてるのか?」と言う。「ザウスに2回行ったよ、、。全然駄目だね、、。子供の頃の様には滑れ無いよ」「そうだなぁ、、途中でやめちゃったもんな(おいおいお父さん、、君はインストラクターかね?)」
 スキーは父との大切な思い出だ。スケートも連れて行かれたが、、それは本当にセンスが無いらしく父はあきらめたようだが、、もちろん今でも上手に滑れない、、、。

 時間を作って父と一緒にスキーに行く事は今なら出来るだろう。しかし一緒に滑っていたのは昔の若かった頃の父。今父と一緒に滑ったら老いたなと感じるのだろう。だから行きたくない。

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