ねえ、今日ね・・・・

ねえ、今日ね・・・・

結局妻と子供を捨てた男



 妻とその男は付き合いを始め、そして子供に恵まれ、結婚した。妻とその男の間には2人の子供がいる。彼女もまた、別の男性と結婚し、専業主婦になった。妻と彼女は家も近く、家族ぐるみでの付き合いをしていた。もちろん、その男と妻の結婚式も彼女は出席した。彼女はその男と妻と子供の家庭に「親戚」のような扱いをうけ、そしてたびたび足を運んでいた。

 彼女の夫が、出て行った。彼女の夫に「恋人」が出来たからだ。彼女は心から愛し、懸命に尽くしていたはずの夫に裏切られ、自暴自棄になった。食事も喉を通らない日々を送った。そんな時、夜中でも彼女を心配し駆けつけてくれていたのがその男の妻である。しかし、、夫は帰ってこず、その代わり「慰謝料」を払うと言い出した。彼女は考え、5年間、月20万の慰謝料を請求した。彼はそれを承諾した。彼女は「月に20万払っても私と居たく無かった、、って事よね」と言った。彼女はもう一つ彼に対して「慰謝料が払い終わるまで籍は抜かない」と言った。それに対しても夫は承諾した。「よっぽど、、嫌だったのかしら、、ね。」と彼女は言った。

 いつも暗い顔をしていた彼女だが、ある日こんな事を言った。
「好きな人に妻が居たら、、どうする?」
「よっぽど好きでも、妻が居たら、、ってあなたが一番わかってるはずじゃない!月々20万の慰謝料って相当なもんだよ。もし、好きになった人に妻が居て、その妻と別れて貰うために、、なんて事考えたら、、ちょっと考えるよ、私なら」
「そうだよね」
「って、、、。もしかして。」

 その後その男に逢った。その男、子供がもともと苦手だったと言う。妻が子供を欲しがり、子供が出来たら自分をそっちのけで子供だけを可愛がる、、そこが気に入らなくなったらしい。そして、彼女にこう言ったそうだ。
「実は昔から、お前の事が好きだった」と。

 その男、今、妻と子供を捨てた。妻には詳しくは話せないと言う。また彼女も妻には詳しく話さないで欲しいという。なぜならば、「夫に恋人が出来たらしい、最近帰ってこない、、どうしたらいい?」と彼女は妻から相談を受けている。彼女は「そうなんだ、、。頑張ってね、、、」としか言い様がないらしい。

「今、あなたは彼女と一緒に居る事で、自分だけを見つめてくれて、そして子供も居ない、、そんな「夢」のような環境に浸ってるだけだよ。現実逃避してるんだよ。しっかり考えなよ。子供はあなたの子供、一生あなたの子供なんだよ」と話をした事もある。
「子供しか見て居ないって言うけど、あなたは彼女の夫なんだよ、、。子供の父親なんだよ。どっちもいい顔なんて出来ないんだよ。全部捨てる覚悟で、これからの子供の人生、妻の人生背負う覚悟での決断なの?」と友人Aが聞いた。
「全てを捨てる覚悟は出来た。それでも俺はこいつと居たい。」

 そう言って彼は家を出た。小さい古いアパートを彼女のマンションの近くに借りた。

 年を越す前に彼らは離婚した。 
 彼は慰謝料と養育費と言う名目で月々10万支払う事に決定した。その金額は彼の収入での精一杯の金額らしい。彼女と元妻は今でも連絡を取り合っている。
「別れてすっきりしたわ。私には子供たちが居ればそれでいいの。今両親の元に戻って、子供と3人、自分の親と仲良く楽しく暮らしてるわ。」と言うそうだ。

 彼女はいつ、、元妻に「元夫とお付き合いしていて、結婚しようと考えている」と伝えるのだろうか。

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