けいざい日記

けいざい日記

行政の監視は可能か



鎌田慧さんの「地方紙の研究」を読んで



「地方紙の研究」は信濃毎日新聞のような有名地方紙から
岐阜新聞のような比較的知られていないものまで、合計39
社の歴史や秀逸な企画などを紹介しています。

500ページを超える内容で、ノンフィクション作家として
名をはせている著者の綿密な取材によって、地方紙の実像を
映し出しています。

編集局長のような編集責任者はもちろんのこと、若くして
大型企画にたずさわった記者も登場します。

僕が印象に残っているのは、下野新聞入社3年目の市議会
担当の記者が市議会の経費水増しの事実をスクープしたと
いう話。経費の表を見ていて選挙ポスターの経費がずいぶ
ん高いな、という疑問から調べてわかったそうです。

地方紙はとかく行政をはじめとした地元の権力に弱いと
されています。前述のようなスクープを出せば、情報源
でもある市議会から情報をもらえなくなると恐れもあり
ます。

たとえ行政が相手でも、悪いものは悪いとしっかり権力を
監視していけるかどうか、それが地方紙の変わらぬ課題で
す。

下野新聞のスクープは地方紙でも調査報道をしっかりや
っていける、ということを教えてくれたように思います。

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