●鉛色の憂鬱




あんたは…少しでも俺の気持ちを考えたことあるのか…?

いつも俺のことばかり考えていてほしいなんて…そんな贅沢は望まない…。

ただ少し…一瞬でもいいから…思い出してほしいだけなんだ…


+++++++++++++++++++++++++++++


「きちまったな…。」

鉛色の空の下、長い金髪を三つ編みにし、赤いロングコートを着た少年がつぶやいた。
彼の名はエドワード・エルリック。右腕と左足に鋼の義肢、機械鎧を持ち、僅か12歳にして国家資格を取得した少年である。

「兄さん!そんなあからさまに嫌な顔しないの!大佐は僕たちの恩人じゃないか!」

そんなエドワードを宥めるのは弟のアルフォンスである。彼もまた、全身を鎧に包んではいるが、見た目とは違い、柔和な性格をもった少年である。

「はいはい、解ってるよ!!じゃっ、行くか!」
「うん。でも僕はホークアイ中尉たちに挨拶してくるよ!」
「ぇ!?アルも一緒に来ないのか!?」

別に一人で行けば良いことだけど…あいつと二人きりになるのは、ちょっと苦手だ…

「何言ってるの!報告書渡すだけだろう!?一人で十分だよ。」

エドワードの思考はあっけない言葉で吹き飛ばされた。

「…っ解った。行ってくる!」

エドワードは重い足取りで大佐のいる執務室へと歩いていった。

+++++++++++++++++++++++++++++

コンコン。。。

廊下に渇いた音が響いた。

「入りたまえ。」
中からは大佐の聞きなれた声が聞こえてきた。聞きなれてるけど…少し…懐かしい気がする。

「失礼します…」
「やぁ、鋼の、久しぶりだな。今回の旅は少し長かったじゃないか。」
彼はロイ・マスタング大佐。此処東方司令部を指揮している。彼もまた国家錬金術師である。二つ名は焔。

「あぁ、まぁな。」
エドワードは愛想なく返事をし、報告書を差し出してソファーに腰掛けた。
「相変わらずつれないな。」

つれないのはそっちだろう。久しぶりに会ったっていうのに、顔色一つ変えないで…。いつも…俺一人で空回りしてる…。

「今回も、大分派手な旅だったようだね。」
報告書を読みながらロイが言った。
「ご苦労だったな。もう行っていいぞ。」

「…っ!!」
エドは顔を赤くして立ち上がり、執務室から飛び出していった。

「エド!!?」

+++++++++++++++++++++++++++++

エドワードは司令部を飛び出し、町中を彷徨っていた。

ほらな、やっぱり…あの人は俺がどこにいようと、関係ないんだ…。どんなに離れていたって、あの人にとっては何の支えでもないんだ…

あんたは…少しでも俺の気持ちを考えたことあるのか…?

いつも俺のことばかり考えていてほしいなんて…そんな贅沢は望まない…。

ただ少し…一瞬でもいいから…思い出してほしいだけなんだ…

何デ…俺ダケコンナニ苦シイ思イヲシナイトイケナイノダロウ…

夢中で走っていて気づかなかったのか、エドワードの瞳からは大粒の涙が溢れていた。
鉛色の空からもいよいよ雨が降り出していた。

「エド!!!」

後ろから、先ほどまで一緒にいた大佐の声が聞こえた。

それに驚き、どうしたらよいものか解らなくなり、再び駆け出した。

「待て!エド!!」
やはり大人と子供。すぐに追いつかれてしまう。
「待てと言っている!」
そう言うと大佐はエドワードの腕を掴み、その動きをとめた。

「どうしたんだ、いきなり部屋を飛び出して…」

やっぱり、解ってない…。

「別に、何でもねぇよ…。」
でも…心配して…追いかけてきてくれた…?

「何でもないわけないだろう!!こんなに濡れて」

大佐は、その大きな手のひらでエドワードの瞳から溢れる涙を優しく拭った。
「私が…そっけない態度をとったからかい…?」
「・・・・・。」
図星なだけに、言い返す言葉が見つからない…。

「私が…君に関心がないとでも思ったかい?」
そう言うと大佐はエドワードの左手を取り、自分の胸に押し当てた。
「な・・・っ///」
大佐の鼓動が手のひらを通して伝わってくる。

「君と話すだけで…君の傍にいるだけで…私はこんなになってしまうのに…それでも気味は私を疑うかい…??」

俺ハ…愛サレテイタノ…?

大佐は掴んでいたエドワードの腕をさらに引っ張り、自分の胸に抱き寄せた。

「君の傍にいると、愛しくて…愛し過ぎておかしくなってしましそうなんだ…さっきのも、ただの照れ隠しだよ…」

「大佐…」

俺ハ…コンナニモ愛サレテイタノニ…

「ゴメン…大佐…」

こんなにも俺を愛してくれているこの人を疑うなんて…
解ってないのは…俺のほうだ…


「エド…愛しているよ・・・。」


エドワードの瞳からは再び涙が溢れた…。先ほどまで振っていた雨も止み、鉛色の空からは、一筋の光が差し込んできた・・・。



*END*


+++++++++++++++++++++++++++++

あとがき

初書き小説でございます!!!いかがだったでしょうか;;まだまだ未熟者ですので、ありえないですね!!いろいろと(爆死)
私はなにが書きたかったんだろう;;感想頂けたらうれしいです!!小説はもっと勉強していきたいと思います(>д<;)
これ携帯の方見れるのでしょうか;;長々と;
読んでくださった方、本当にありがとうございました!!

鈴架 庵奈(管理人)


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: