†Glorious Revolution†

†Glorious Revolution†

1.亀裂


核問題、拉致問題、基地問題等々-----------
様々な問題に悩み、疲れ切った各国は、次々と国連を脱退して行き、残るはわずか50国となった。

「国際連合を解散しよう-----------」

最後の総会と銘打たれた会議で、某国代表が呟いた。
「殆どの国が国連を脱退してしまった今、これ以上の会議は無用だ。何の問題の解決にもなりはしない。」
どの国も反論を唱えなかった。内心、皆がもう限界だと言う事に気付いていた。
荒れる国民、かけ離れた技術・貧富の差、永久に消えない差別意識……
もはや地球はばらばらだった。やっとの事で国交を続けている国もあるが、それももう終りに近い。世界の平和を願って開催されていたオリンピックも、とっくの昔に潰れていた。
結局人類は問題を解決しようとはしなかった-----------------


最後の会議が半分程進んだ所で、某人が堅く閉ざしていた口を、恐る恐る開いた。
「やはりもう少し……国連を続けないか……?」
各国代表は、驚いて某人を見つめた。
「何を今さら……」
某人の隣に座っていた代表が、鼻で笑った。
「このまま国連を続けて、一体何の意味がある?!!少しは考えて物を言え!!」
「私の国ではっ……!!」
怒鳴る隣国に、某人も必死で叫び返した。
「特に被害が酷かった!国の一部の地域で核の投下実験をされ、そのお陰でその付近に住んでいた住民が次々と死んで行った!その中には私の友人だっていたのに……っ!!」
「私の国でも…」
某人の意見を聞いた他国代表が挙手をし、話し始めた。
「度重なる拉致のせいで、国民に大きなショックを与えました。実際、私の妹も……私たち代表には、国民に変わって問題を解決すると言う、一つの義務があります!!」
「それならどうやって問題を解決する?!戦争でも起こそうと言うのか?!!」
「それでも良い……問題が解決しないよりはましだ!!」
----------------------------…………
こうして、ある某人の発言によって、各国の間に亀裂が生じた。
世界各国はお互いに罵り合い、いつの間にか会議は「戦争開始決定」と言う方向に向かって進められていた。

「それでは今日決定した事をそれぞれ国民に告知しておくように……」
この言葉を最後に、「最後の会議」は終った。各国代表はぶつぶつと愚痴を呟きながら早々と会議室を後にした。
会議室のホワイトボードには、一週間後から開始されるであろう、プロジェクトの詳細が書かれ、窓から差し込む夕焼けの光に照らされていた。夕日は、人類の愚かさを反映するかのように、会議室をいつまでも緋色に照らし続けていた………

遂に第三次世界対戦が暗く重い幕を開けた………


※これは管理人の空想による物語です。実際の人物、団体には何の関係もありません。

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