光輝く

光輝く

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いつもと変わらない日常。
毎日。
なのに、何かが違った。
おかしいと思いながら。
何だか外が騒がしい。
窓から、外を見てみる。
よく見ると、動物たちが何かの異変に気がついたのだろうか。
森から逃げだそうと必死になっている・
どうしたんだろうと思った。
森の叫びまでもが、彼に届いた。
とても哀しい声。
思わず、外へ飛び出した。
中にいるのがじっと耐えられなくて。
彼だけが聴こえる”声”が、とても小さくて…小さくて…そして、”声”が消えた。
周り一面が死に、動物たちが消えた。
彼一人がこの場に取り残されてしまった。
どうすることもなく、その場にいた。

―――その日のころから、約一年という日が過ぎ、彼はひっそり人里から離れたところに暮らしてる。
森と動物たちと一緒に生活している。
この生活が日常がとてもあっていると彼は思う。
ただ、心で動植物たちと話すことが出来るそんな日常が彼は好きだ。
こうしてふれあっていると、心も体も癒されてゆく。
癒されてゆくのに、あの時の出来事が心の傷として残ってしまっていたから。
何だか切ない気分になった。
あの日の出来事以来”声”が頻繁に聴こえてくる。
まるで、何かに怯えるように。
語りかけてくることが多くなった。
どうしてあんなことが起きたのか。
それは森や動植物たちにしか判らない事だった。
何が、森や動植物たちに影響を受けたのだろうか。
彼にはそれが判らなかった。
一番それが知りたい理由の一つだった。
その理由を聴こうと語りかけても、その時に限って何も聴こえてこないのだ。
何も語りかけてはくれない。
「……………。」
何の反応もしない彼。
ただ無言のまま、森の様子をずっと見ていた。

本来ならば、人と関わりを禁じられているのだが、この日だけ町並みを歩くことが許される日だった。
出来るだけ、目立たない人通りを歩きながら、次の一年分の食料などを買ってゆく。
主に、主食が保存食なので保存食を多めに買っていった。
必要に応じて、新しい衣類なんかも調達した。
ちょうど、新しい服がほしいと思っていたから。
必要なものだけを買って、これから森へ戻ろうとした。
が、祭をやっているという話を聞き、その場所までやってきた。
とてもすごいと彼は思った。
何をしたらそんな風に踊れるのか。
疑問に思った。
風が呼ぶ”声”を彼は聴いた。
『もう時間だから早く森へ帰っておいで。』
というものだ。
その”声”に彼は素直に従った。
急いで森へ帰ろうとするのだが、人ごみのせいで前へいくことが出来ない。
逆に人ごみに流されて後ろになだれてゆく。
こんな様子じゃ前へ行くことが出来ない。
そこで裏道を通ることにした。
人は一人もいなく、すんなり町並から森へと帰ってゆく。
森へ帰宅。
そして雨…。
「また雨…。」
その言葉で今日の長い1日が終わりを告げる。
深深と降り続ける雨。
森や動植物にとっては恵みの雨。
雨はやむこともなく、降り続けた。
淋しげで、哀しい、切ない音を立てながら、空しく降り続いていた。
――朝――
鳥たちの鳴き声で目が覚める。
それが彼の毎日。
だがいつもと何だか違う。
また、森がおかしいと彼は核心した。
急いで、家の中から外へでると、またあの時と同じ事が・・・!
どうして、同じことがおきてしまうんだと彼は思った。
彼はひたすら願った。
同じ事何か起きてほしくない。
その願いは叶わないことを彼は知らない。
だが、森や動植物たちの”声”は彼に、
『この場所も、もう危ない。人と一緒に暮らして。』
と。
『あなたの未来のためね。いつか緑豊かにしてね;;』
と、そう言った。
彼は約束した。
必ず緑があふれる場所にしようと。
      こうして彼の課題の日々が始まる。


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