光輝く

光輝く

森と彼(続き/NEW☆)



 あの言葉通り、彼は村の中で生活していた。
これといって変わったことはないが、森の中でいたときのほうが良いと思う。
 とても慣れた場所から離れ、彼は、緑豊かな場所を求めこの村にたどり着いた。
太陽が照らす光が輝いてみえ、そこから見える森は、鮮やかな青色の緑が浮かびあがって村全体を、ぽっかり包みこんでいた。
 この村に来て、村人として暮らしているのだがどうもなじめない。
何度か話をするにしてもどう答えていいかわからず、黙っていた。
 ここは、風も水も澄んでいるから今の様な森を保てている。
もちろん村もこの一つ。
 動物たちもたくさんいて、心が和んだ。
色んなことを話していたりするのも、動植物たちだけで人と関わろうとはしなかった。
 この村の生活に慣れた頃、彼はあの時の約束を果たそうと思った。
まだ、数ヶ月しか経ってなくても、彼にしてみればものすごい時は流れていた。
 彼は決めた。
緑豊かな森にするため、動植物が暮らせるようにと願いを込めて。
 彼にとって森は故郷。
生まれ育ったところ。
守りたいと思った。
この村をあの時と同じ運命にはしたくなかったから。
 何も言わないで、去ろうと思った。
ただ心の中で、
(ありがとう…。)
と、短いお礼をいって…

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