トイレットペーパー

トイレットペーパー

トイレットペーパー豆知識

トイレットペーパー豆知識 参考文献 柴田智子著 「世界が見えてくる身近なもののはじまり・トイレットペーパー」PHP研究所
トイレットペーパーの歴史












日本のトイレットペーパーの始まりは?












トイレットペーパーの出来るまで


トイレットペーパー、ちり紙以前(日本)





庶民がお尻の始末をするようになったのは江戸時代

再生紙の始まり




世界のお尻ふき事情

トイレットペーパーコレクターとしても有名な
西岡秀雄さんの本「トイレットペーパーの文化誌」
に紹介されています
★1857年アメリカの実業家が商品化。(一枚一枚のシートタイプ)しかし、トイレには古新聞、パンフレット等置かれ、それでお尻を拭いていたためあまり売れなかった。
★1879イギリスで商品化。ロールタイプ、ミシン目入り。しかし人気商品にはならない。
しかし、この歴史には幾つかの説があるようです。時代の波に乗れず、一般化するのに更に10年程かかったそうです。
1880年代にヨーロッパ、アメリカの大都市で公共下水道事業が進み一般家庭にシャワー、トイレが作られるようになる。この時代にアメリカのスコット兄弟(エドワードとクラレンス)が紙製品の世界で活躍。更に当時最新式の便器「一体成型台座つき便器」が製造販売され、スコット兄弟のトイレットペーパーは一般の人に受け入れられ、今ではなくてはならない物となりました。

大正13年(1924)製造 商品名「Rising Sun」外国航路の汽船に積み込まれていました。最初に求められたのは明治維新後で主にホテル、洋館で必要とされたが当時はトイレットペーパーがなかったので、輸入していたそうです。大正後期に製造されるようになったが、今と違い吸水性が悪く溶けにくく、かたくて手でもんで使っていたそうです。

日本では明治の中頃から長い間、古紙が原料のちり紙と、パルプから作られた京花紙が(おとし紙)トイレで使う紙として使われてきました。下水道工事が本格化した昭和30年前後から「汲み取り式」から「水洗式」へ「和式便器」から「様式便器」へと変化しました。それとともにちり紙メーカーがトイレットペーパーを作り始めました。

★インターネット工場見学
当サイトで商品を紹介させて頂いているツユキ紙工株式会社さんの工場です。


白い紙でお尻を拭き始めたのは50年前位から、それ以前は・・身近な植物の葉、フキ、カシワ、アジサイ、イチジク、ハマボウ等使っていました。またイネのワラ、ちゅう木と呼ばれる巾1~4cm,長さ20cm程の木片や竹べら、海草も利用していました。
ワラは20cm程に何回も折り曲げたり、切りそろえたものを使い、拭いた後は捨てずに田畑の肥料として再利用したそうです。

江戸の名産品『浅草紙』は江戸市中から集められたクズ紙で作られた再生紙。京都では西洞院紙、大阪では湊紙があった。これらの再生紙はおとし紙(おしりを拭く紙)として長い間使用された。
明治時代のはじめの新聞の紙も長い間使われた。
管理人葉っぱの幼少期、(北海道)である時期、新聞紙を四角く切ってトイレに置いてありました。使うときクシャクシャに揉んでつかいました。当時は一般的でした。その後はちり紙になりました。


紙を使っているのは地球上全人口の三分の一
◆紙     ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアなど 色、質は様々。

◆水     暑くて川の近いところは、川が自然の水洗トイレ。お尻の始末は、川の水。

◆砂     砂漠地帯。砂漠の砂は細かくて痛くない。指もお尻もすぐに乾燥して、砂は自然に落ちてしまうそうです。

◆小石     エジプトなどラクダを引いて歩いている人たち。拾ってポケットに入れて冷やしておいた小石で拭き取る。

◆木の葉     乾燥させてしんなりさせたり、塩水につけて柔らかくしたものを使う。

◆とうもろこしの毛(ヒゲ)と芯    アメリカのコーンベルト地帯などでは、非常用としてとうもろこしも毛、実を食べた後の芯を紙代わりにすることもあるそうです。

◆ロープ     中国(黄土地帯)、アフリカ諸国(サバンナ地帯)2本のくいにロープを張りお尻をこすって拭いたりする。

◆木片・竹べら     中国、日本でも戦後まで使用されていた地域があったようだ。

◆樹皮     うすくはがした木の皮。

◆海綿(スポンジ)    地中海諸島、古代ローマ帝国でも使われていたそうです。

◆ボロきれ     ブータンなど。

◆海草     海岸の地域。日本の海岸地帯でも利用されていた。

このように紙以外のものを使用している国でも都会のホテルや、余裕のある家庭では紙を使用しているようです。
トイレットペーパーと
ティッシュペーパーのちがい

トイレットペーパーは水に繊維状にっほぐれるが、ティッシュペーパーは耐湿性樹脂を使って水にほぐれにくい。トイレに流すと詰まる原因になります。 (流せるティッシュ)


なぜ人間はお尻をふくの?

チンパンジーのおしりは肛門がまる見えなのに人間のお尻は両側にふくらみがあり肛門はその奥に隠れています。
これは人間の2本足歩行に関係しています。直立姿勢を保つためお尻の筋肉が発達し内蔵を支えるため上体の下部にも筋肉がつきました。
人間以外のほ乳類は直腸の粘膜を少し外に出すことが出来、排便時直腸の粘膜を出し、排便後またもとどうりになるので、肛門周辺が汚れません。ところが上体下部に強力な筋肉がついた人間は、直腸の粘膜を外にだせなくなりました。肛門も奥にあるため大便がお尻につくようになり。その度ににお尻をふかなければならないのです。

紙の原料

150 年位前から木材が使われるようになりました。建築木材に適さない木、製材の時に出る木のはしが原料のチップです。木材はリグニンという物質で多くの繊維が結びついています。木の繊維を取り出したものがパルプ。
「化学パルプ」…・木材に薬品と熱を加えて煮て、リグニンを溶かし繊維だけを取り出した。
「機械パルプ」……木材を機械ですりおろし繊維とリグニンが混じった状態でつくられる。

海外のトイレットペーパー

私たちが毎日普通に使っているふんわりやわらかいトイレットペーパー、それを使っているのは日本、アメリカ、カナダくらいだそうです。ヨーロッパは日本と比べてごわごわでガサガサしたものが多いようです。そして再生紙が一般的。日本の白くて柔らかい再生紙とちがい色も漂白されていないうす茶系、ロールの他シート状のもあるそうです。
外国に行く機会があったらトイレットペーパーを見てくるのもおもしろいですね。

地球資源を守る再生紙

日本で一日に消費されるトイレットペーパーの量はなんと地球24 周分という説もあるそうです。パルプを作る木材の成長は30~50年。木を切り続けていくとにより、地球温暖化、砂漠化の問題がおきています。これらを考えるとトイレットペーパーは純パルプでなくても、再生紙で十分役目をはたせると思います
牛乳パック、OA用紙など上質古紙1tから5万ロールのトイレットペーパーが出来るそうです。また古紙から再生紙を作るときは3 分の1のエネルギーですむそうです。
そして製紙材料のうち古紙が使われている割合は54%で一年間で東京ドーム170杯分もの紙が使われずに捨てられているそうです。

非木材紙

木材の代わりになる草から作られる紙としてケナフが注目されています。(草の全部がパルプの原料になる)
さとうきびの繊維で作る紙 もあります。   

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