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昔の建物


昔の建物
昔 の民家は、全て身近な物で造られていた。近くの山で木を切り、材木にし、釘を使わずに組み立てていく。カヤを束ねて屋根を葺き、土を練って壁にした。建具 も全て木製で、明かりを採る為に和紙を貼った。和紙ももちろん植物から造る。畳も植物だ。
手間と時間をかけて、ゆっくり造っていく家。
そして、棲む人が居なくなったら朽ちて土に返っていく。

本当はそれが一番なんじゃないかと思う。

ただ、今の世の中それではやっていけないことも多いだろう。工期を早めたり、強度を増す為に新しい建材を使ったりもする。その為に接着剤を使ったりもす る。
自然に戻ることが出来ずに、腐る事無く地中に埋められてしまうものもあるだろう。

全てを否定はできないし、あたしはエコロジストでもないので、そんなことも言わない。
だけど、お互いの良いところを尊重しつつやっていけないだろうか。

例えば、昔の民家を一軒買ったとしよう。手直しも多いだろうけど、水周り(トイレ・浴室・キッチン)だけを現代風に改装すれば、後は快適に暮らせるんじゃ ないだろうか?多少人それぞれ好みはあるだろうけど、衛生面がきちんとしていれば、問題なく過ごせると思う。


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