「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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嫁様は魔女
硝子窓(帰阪)
『ワタオニ』のメロディ。
思ったとおり、理恵さんからの電話や。
「もしもし・・・。」
新幹線の中。
貴信は声を抑えて電話に出、すぐに席を立って歩いていった。
一緒に大阪へ帰ってくれる。
やれやれって言うのが半分、ほっとしてる言うんもホンネ。
倒れて救急車でお義母さんが運ばれたって聞いたとき
貴信は入院先に行ってもしゃあないな、と思った。
でも行ったらウチの気持ちはそこで切れてしまうやろ、と
夢の中で映画を見るみたいな、変に離れた感じで自分の気持ちを見ていた。
ウチが何しても、絶対認めようとせんお義母さん。
別に厳しいのはかまへん。
間違ってたら言うのもかまへん。
でも夫婦の部屋に聞き耳たてたり、何でも言うとおりにって強制したり。
・・・・どう考えても過干渉やろ?
やめてほしいて言うたら、気に入らんかったら出て行け?
子供さえ生んだら用なし?
いきなり離婚って・・・・・どうかしてる。
実家に電話されたり、子供の名前つけるなって言われたり
貴信が車欲しいって言うたら勝手にお金出したり。
オバサン連中の間でもめっちゃくちゃ悪口言われて。
自分のしてることのほうが非常識やん。
嫁には何言うてもええと思ってるんやろか。
そんでも話せばなにか変わるかもって思ってたのに
・・・売り言葉に買い言葉みたいになってしもたんはウチも悪いんか知らんけど。
サイアクや。
一番悪いほうに変わってしもた。
そんでも貴信にとっては大事なお母さんやし・・・・
ウチとモメて倒れたんやろうし。
今朝、東京から山梨に引き返すんかどうか。
ウチが考えるんと同じ位悩んだかなぁ。
もし貴信があっちへ帰ってたら。
離婚は・・・意地でもしたれへん。
あのお義母さんの思う壺なんかイヤやし。
でも、気持ち的にもう貴信の事は今までみたいに信頼でけへんやろ。
勝った、って言うんは変な言い方やけど
ウチと一緒に大阪へ帰ってくれるって言うてくれて
ホンマによかったって思う。
ウチのこと。
ちゃんと考えてわかってくれようとしてるんやって思える。
お義母さんには悪いけど・・・・
でも、自業自得ちゃうんって思うところもあるし。
・・・倒れたって・・・・なんやろ。
血吐いたとか言うてた・・・・。
理恵さんから検査の結果とか言うて来てるんやろな。
貴信はなかなか席に戻ってこん。
様子見に行くんもなんか変やし・・・・ウチが聞いたってどうなるもんでもないし。
何がどうゆれるかわからん、そんな不安を抱えて奏人と待ってることにした。
*
「なんで新幹線なんか乗ってるわけ!?
おかあさん入院してるって言ったよね!?」
「聞いたよ。でもオレだけ戻るわけにいかないし・・・。」
「そんなの由香子さんどっかで待っててもらえばいいことじゃない!
一緒に顔出せなんて言わないよ!」
「でも昨日のあの後じゃ・・・・。」
「ばっか!!」
「ばかって・・・。お前も追いかけろって言ったじゃん。」
「言ったよ?追いかけたでしょ!?
それなりに話だってできたでしょ?
こっちは非常事態なんだよ?なのに自分の親ほっといていい訳!?」
「こっちだって非常事態だよ。」
由香子のあんな顔は見たことがない。
どうしてわかってやんなかったのか?
なんで、ここまでになってしまったのか?
わかるのはあのまま一人で帰らせたら間違いなく由香子は
オレの手の届かないところに行ってしまうって事だけだった。
「離婚騒動なんか後からどうでもなるよ!
おかあさんにもしもの事があったらどうすんの?
それこそ取り返しつかないよ!?」
「え・・・かあさん、そんな悪いの?」
背中に冷たい物が走った・・・・まさか・・・。
「胃潰瘍。
薬で治るみたいだけど一応ちょっと入院する。」
「胃潰瘍?・・・ただの?」
「ただのっ!?。今まで胃なんか悪くなかったのにストレスで潰瘍できちゃったんだよ?」
「ストレスって、こっちのほうが受けてるんだけど。」
あのかあさんのどこにストレスがあるんだよ。
間に挟まれる身になってみろ。
安心したら、なんだか理不尽だなって不満な気持ちが沸いてきた。
なんで皆、オレに言うんだ。
「母さんなんか好き放題言ってんじゃん。」
「あー。やっぱり由香子さんの肩持つんだー。」
「なんだよ、お前。オレだってなぁ・・・・困ってるんだぞ。」
「だから病院来いって言ったのに。」
「なんでさ。」
「めー・・・・・っちゃ怒ってるよ。
一生根に持つよ、絶対。
死ぬまで言われるよ、あの時来てくれなかったって。
今頃、病室で一緒のおばあちゃんと悪口言い放題よ。」
「うえー・・・・。」
「言ってるうちにどんどんエスカレートすんだから。
さっきなんか由香子さんより久美ちゃんと結婚させときゃよかったって
話になってたんだから。」
「なんでだよ!?絶対合わないとか言ってなかったか?」
久美子ってのは高校の頃付き合ってた子だ。
おとなしい控えめな子だったけど、それを暗いとか言って
・・・そうそう、気が利かないとか行儀が悪いとか・・・。
なんか色々思い出して来た。
さんざっぱら文句言われて・・・そんでギクシャクして
なんとなく大学入る頃には自然消滅みたいになっちゃったんだよな。
「喋ってるうちにね、オヒレついたり、話かわったりすんのよ。
もう絶対!お母さんの中では由香子さん、極悪人になってるね。
お兄ちゃんさえ来てれば、おかあさんもそれなりに満足したのに。」
「・・・満足って。そんな簡単じゃないだろ。」
「あのねー。由香子さんを置いて来てくれたってのがポイントなのよっ!
わかんない?」
「そんな。かあさんも子供じゃないんだし。」
「子供じゃないからヤキモチ焼くんでしょ!
ほんとに空気読めないんだから!!」
「どーしろってんだよ。」
「・・・どうしようもないよね。
今更引き返してきたって、おかあさんヘソ曲げちゃってるし。
あたし、これ以上フォローできないからねっ!」
「ちょ・・・カンベンしてくれよ。」
「もう!!お兄ちゃんがもっと上手くやってよね。
長男なんだから。
こんなんじゃ将来同居とかできなくなるじゃん。」
「同居?オレぇ?」
「あったりまえでしょ!!アタシもし結婚したら出て行くよ。
絶対絶対同居とかしないからね。
お兄ちゃんは長男なんだから、お母さんたちの面倒見てくんなきゃ困るのよ。」
「そりゃームリ。絶対ムリ。由香子が納得するわけないし。
母さんだって娘のお前のほうが気楽だろ。」
「お兄ちゃんがちゃんとフォローしてれば済むじゃない。
おかあさんを立てつつ、由香子さんの機嫌をとる!」
「ダメダメ、ありえない。大阪に家買ったし。
母さんと由香子の仲なんて絶対に修復できねぇよ。」
「何言ってんのよ!しっかりしてよね!!
このまま修復できなかったら、離婚してお兄ちゃん一人でお父さん達の老後見てもらうからっ!!」
「勝手なこと言うなよ。」
「アタシ関係ないのにどれだけ振り舞わされてると思ってんの!?
昨日だっておかあさんに一晩ついてたんだよ!?
お兄ちゃん達のせいですっごい被害受けてんだからねっ!
あ。お父さん来たから切る。
明後日まで入院してるから!!いい?どうにかしてよ?」
ピッ、と言う電子音で理恵の電話は切れた。
・・・・母さんそっくりだ・・・・。
言い分と言い、言い方と言い・・・・。
はぁ。
オレにどうしろってんだよ。
いいから由香子を追いかけろって言ったじゃんか。
なんとなく由香子の顔を見るのもうっとうしくなってきた。
タバコ・・・・いいよな?吸っても。
他の乗客もいないし。
・・・禁煙なんてできねーよ、こんなんばっかりじゃ。
深く吸い込んで、胸に一杯溜めてから一気に吐き出す。
実際母さんだってたいした病気でもなかったんだし。
・・・そもそも母さんが勝手なこと言い過ぎなんだよ。
いきなり離婚とか言うかぁ?
ちょっと位妥協とかしてくれよ。
オレが困るのが何でわかんないかな。
理恵も勝手だよ。
・・・何が結婚して家出るって?
旦那の親ともめて同居はイヤだとかなんとか言うのに決まってる。
最初っから次男の男と結婚してマスオさんやればいいんだよ。
はーあ。
そのほうがどんだけラクか!
由香子見てりゃ想像つくだろうが。
今から山梨まで戻ったりすんのは気が重かった。
理恵に文句言われんのも、母さんにぐちゃぐちゃ言われんのも耐えられそうにないし。
とりあえず機嫌が治ったっぽい由香子を刺激したくもない。
・・・ほとぼりが冷めた頃に出張とかなんとか言って見舞いに行こう。
なんでオレの周りの女共はこうも自分勝手なんだ!
オレの気持ちを少しでも考えた事があるのか!!
自分が一番勝手かも、と言う気もしなくはないけど
オレは苦情処理係でも爆発物処理班でもないんだ。
あー・・・・、蒸発するヤツの気持ちがわかる。
子供ができなきゃ、こんな騒ぎになんなかったのかなぁ。
ポケット灰皿に吸殻をねじ込んだ。
そろそろ席戻んなきゃ、由香子に変に思われそうだ。
「お待たせ。」と、声をかけて通路側の席に座った。
「うん。どうやった?」
長かったとか言われるかと思ったけど、別にどうでもよさそうだった。
「胃潰瘍だって。一応入院はするみたいだけどそんなにたいした話じゃないみたい。」
「ふーん・・・。」
そう言ったきり由香子は黙ってしまった。
どうするの?とか、見舞いは?とか聞いてくれれば話もしやすいんだけど
・・・まぁこの場合、無理だろうな。
仕方なく眠っている奏人を眺めてオレも黙り込む。
こんな生活続いたらたまらんぜー、とは思うものの
離婚したり、ましてや家を出て蒸発なんてオレにそんな生活はできない。
まかり間違ってホームレスなんかになろうもんなら・・・
死んだほうがマシかも知れない。
あぁ、どうせ坊ちゃんだよ。
*
あのお義母さんが胃潰瘍ねぇー・・・。
ストレスじゃないよなー、うん、それは間違いない。
怒りすぎてヒス起こしたせいや。
血圧上がって脳溢血か心臓マヒかと思ったわ。
貴信、どーするんかなぁ。
新大阪から戻ったりして。
行かへんかったらエライ事になるよなー・・・。
黙ってるはずないもん。
貴信は何も言わずにぼんやり考え事をしてる。
ウチも何言うてええかわからんから、ずーっと黙ってた。
新大阪まで後1時間以上ある、遠いなぁ。
自分の家に帰ったとして、
貴信と毎日顔あわせてやっていけるんか・・・・?
何か話したいけど、聞くに聞けんような
自分の中で形になれへんモンがいっぱいあって、うまく言える気がせぇへんかった。
*
「バカアニキっ!」
お兄ちゃんの電話を切って、着替えを持ってきたおとうさんと一緒に病室へ行く。
「エレベータに乗るのか?」
「ケータイ、一階しか使えないから。」
「部屋は?」
「3階、306。」
戻るとおかあさんは、榊原っておばあちゃんのベッドの横に座ってた。
すごい盛り上がりで入るスキがない。
トーゼン!
話題は由香子さんのことと、榊原さんとこのお嫁さんの悪口。
「ホントに要領がいいって言うか、小賢しいって言葉がピッタリで!」
「志ぃさん・・・・。」
「ほら、やっぱりね。息子なんてこんなもんですよね。」
そう言って、お父さんを無視したままおばあちゃんと話の続きを始める。
「・・・着替え、な。じゃあ。」
「じゃあって、え?帰んの?」
「父さんがいたって邪魔になるだけだろうし。」
「なんで?変わってよ!あたし顔も洗ってないんだよ?
おなか空いたしっ。
家帰って寝るから、お父さんいてよ。」
「・・・・でもなぁ。」
そりゃあ女性患者用の病室で
当の病人にムシされてりゃほんと、居づらいだろーけどさぁ。
「おかあさん、ちょっとぉ!」
「なぁに、理恵。」
「おとーさん来てんだけどっ。あたし一回帰るしぃー。」
「そう。お父さんもお帰りになってかまわないですよ。
念のために入院させてもらただけで、そんなにたいした事ないんですから。」
「そうか。うん、じゃあ・・・。」
おかあさんは「いいのいいの」なんて言いながら
榊原さんのベッドから離れる様子はない。
おとうさんはスーっと病室を出てしまった。
「おとーさん、ちょっと位は病院いなよ。」
「居たって何もできないし。帰ったほうがよさそうじゃないか。」
昨日の騒ぎからすっかり気弱なジジィになってるよ。
そりゃもともとお母さんの言うなりーって感じだけど。
「はー・・・・。たまんなぁーい。
なんでこんな事になってんのぉ!?
由香子さんもさー、ちょっと言われたくらいで切れんなっつーのっ。
なにも本気でリコンなんて言ってんじゃないんだから聞き流しときゃいいのにさぁ。
ほんと。周りのメーワク考えて欲しいわ。」
「・・・・。」
返事なしってかい?
「ねー。後でどっか食べ行こうよ。
なんかお見舞いとか差し入れとか買い物しなきゃダメみたいだし。」
とーぜん。
お母さんにはああ言ったけど、家のことなんてする気はさらさらなかった。
こっちは被害者なんだもん。
家事なんかなんでやんなきゃいけないのよ。
そうよ、お母さんいないんだし、由香子さんが戻ってきてすればいいのに。
「買い物か?」
「イヤなら美保と行くからお金だけちょうだい?」
「・・・・んー。」
一万円、お父さんは黙って渡してきた。
「一万?」
「足りんか?」
「えー。だってお昼食べて差し入れ買ったらビミョーじゃないー?」
「そうか・・・。」
すぐにあと5千円くれた。
もうなーんにも言う気はないって感じ。
そのあと家まで、結局ロクにしゃべんなかった。
*
新大阪駅から電車を乗り継いでやっと自分の家に帰ってきた。
玄関の「自分の家のにおい」をかいだとたん
一気にに力が抜けた。
「はーぁ、疲れたぁ・・・。」
靴を脱いでそのまま荷物と一緒に座り込む。
貴信は奏を連れて家の中に入っていった。
「オレも疲れました。」
「家まで帰ってきてもーたけど、ええのん?」
一応、聞いてみる。
「ええもなにも・・・・引き返すのもおかしいだろ。」
そう言いながら貴信はスーツを出してきた。
「どないしたん?どっか行くん?」
「会社・・・進藤さんが来てくれってメール。」
「休み取ってんちゃうん?」
「休みは知ってるけど、なんかトラブってるから来れたら来てくれって。」
「そう。」
ホンマかどうかなんて確かめる方法もないし、
別にウソでもかまへんと思った。
一人にしてくれるほうがええ。
貴信もええ加減、ウチとおるんしんどいんやろ。
「夕方には戻れるけど。」
「晩御飯は?」
「なんかあんまり食欲ないし、いいわ。」
「わかった。定期とか取ってくる。」
ハンカチ、ティッシュ、パスケース、小銭入れの中身の補充。
出かける時にそんなんを用意して、玄関で渡す。
思たら、貴信は山梨でずっとお義母さんにそうやって身の回りのことしてもろててんやろ。
結婚してもそんな事は妻がして当たり前・・・って感じやった。
マザコンやん!
そう思うとはよ出かけたらええのにって気になってきた。
「出勤日じゃないし。
進藤さんの用件済んだらすぐ帰るから。」
「いってらしゃい。」
ごゆっくりー、とは一応、言わんどいた。
奏の泣く声がした。
あぁ。
おっぱいの時間かぁ・・・もうちょっと寝ててくれたらいいのに。
休む暇もないやん。
奏を抱いてリビングで座ってると、なんかいっぱい思い出して
今更って感じやけど腹立ってきた。
片手で子機を取って奈良の実家の短縮を押す。
「もしもし、おかあちゃん?陽菜ちゃんは?・・・・そっか、そらそやな。」
まだ独身でバリバリ仕事してる姉がこの平日昼間に家におるはずがない。
「ほんでー?どうやったん?山梨は。」
「そうや、聞いてよ!!もうめっちゃ腹立つねんっ!」
陽菜ちゃん相手に愚痴ろうと思うてたことを、全部おかあちゃんにぶちまける。
どれもこれも、しゃっべってるうちにまた怒りが復活してきて
ウチの話は止まらんようになってた。
それをおかあちゃんは、うんうんって時々相槌いれながら最後までずぅっと聞いてくれた。
しゃべってる間に、奏なんて両方のおっぱいを飲んで
抱かれながらまた寝てしもたくらいや。
「ほんで。貴信さんはあんたと帰ってきてくれはってんやね。」
「一応なー。成り行きって感じやけど・・・。」
「ほんならもう貴信さんにこれ以上なんも言いなや?」
「なんでーよ。貴信もちゃんと話しよって言うてくれてんねんで。」
「その気持ちだけでおいとき。
あんまり追い詰めたらなぁ、男の人はめんどくさなって逃げはんで。」
「せやけどこういう時でもないと。
今まで、お義母さんの話なんか全然聞いてくれへんかってんし。
どんだけウチが我慢してるんかわかってくれんな、納得でけへんわ。」
「あんな、男の人になんぼ言うたってわかれへんて。
それよりな。貴信さんが機嫌よぉ家に帰って来れる様にしたり。
それが一番手っ取り早いし。
あんたかて、いつまでも怒ってたら気分悪いやろ?
もうなー。
しばらく知らん顔しとき。
で?あっちのお母さん、いつまで入院やて?」
「明後日らしいけど。
でもたいした事ないって。
ホンマは今日でも退院できるとか言うとったで。」
「せやけど今まで病気したはれへんのやったら、一応入院しとったほうがええわなぁ。
病院聞いた?」
「そんなん、ウチは知らんよ。・・・・関係ないし。」
「そぉかー。
ほんならおかあちゃんが聞いたほうがええなぁ。」
「何?」
「明日、山梨行って来るわ。」
「なんで!?やめてやっ!!
これ以上もめたら困るし、行ったらおかあちゃん何言われるかわかれへんで!
マジで離婚とか子供渡せとか言うてたもん。」
「せやけどなぁ。
だぁれもこっちからお見舞い行かんわけにいかんやろ?
それにああ言う人は誰かが頭下げたらんと、自分ではよう治められへんねんよ。
わかるやろ?」
「そやから言うて何もおかあちゃんがわざわざ山梨まで行くことないって。
大体こっちが謝ったりする必要なんかないねんしっ!」」
「うん。おかあちゃんは由香子は悪くない思てる。
せやから絶対、あんたには頭下げさせたない。
でもあっちのお母さんはかわいそうやろ?
自分のしたこと反省したり素直に謝ったり・・・そうやって自分を救う事ができん人やもん。
いっぺん離婚とか口にしてしもたら、それを自分で引っ込める真似はようせぇへんはずや。
誰が悪いって間違いがわかってたかてな、自分ではよう認めはれへんねんて。
せやからおかあちゃんが情けかけたるんよ。」
「せやかて・・・悔しいやん、そんなん。」
「何言うてんのんな。
あんたに謝らせたりすること思たら、ずっと気楽やわ。
あんたはイラン事気にしたりせんでええから。
自分の家の方、まぁるう収めるようにしてや?
一番しんどいんは奏ちゃんやで、そやろ?」
「うん・・・・それはそうかも知れんけど。」
確かにウチか・・・・ウチの実家か。
誰かが頭でも下げやんと、お義母さんの気ぃは収まる事ないやろって言うんは理屈ではわかる。
でもウチは悪くないのに!
好き放題されてメチャクチャ言われて振り回されて
そんでも一生懸命やってきたのに。
・・・そやのに関係ないおかあちゃんが謝りに行かなあかんねやろ。
「由香子。別に気にするほどの話ちゃうねんで。
おかあちゃん、病気で弱ってるあの人見てみたいだけやし。」
んっふっふ、とおかあちゃんは笑うた。
「鬼の攪乱言うんやろ?
どんな顔で寝込んでるんか楽しみやわぁ。」
「えー。多分そんな弱ってへんのんちゃう?」
「いやっ!返り討ちにされるかなっ!?」
「されるされる。倍返しやで。」
「ウソやん!いっやぁーあ、おっそろしいわぁ。」
おかあちゃん、今度は大声で笑った。
釣られてウチもなんかおかしくなってきた。
「ほな、おかあちゃん用意するから。
あんまり考えすぎたらあかんで、なんかあったら言うといでや?」
心配かけてごめんな、って言うのは恥ずかしかったから
お礼だけ言うて電話を切った。
奏はもう完全に寝入ってる。
そーっとそーっと、起こさないようにベビーベッドに運んだ。
愚痴って笑ったらなんかちょっと元気でたかな。
よーし!!
洗濯しよっ!!
玄関のトランクを開けて・・・・ぐっちゃぐちゃに突っ込んだ衣類。
片っ端から仕分けして洗濯機にほおりこんだ。
フォーマルのワンピもシワシワ・・・。
これはクリーニング屋さん持っていかなしゃあないよなぁ。
唯一、レンタルしたお宮参りの着物だけはちゃんとたたんで入れてある・・・
こういうんを貧乏性・・・って言うんやろか。
だって、もしシワとか寄せて買い取りなったら大変やもん。
せやけど・・・・返す前にクリーニングって、出さんでええよなぁ。
レンタル費用に入ってるはずやし。
そっからウチは奏の寝ている以外の部屋全部、掃除機かけて
お風呂と、ついでに洗面台も掃除した。
こういう作業に没頭してたらうっとうしいことが薄くなってく気がする。
晩御飯・・・・冷蔵庫になんもないなぁ。
でも貴信はいらんって言うてたし。
どっちみち、明日の朝ごはんの分は買いにいかなあかんけど・・・。
買い物どうしよう?
夕方帰ってくるって言うてたから貴信と行こうかなぁ。
気がついたらもう5時前だった。
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