少しずつ…

少しずつ…

毎日来るメールがあたりまえになって
来ない日は寂しくなった
相変わらず忙しそうなあなたは
ある日出張先からメールをくれた

「一緒に来たかったよ…」
その言葉は私の心を捕まえてしまった
逢いたいと心の底からそう思った。
知らないうちに
少しづつ
だんだん
好きになっていた自分に
やっと気がついた。

自分の気持ちには気づいたけれど
心の中では葛藤していた。
好きだと言ってしまったら
友達ではいられないと思った。
でも…

あなたのことが大好きで
胸が苦しくて
たのしくてせつなくて

やがてメールの内容は
お互いを想う恋文に変わっていった。
そして
あなたの10日間の海外出張の日が近付いた。
『逢いたい…』
こころが叫んでいた。
見送りに行ったら迷惑だろうか?
こっそりでいい
あなたに逢いたいと思った
空港に行こう。
あなたを遠くから見送ろう。

あなたにフライトの時間を尋ねると
13時30分だと教えてくれた。
「その日は休みだからちょうどその時間に
空を見上げたら、飛行機見えるかな?」
とメールを送信した。
一種の賭けだったのかもしれない。
休みだと言うことを伝えたら
もしひとりで出発するのなら
見送られることが嫌じゃなかったら
あなたは来て欲しいと言うはず…

返事はすぐにきた。
あなたからのメール着信音は
♪星に願いを♪
深呼吸して開くと…

「休みだったら空港デートしようよ」

嬉しかった
すごく嬉しかった
逢えるんだ
最高の笑顔であなたを見送ろう
そう心に決めて
その日を待ちわびた


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