たばちゃん♪の いいもん見っけ!

たばちゃん♪の いいもん見っけ!

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

2026.05
2006.10.26
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
改札を出たところで、切花を売っていました。

菊、カーネーション、バラ・・・。
5,6本ずつ包んで無造作にバケツに挿してあります。


そういえば、最近、家にお花を飾ってないな・・・。
そうだ、タクにお花を買っていってあげよう。

ピンクのバラを5本、選びました。




タクというのは、猫です。・・・・ 猫でした。




今から9年前のある朝。

バス停で、子猫を見かけました。




だめだよ! そのまんま行ったら、轢かれちゃうよ!?


思わず抱き上げた そのコは、両目が目やにでつぶれていました。
そんなおめめだから、なんにも見えなかったんだね。

見回したけれど、お母さん猫らしき姿はなく。


考えるよりも先に、すぐ近くの獣医さんへ走っていました。


飛び込んだ獣医さんで目薬と子猫用ミルクをもらい、
その日は 上司も留守だったため、そのまま子連れ出勤。



でも、当時はペット禁止のマンションに住んでいたので、
飼ってあげることができませんでした。


どうしようか? うちでは無理だ。
誰かにもらってもらえないかな??





1週間ほど経ったとき、そのコの片目は完全に失明していて、
残りの1つの目で生活するしかないのだ、ということが
判明しました。



よし!!!
それなら、もう誰にも渡さない。


里親を探していたのだけど、目の不自由な このコにとっては
部屋から出ないことは かえって安全な暮らし方なのかもしれない。



近々ペット可マンションに引っ越すつもりで、
1男児の母、となったのでした。


名前は、タクヤ。「タク~」って呼びたかったから。
タクミでもよかったんだけどね (^^)



その日から、「タク~」って、呼ぼうと、呼ぶまいと(笑)
私の姿を見るやいなや、ほんとに よちよちと寄ってくる。

寄ってきたら最後、離れない。

「抱っこ~」「抱っこ~」の毎日。


お風呂も ろくろく入っていられない。
ゴハンも そこそこに。


子供の頃から ずっと猫と一緒に育ってきたけれど、
世話をしていたのは母で、私は かわいがるだけだったので(^^ゞ
初めての「猫育て」に 夢中な日々でした。







ところが・・・。

週末、子連れで実家へ里帰りし、戻ってきた日の夕方。


タクは元気がありません。

ゴハンも食べないし、なんだか苦しそう。


風邪でもひかせてしまったかな?
自分のことならわかるけど、他人(猫)のことは、わからない。

新しく出来たばかりの、近所の動物病院へ連れて行きました。




やっぱり、風邪をひいたらしい。
小さなカラダに負担がかからぬよう、薬もグラム単位で計り、
注射してもらってきました。







それなのに・・。







タクは その夜、天国へ行ってしまった。



私の膝の上で ぐったりとしたまま。





動転した私は、真夜中にもかかわらず動物病院へ電話し、
先生をたたき起こして タクを診てもらった。

今、呼吸をしなくなったばかりだもの。
なんとか、なるんじゃないかって。



でも、もう、だめだった。




ごめんね、タク。

小さなカラダで、よくがんばったね。

あなたの小さなカラダでは、薬に負けてしまったのかもしれない。
もし病院には行かずに、おうちで眠っていたならば・・

でも、おねーちゃんが、もっとちゃんと気をつけて、
風邪なんかひかせなければ こんな苦しいめには・・・。

そもそも、おねーちゃんが もっと早くから
あなたのママになることを決心していれば、1日でも多く
あなたはもっと安心して 暮らしていられたのに。



小さなタクの魂が、まだそのへんに漂っているような気がして、


お願いだから、かえってきて。
おねーちゃんを置いて、ひとりで行かないで。




ずーっと 天井を見つめて、泣いていた。










あれから、まもなく。

私は、大きな2つのことを決断し、実行に移しました。



1つは、手放す。

1つは、手に入れる。




タクのおかげで手放せた、あるもの。

あのとき あれを手放したおかげで、今、数倍にもなって
幸せが返ってきています。

あのとき タクがいなかったら、まださらに苦しい想いを
するために、「あれ」を持ち続けていたのかもしれません。





そして、タクのおかげで手に入れた、あるもの。



タクを失った、あのとき・・・。

もう、不幸な猫ちゃんを見かけたときに迷いたくない。
すぐに、連れて帰ってこよう。

タクは、生まれ変わったら必ず私のところに来てくれる。
そのとき、すぐに連れて帰れるように、準備だけはしておこう。



お金を貯めて、ペット可のマンションに引っ越しました。
まさに引っ越すか、引っ越さないか、のタイミングで・・・


今の私のひとり娘、鈴ちゃんと出会いました。


顔見知りの ヤンキー野良ちゃんママ猫が
子育て放棄をしていたので、連れて帰ってきちゃいました。

このコは 柄も違うし、女のコだし、
タクの生まれ変わりでは なさそうなんだけど・・・

やっぱり ちょっと迷ったけれど、
私の胸にしがみついて離れない、ちいさな暖かい子猫と一緒に、
新しい生活をスタートさせました。





もし・・・

あのまま、タクが元気になって私と一緒に暮らしていたとしても、
どのみち 私は、あの2つの決断をしたでしょう。

なにも、タクが天国へ飛んでいく必要はなかった。



でも・・・ たった1つだけ、意味があるとしたら・・・

タクのための席がひとつ空いていたおかげで、
鈴ちゃんが うちのコになれたってことかもしれない。







あれから、9年。



小さな骨壷に入ったタクは、玄関の靴箱の上に座り、
年中無休で飾りっぱなしの雛人形の隣で 私の帰りを待っている。



その下では、鈴ちゃんが 三つ指突いて、眠そうな顔をして、
やっぱり 私の帰りを 待っている。





タク、あのとき私のところへ来てくれて、どうもありがとう。

あなたがいなくなったとき、とても悲しかったけど、
それでもやっぱり、あなたに会えてよかった、と思う。





タクのために買ったバラだけど、
先にちょっかい出した(出された?)のは・・・


DSC00084.JPG

鈴ちゃんでした。 ちょっと迷惑そうな顔してる・・・。

それでも しばらく、バラの香りを くんくん やっていました。




あなたたちのおかげで、今の私は毎日とっても幸せ。

どうもありがとうハート





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.10.26 17:40:18


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: