日常雑記~卓球とパソコンと、時々、英単語~

卓球メールジャーナルより




● 誰にもわかる強くなるコツ(6) 吉田和人
 「明日の試合で勝つための技術、将来の試合で勝つための技術」

 多くの技術の中から、「自分に必要なモノ」を選ぼうとする時、どのような点
に気をつければ良いのでしょうか?この問いに関して、「ゲームでよく使う技術
ほど必要」という1つの考え方があります。この考え方で自分の現在の練習法を
見直してみると、問題点に気づくことが多いようです。

 卓球には、自分のサービスから始まるラリーと、レシーブから始まるラリーの
2種類があり、1試合の中で、それぞれ約半分ずつ行なわれています。そして、
サービスからのラリーでは、第1打球(サービス)の使用頻度が最も高く、その
後、第3打球、第5打球…の順となっています。レシーブからのラリーでは、第
2打球(レシーブ)、第4打球、第6打球…の順となります。

  このような視点から、自分の試合についてラリー中の打球回数の分析を行なう
と、サービスからのラリーとレシーブからのラリーそれぞれに、第何打球までを
よく用いているかが具体的数字でわかります。近く行われる試合で勝つためには、
その際に使う技術に磨きをかけることが必要と言えるでしょう。

 このような内容を講習会などでお話すると、「サービスやレシーブを重視し過
ぎていて、基本技術を軽視しているのではないか?」「基本技術の練習を最も多
くすべき」などのご指摘をいただくことがあります。私は、「基本技術はイラナ
イ」と言っているのでは決してありません。「明日の試合で勝つための技術と、
将来の試合で勝つための技術を区別して考えるべき」と言いたいのです。

 ドライブ、ブロック、ツッツキあるいはフリック(払い)などの基本技術につ
いては、現在の試合の中であまり使わなくても繰り返し練習し身に付ける必要性
は高いと考えています。しかし問題は、既に何年も練習をしてそれらを身に付け
ている人や、近く行なわれる大会で勝ちたい人が、練習時間の相当な割合を基本
技術の練習に費やすということです。

 卓球の技術の優先順位は、人によって異なるはずですし、個人の中でも、試合
の時期などによって異なるはずです。自分にとって必要な技術を探すという意識
があれば、明日の試合で勝つために必要な技術は何で、将来の試合で勝つための
技術は何かがみえてくるでしょう。このことが、日々の練習の質を高めます。

 練習時間の割には勝つことができないという人は、こうした視点で練習内容を
チェックしてみてください。


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