海木琴

海木琴
海で出会った旅の木達を
集めて楽器にしてみました
いろんな木が
いろんな旅の話を
歌ってくれます

木琴といえば
忘れられない詩があります
今井 直さんの詩です
たしか小学生の時に出会って
涙がぽろぽろ出てきました
すごくかなしくて
すごくきれいで
忘れちゃいけない大切なものが
ぐさりと突き刺さった気がしました

木琴    

妹よ
今夜は雨が降っていて
お前の木琴がきけない

お前はいつも大事に木琴をかかえて
学校へ通っていたね
暗い家の中でもお前は
木琴といっしょに歌っていたね
そして よくこう言ったね
「早く街に赤や青や黄色の電灯がつくといいな」

あんなにいやがっていた戦争が
お前と木琴を焼いてしまった

妹よ

お前が地上で木琴を鳴らさなくなり
星の中で鳴らし始めてからまもなく
街は明るくなったのだよ

私のほかに誰(だれ)も知らないけれど

妹よ

今夜は雨が降っていて
お前の木琴がきけない


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