ようこそ、ももちやん旅の部屋へ

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白神山地を訪ねる(3)



  3日目。朝食のバイキングを食べた後、ホテルから30~40分くらいのところにある 「ミニ白神」 を訪ねた。ここは、藩政時代に水源として守ってきたブナの森で、約1時間で回れる散策ゾーンになっている。屋久島にある「ヤクスギランド」や「白谷雲水峡」のような場所だ。

 案内によると、[東京ドーム40個分に相当するおよそ52haのエリアは、人の手が加えられておらず、樹齢300年を超えるブナ天然林が鬱蒼と茂り、白神山地核心部の小宇宙としての森林景観を保っています。 このありのままの姿を生かしおよそ2.8kmに及ぶ遊歩道が樹木の周りをうねるように走っています。
双眼鏡と野鳥ガイドブックを片手に、バードウォッチングが楽しめます。]

 前夜泊まった、鰺ヶ沢プリンスホテルは、ネットで「ミニ白神散策パック」で予約したのだった。11月2日まで、の最終日だったけどね。ミニ白神の入場料(300円だけど)がタダになるのよん。

 ミニ白神っていうのは、世界遺産地域からは外れているが、白神山地のミニサイズともいう散策路。
  ガイドツアーもやってるけど、だれもいないし、花も咲いてないので今回はパス。子供たちは杖を借りて ちゃんばら気分だった。ほかに出合う人もなく、貸し切りのように散策できた。(入場札では7番目の客でしたけど)
 コースは整備されていて、とちゅう、聴診器でブナの水の音を聞いてみたり(聴診器が置いてある。これはネイチャーゲームでやるんだけど、音が聞こえるのか聞こえないのかは微妙~)。クマのつめあとをみたり。
 春夏には、いろいろな花も咲き乱れるようなので、ぜひ別の機会に来てみたい。


 ミニ白神での散策は1時間ちょっと。そのあとは、弘前に向かった。3日散策ばかりだったので、子供たちも楽しめそうな、 「弘前市りんご公園」 へ行くことにした。

 とちゅう、「嶽温泉」のあたりの道路にたくさん出ていた売店で、名物「嶽きみ」(とうもろこし)を買う。りんご公園に行くとちゅう、「アップルロード」という道を通るが、左右がりんご農園だ。
 ちょいと迷いながらりんご公園に到着。ちょうど、11月5日のりんごの日のイベントをやっていて、にぎわっていた。
 まずは、りんごもぎ体験を。フジか王林を、ということだったが、子供たち試食して王林が気に入ったよう。

 一人2キロのもぎとり体験ということでひとり6個。あっという間に終わった。12個で660円だった。

 そのあと、園内のクイズラリーをしたり、ランチにりんごカレー食べたり。
 「トリビアの泉」で「まずい」ということがわかった、「ニュートンのりんご」もあったよ~(全国にあるようです)

 で、午後になったので、空港に向かった。
 空港に行くとちゅうの車中では、タツヤが自作の歌「紅葉」をきげん良く歌ってくれた。ユウヤはちょいと下ネタで「ぼっきの歌」だった(←最近、ぼっきがマイブームのユウヤ)。
 空港に早めに到着したが、飛行機はちょっと遅れていた。17時20分過ぎに離陸し、青森とお別れした。



■ミニ白神



 今回、白神山地を訪ねてみたが、季節ごとに変わるブナの様子をみてみたいので、またぜひ行ってみようと思う。

 最初にも書いたが、今でこそ「世界遺産」となっている白神山地だが、そうなるまでには、「林道開発」と「自然保護」を巡る行政と地元の人たちの、様々ないきさつがあった。
 また、林道開発をしたかった秋田側の思惑と、それによりふり回された青森との問題、林道のルートを巡っての秋田側と青森側の自然保護団体同士の行きちがい、また世界遺産となったあとでの「入山規制」を巡る問題、赤石ダムの水のゆくえなどなど、様々な問題を根底に持っている。

 山と川と海の一連の生態系に、人為的に手を入れてしまうと、取り返しがつかない。白神山地のブナの森は、かつてすでに大きく伐採されてしまっており、赤石川の水量は減り、海のサカナもとれなくなったという過去がある。
 だが、保護するからといって、山に入れなくなってしまうというのも筋の通らない話でもある。

 今回、最初に訪れた西目屋村は、青秋林道が通る青森側ルートの入り口になるところだった。白神マタギ舎の工藤さんは、山を知るマタギとして真っ先に反対に回った。

 西目屋村と、十二湖のある岩崎村を結ぶ白神ライン(旧弘西林道)は、青秋林道より前にできた林道だったが、林道沿いのブナが大きく伐採されるなど、問題のある林道だった。
 この白神ラインにある津軽峠から、白神山地を見ることができるという。また高倉山に出るハイキングコースなどもある。景色を見るのと、林道を巡る青森の人たちの思いに触れるためにも、是非一度訪れてみたい。

 岩崎村から県境をおりて、秋田にいくとそこは八森町である。八森町こそ、青秋林道の建設に積極的だった町だった。八森町には、すでに着工してしまった青秋林道があって、そこから「二つ森」という千メートル程度の山に上ることが出きる。二つ森から、白神山地全体を、上からみることができるので、この山もぜひ登ってみたい。

 八森のとなりには、秋田県藤里町がある。藤里では、青秋林道の建設運動が大きく盛り上がり、八森から藤里を通って西目屋村にはいる予定が、ちょこっとずれて青森県鰺ヶ沢町を通る計画に変更された。この変更によって、鰺ヶ沢の地元の人たちが、「川の源流を守れ」と動きだし、これが青秋林道の工事凍結という青森知事の決断につながった。

 青森でも、秋田でも、現在、案内人として活躍しているひたちの多くは、林道の反対運動に関わってきた人たちだ。現在、守られている白神山地には、多くの地元の人たちの「自然を守れ」との思いがみちみちている。そこに暮らす人たちが親しんできて生活とともにあった自然だ。

 私たちのような、旅行者がこうした場所を訪ねるとき、ただ表面的に観光気分で訪れるだけでなく、こうした経緯にも思いをはせたいものだ。というのも、昨今、多くのマナーの悪い観光客がいることも事実だときくからだ。

 エコツアーというのは、自然に触れることにより自然を大切にする気持ちを醸成するために許される旅だ。多くの人がおとずれることによって荒らされるのなら規制したほうがいい、という意見と、いや、入るべきところとそうでないところを明確にすべきだと言う意見と。大切なのは、どう考えても一人一人の意識だろう。
 いろいろな見解があるだろうけど、私はやっぱりそれでもこうした自然をみてみたい。見て、感じて、大切にしたいと思ってる。


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