トイレの話(in沖縄)

ト・ト・ト、トイレの話


最終更新日 2005.03.03

「沖縄トイレ世替わり」(ボーダインク、平川宗隆著)を参考にしました。

なんとも言えない題名の本です。これ読んだら、何か「沖縄」のことが見えてくるだろうか?そんなことより、トイレほど身近でかつ隠されたものはないと思うので、意外やモノの本質が見えるかも、というちょっぴり期待を込めてページをめくりました。

トイレの考古学上の発見の節目は、1992年らしい。

奈良県で2つの遺跡から古代のトイレが発見された。そもそもトイレなんてその時代は、ただ穴が掘ってあるだけだから、発見は難しいものらしい。決め手は、「排泄物の鑑定」すなわち寄生虫の検出だった。

ちょっと汚い話で申し訳ないが、ぎょう虫検査やりました?あれを孤独で実施してる時はかなりさびしい。なんといっても無防備。

「ちゃんとできてるかな」「陽性だったらどうしよう」とかいろいろ考えてしまう。

古代、人口がまだまばらだった頃は、野糞が主流だった。中世頃までそうだったようだ。
万葉集には、次のような句があるという。

「からたちの刺原刈よけ倉建てむ くそ遠くまれ櫛つくる刀自(とじ)」

訳~「からたちの生えている野原を刈って、そこに倉を建てるので、そこで櫛を作っている女の人よ、クソするのであれば、どうか遠くのほうでお願いしますよ」

「万葉集」と「クソ」の組み合わせがなんとも笑える。

今回のシリーズは、ちょっと臭いですが、とっても大切、老若男女誰もがさけられない
トイレの一件です。次回は沖縄の事情を書きます。



何か匂うぞ


最終更新日 2005.03.06

トイレの話その2です。
「匂う」のほうが臭わなそうなのでこれからそう書きます。

沖縄のトイレ事情ですが、昔々はやっぱり野糞が基本、500年ほど前までそうだったらしい。

次のような琉歌があるそうだ。
「山原の旅や幾度んさしが 糞の歩ちゃんしや今度始め」

訳~「山原の旅は何度も経験したが、ウンチが歩くのを見たのは今度が初めてだ」

ウンチが歩く?一体どういうことか?

それは旅人は野でたれたが、偶然亀の甲羅の上にしてしまって、びっくりした亀がノソノソ動き出したという場面だそうだ。笑えるね、その状況。

野糞の次にどう処理したか?

ズバリ、ウンチは豚が食べてたらしい!

豚便所を「フール」というそうだ。「フール」はとても地球にやさしいのだ。「豚に人糞を食わせて太らせ、これを食用とする一方、豚が排泄する糞尿を肥料として利用する。経済的で地球にやさしい」

人糞→豚→肥料→作物→人→・・・なるほど!これがホントのリサイクル!

フールは戦前まで続いていた。でもやっぱり不衛生で伝染病・寄生虫がはびこり放題。だから県は「やめようよ」と言うが、「、(飼料で育てた豚よりも)人糞を食わせた豚のほうが価値が高かった」ようで、取り締まってもなかなかなくならなかったそうだ。

明治に入ると汲み取り式も普及したみたい。汲み取り式の糞はどうしたか?農家が買って肥料にしてたってさ。バキュームカーなんてのはまだまだ先の話。

突然ですが、Q&Aです。

「沖縄初の水洗便所は戦後になって米軍が持ち込んだものである。○か×か?」

豚が食べてたんだ。豚がね~。えらいね豚は。豚に感謝。もし豚が「食べれましぇん」って言ってたら、どうなてったことか。以上です。(オチがないぞ、オチが)



もう匂わない!


最終更新日 2005.03.11

トイレ編、最終回です。

戦争中のトイレは命がけです。避難しているガマから外に出たら、いず爆弾が命中してもおかしくないわけですから。

ガマの中では流れ込む川にしてたみたい。でもそれはとても不衛生だった。そりゃそうだ、生活してるところのすぐそばに、むしろ飲み水に糞尿が混入してるような感じだから。ガマ内部の生活は想像を絶します。

収容所では穴を掘って、そこにまたがってしてた。一直線に穴を掘って、列になって互いに顔を合わしたような状態で(見えてるって)してたらしいです。

戦後はドラム缶便所だった。

その後、60年代までは汲み取り式が主流。肥料として使ってたのも、化学肥料に席を譲った。

さらに糞尿の量が増えると、陸上では処理しきれず、なんと海洋投棄していた!(知らなかった!)

1992年当時で、投機量は全体の7.8%にも及んだ。さすがに海洋投棄はまずいと思ったのか、厚生省は2000年度までに全廃という方針を打ち出している。

なので今はきっとしてない。沖縄でも那覇港から糞尿投機船(とは言わないかな?)が出港していた。本にはその船のことも書いています。

最後に第2話のクイズの答えですが、沖縄最初の水洗トイレは、1941年に沖縄ホテルに設置されたものらしい。したがって、答えは×。

トイレの話、以上。最終回はちょっとお腹をこわしていてちょいリアルだったので、ぶっきらぼうな文章になってしまいました。これからまたトイレ。みなさん、おやすみなさい。

さて、トイレ行こっ。「早く行っトイレ!」(また滑った)




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