たこたこのまったりライフ

たこたこのまったりライフ

東京下町殺人暮色



13歳の八木沢順が刑事である父親の道雄と東京の下町で暮らし始めた。
町内ではある日本画家のの家で殺人事件があったと噂が流れていた。
荒川でバラバラ死体の一部が発見されて、順は事件に巻き込まれる。

隅田川と荒川にはさまれたゼロメートル地帯が舞台。
大雨が降ったら浸水するんじゃないかとフィクションなのに心配してしまった。
順の友人の慎吾や家政婦のハナなど、暖かな人々が出てくる一方で
最近では当たり前になった大した理由のない殺人には
他者を思いやる心の欠如した人間の存在を実感させられる。
少年の描き方がうまい宮部みゆきだが、この作品では本領発揮できてない。
順があまり苦悩してないからかな?
でもこれを書いた時、まだ彼女は31歳だったと聞き驚いた。
小説家だから当然なのかもしれないが、改めてこれだけの文章を書ける力量に頭が下がる思いだ。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: