たこたこのまったりライフ

たこたこのまったりライフ

日暮らし



子供を捨て身を隠していた女・葵が殺された。
死体の側にいた植木屋の佐吉がその子供で犯人と疑われるのだが、
佐吉と懇意の同心・平四郎、その甥の弓之助は無実を信じ、犯人捜しに挑む。

時代小説『ぼんくら』の登場人物が出てきて、なんとも懐かしい気持ちにさせられた。
先にそちらを読んでおいたほうがいい。
ストーカーや恋愛詐欺など現代にもよくある問題も出てくる。
悪い印象しかなかった登場人物の意外な面も見れたりして、
人はいろんな顔を持っているのだと改めて感じた。

上巻で印象に残ったのは
「人を好きになるとずっと一緒にいたくなる、その人と楽しく暮らしたくなる。
 その人の笑う顔が見たくなるし、困っていたら助けてあげたくなる」と言うくだり。
そう思って結婚したのについ初心を忘れてしまいがち。
心に刻んでおきたい文章だわ。

下巻で真相が分かるのだが、動機にちょっと拍子抜けした。
心の傷は簡単に癒えるものではないから仕方ないのかもしれないが。
上巻の勢いが持続できてないのが残念。

煮物屋のお徳の作る料理も相変わらずおいしそう。
近くにあったら絶対行ってしまうだろう。

また続編を書いて欲しいのだが、どうしても納得いかないことがある。
弓之助と「おでこ」こと三太郎が手をつないで歩いているシーン。
13歳の少年がそんなことするのかな?

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