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ベトナム戦争以降、米国が極秘に開発を進めていた恐るべき生物兵器―『ナイトメア90』と名付けられたその薬は、大脳を刺激し人間が眠らせている遺伝子情報を活性化させるというものだ。だが、この薬はチンパンジーに服用させると、瞬時にチンパンジーが未知の物体に変態してしまうという未完成のものであった。この薬が過激派環境保護団体に奪取され、一部が新種ドラッグとして日本の若者の手に渡ってしまった。フリーランスの軍事顧問・牧原は、秘密裡に事態を収拾するべく当局より依頼され、ひとり調査を開始するが…。悪夢狩り角川文庫価格:540円(税込、送料別)えー、主人公は、牧原サンという、昔外人部隊に在籍し、今は軍事訓練の教官みたいなことをしているよくわかんない人(笑)です。グレアム博士が開発した「ナイトメア90」という生物兵器となり得る薬(それを飲むと人間が異形のものに変身してしまう)が盗まれ、それを公にしたくないアメリカ軍と自衛隊幹部の依頼を受け、教師というカバーをもらって、その薬を追うのですが…。うーむ、これってホラーアクション小説だったのね。。読んでいるうちに、だんだんウソくさく、リアル感がなくなってきたよーだって、タコ人間とか、ヤドカリ人間とか。(笑)あんな怪物が出てくりゃ、現実味なんてなくなっちゃうわなー「ナイトメア90」というのは、大脳を刺激して、人間が眠らせている遺伝子情報を活性化し、遺伝子に眠っている進化の記憶を刺激し、変態を促すというもの。これって現実的にありえることなんですかね??よーわからんですが。結局、ナイトメアで変態化した5人を始末するのですが、牧原サンも「ナイトメア100」(90をさらにバージョンアップしたもの)というのを打たれ、怪物には怪物をというわけで、ナイトメアと戦うのですよ。しかし「ナイトメア(悪夢)」というネーミングは、グッドですね!あんな薬は、まさに悪夢とんでもないシロモンです全体的にはなかなか面白く読めました。さすが大沢さんですね♪
2007.06.30
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50歳まで歴史家として生きてきたクラウディウスは、突然のカリグラの死により、帝位を継承することになった。カリグラは、わずか4年の在位の間に、健全だった財政と外政をことごとく破綻させていた。クラウディウスはまず、地に落ちていた帝政への人々の信頼を回復することから始め、問題を着実に解決していく。しかしこのクラウディウスには"悪妻"という最大の弱点があった。 え~この巻は、第4代皇帝クラウディウスの巻です。カリグラが殺され、まさかまさかで帝位がまわってきてしまったクラウディウス。この人は、血縁的には、カリグラの叔父であり、ティベリウスの甥となる人です。身体に少し障害があったみたいで、それゆえ政治にも軍務にも関わらず、歴史家として生きてきた50年間だったのですが…。。帝位がまわってきた時は、本人もアラビックリ状態だったでしょうが、それでもなんとか皇帝の仕事を頑張ったみたいです。ご苦労さんです歴史家として過ごしてきた人だけに、政治に関してもやるべきこと、やってはいけないことはきちんと把握していたみたいですし、なんでも真面目に取り組んでいたようですが、しかしどうもこの人の弱点は、人が良すぎる性格であったようです。(笑)クラウディウスと同じく軍才のなかったアウグストゥスは偽善に長けていましたし、ティベリウスは軍才があったただけに冷徹な性格でありました。しかし人の良さに加え、口うるさい奥さんを持ってしまったクラウディウスは、自分の奥さんさえ制御できない皇帝と、庶民からもどうやら軽蔑されていたようです。。ま、可哀想しかも、クラウディウスの死は、四人目の奥さんアグリッピーナに毒きのこの料理を食べさせられたから、と言われているらしいです。…あちゃ~。。ここまでくると、もう哀れ、ですね。。。この四人目の奥さんアグリッピーナこそが、あの悪名高き皇帝の筆頭ネロの母親です。ということで、次巻はネロの登場です。 ローマ人の物語(19)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.28
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二代皇帝ティベリウスは、隠遁後もカプリから統治し続け、皇帝としての職責を全うした。国体は磐石となり、それを受け継いだ幸運な皇帝が、カリグラだった。紀元37年、すべての人に歓迎されて登位した若き皇帝に、元老院は帝国統治の全権を与える。しかし「神になる」ことまで望んだカリグラは愚政の限りを尽くす…。政治を知らぬ若者を待ち受けていたのは無残な最期だった。 この巻は、ティベリウスのカプリ隠遁政治と、三代皇帝カリグラの巻です。ティベリウスのカプリ隠遁を、いわば「家出」とする塩野さんの見方は面白いですね。そういう見方をすると、ティベリウスがますます好きになっちゃいます結局、ティベリウスは死ぬまでローマに帰らず、カプリで政治を行いました。彼は後世の歴史家からもあまり良くは書かれなかったし、ローマ市民にも不人気だった人ですが、この本を読む限りでは、よく頑張ったよねえ、と思いますよ。不人気だったのは、彼の性格とか、いらない出費(剣闘士試合とか)を削った政策とかにあったわけですが、ローマ帝国の統治者としては、立派にその責務を果たした人だと思います。ワタシは好きだな、ティベリウス。結局ティベリウスは、77歳まで長生きすることになります。そしてその跡を継いだのが、以前ティベリウスの後継者に決められていたゲルマニクスの息子カリグラ。まあこの人は、間違いなく悪名高き皇帝の一人ですね。24歳で皇帝になってしまったカリグラは、政治のせの字も知らない大バカ者でした。まあ逆の見方をすれば、そんな人が若くして皇帝なんぞになってしまって可哀想とも思うんですけどね。不人気だったティベリウスのようにはなりたくないと思ったからこそ、お金を湯水のように使って、市民に迎合したりしようとしたんでしょうし。。おまけに神になろうとするなんて、カリグラは、まだまだお子ちゃまだった、ということでしょうか。。。結局、皇帝になって四年もたたないうちに、カリグラは近臣に殺されてしまいます。いとあはれ。。。 ローマ人の物語(18)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.26
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帝政を構築した初代皇帝アウグストゥス。その後に続いた、ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロの四皇帝は、庶民からは痛罵を浴び、タキトゥスをはじめとする史家からも手厳しく批判された。しかし彼らの治世下でも帝政は揺らぐことがなく、むしろローマは、秩序ある平和と繁栄を謳歌し続けた。「悪」と断罪された皇帝たちの統治の実態とは。そしてなぜ「ローマによる平和」は維持され続けたのか。えーまずこの巻は、ティベリウスの巻です。この巻を読む限りでは、ティベリウスは「よくやった」と思うのですがねえ。。アウグストゥスの後継者になったとは言え、アウグストゥスはティベリウスの次の後継者まで決めていました。つまり、ティベリウスは最初から、次の後継者への「中継ぎ」としてとしての第一人者であったわけです。なのに彼は、マジメに政治をしました。アウグストゥスが築き上げた帝政の中で、第一人者として自分が次に何をやればいいのかということも、ちゃんと理解していました。そしてそれを実行する能力もありました。ティベリウスは、なかなか優秀な人物なのです。しかし、後継者であったゲルマニクスに死なれ、その後、後継者としようとしていた実子ドゥルーススにも死なれ、おまけにゲルマニクスの嫁アグリッピーナに敵にされたりと、なんともまあ気の毒なことが次々と起こるワケです。疲れた68歳のティベリウスは、ローマを離れ、カプリ島へ引っ込んでしまい、そこから政治を行うことになります。どうもこれが人々の悪口の原因にもなったようで。。。ちょっとかわいそう。。その続きはまた次巻。 ローマ人の物語(17)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.22
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ローマ世界に平和をもたらし、繁栄の礎を築いたアウグストゥスを、人々は「国家の父」と呼ぶようになる。しかしその彼にも大きな悩みがあった。後継者を誰にするか……妻リディアの連れ子ティベリウスは偉大なる父に反発して一方的に引退。娘ユリアの息子たちに期待をつないだものの、いずれも若くして死んでしまう。カエサルの構想した帝政は果たしてローマに根付くのか。アウグストゥスの「戦い」は続く。(本書より)この「パクス・ロマーナ」を読み終えて…。アウグストゥスという人は、本当に本当に本当~っにマジメな人だったんだな、という印象。マジメというだけでなく、政治能力も、精神力も、もちろん立派だったですけどね。塩野さんも書いておられます。「律儀で細かいことにまで気を配る人であったローマ帝国初代の皇帝は、法とは、誰よりも上に立つ者が守ってこそ、下にある者にも強いることができるのを知っていた」ふーむ、こういう人だったからこそ、繁栄の礎を築くことができたのでしょうねえ。ニッポンの政治家のみなさん、どうですか??(笑)アウグストゥスが亡くなったのは、紀元14年8月19日。77歳を迎える直前の穏やかな死でした。その時には、後継者へのバトンタッチの準備も終え、「業績録」を書き上げ、遺言状も完成し、自分の葬儀の指示も書き上げていたというのですから、もうやるだけのことはやった、という心境だったのでしょうねえ。ホント、長い間ご苦労さんでしたと言ってあげたいですねそのアウグストゥスの跡を継いだのは、アウグストゥスの妻リヴィアの連れ子ティベリウス。連れ子だったので、アウグストゥスとは直接血の繋がりはありません。このティベリウスとアウグストゥスの間には、まあいろいろありましたが、結局は和解し、ティベリウスはアウグストゥスの養子となったのです。ティベリウスについては、次巻に詳しく書いてあるようなので、また次回。 ローマ人の物語(16)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.20
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「帝政」の名を口にせず、しかし着実に帝政をローマに浸透させいてくアウグストゥス。彼の頭にあったのは、広大な版図に平和をもたらすためのリーダーシップの確立だった。市民や元老院からの支持を背景に、アウグストゥスは綱紀粛正や軍事力の再編成などに次々と取り組む。アグリッパ、マエケナスという腹心にも恵まれ、以後200年もの間続く「パクス・ロマーナ」の枠組みが形作られていくのであった。(本書より)へえ~、ローマ時代にも「少子化対策」なんてやってたんですねアウグストゥスが提案したのは、「ユリウス姦通罪・婚外交渉罪法」「ユリウス正式婚姻法」(ローマの法律は、提案者の家門名を冠して呼ばれる)という法律ですが、その一部を言うと、例えば離婚したり、独身のままでいたりすると、結婚して子供がいる人よりもいろんな面で(税金とか権利とか)不利になってしまうというものがあります。別に離婚を禁止するわけではなく、離婚しにくくなるように法律を改めたのですね。つまり、ちゃんと結婚して、子供を増やせよということですね。でもこれはちょっと不評だったらしく、後に改正されるのですがしかも十数年後、アウグストゥスの一人娘ユリアがこの法律に引っかかり、流刑になるという悲劇を味わうことになってしまいます。これはちょっとお気の毒。。(アウグストゥスがね)しかし、少子化対策に悩む今の日本に、もし彼がいたとしたら、どういう対策をとるでしょうね??ちょっと聞いてみたいなあついでに、今大ブームの年金問題も解決して欲しいです。(笑)他にも、まあ休むヒマがないくらいいろんな改革をやっていて、(前巻も含めて)何十年も「第一人者」としてローマを支え、帝国を形作っていったアウグストゥスの精神力は、本当に凄いものだと思います。アクリッパ、マエケナスという、素晴らしい腹心たちに恵まれたのも幸運でしたね。しかし、健康体だったアグリッパより、虚弱体質だったアウグストゥスの方が26年も長生きしてしまうんですから不思議なモンですよねえ。(笑)アウグストゥスは、空腹をおぼえなければ食べない、疲れればいつでもどこでも横になったということですが、塩野さんが書いているように、「自然にまかせた」習慣が良かったんですかね??(笑)アグリッパたちを失った後、アウグストゥスは後継者の問題で頭を悩ませることになります。カエサルは血統よりも能力を重視しましたが、アウグストゥスはなぜか血統にこだわっていたようで…。。それはまた次巻。 ローマ人の物語(15)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.16
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元傭兵部隊の兵士であった圭介は、いまは六本木の遊び人として享楽的で退屈な日々を送っている。だが、新作をめぐって脅迫されているという老作家のボディガードを友人から頼まれた夜から、そんな生活は一変した。友人が殺され、圭介は老作家をつけ狙うプロの殺し屋と闘うことになる。やがて「兵士」としての血が蘇り―。自らの誇りのために命を賭ける男たちを描く、傑作ハードボイルド。野獣駆けろ講談社文庫価格:580円(税込、送料別)本書の主人公は、元傭兵で現在はノンフィクション作家をしている高橋圭介という人物。大物作家・辺見のボディガードを頼まれるのですが、その話を持ち込んだ知り合いの編集者・河合が圭介の自宅前で殺されて、圭介が辺見に関わっていく…という話です。圭介も元傭兵ですが、辺見を狙う実弟が雇った殺し屋も、元傭兵。傭兵対傭兵の戦いになります。日本にも傭兵がいて、お呼びがかかる間はバーのマスターをしていたり、中古車屋の社長をしていたりという設定がいいですね♪圭介の相棒をつとめた清水さんがカッコよかったよー最後死んじゃったのが、残念だけど。。清水さんの言葉「充分楽しんだと思います。退屈はしなかった」というセリフに、傭兵らしい生き方が含まれているなあと思いました平和の中で暮らしていけばいいのに、あえて生命の危険なゲームに身をさらす。これが傭兵のサガなんでしょーかね。圭介さんは、職業的殺人者になれるほど強い人間じゃないとか言って傭兵稼業から足を洗いましたが、清水さんはそうではなかったみたい。。でもなんかカッコいいなあ。さすが大沢さんの小説です。面白かった大沢さんの小説の主人公は、どこか弱い部分を持った人間が多いですよね。無敵じゃない。圭介さんも、性格的には無敵に見えるけど、チョロっと弱い部分があるし。でも一度、胸がスカッとするような無敵小説が読んでみたいですね
2007.06.15
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キリスト教・三大巡礼路のひとつである“ザ・カミーノ”は、スペイン北部・聖地サンチャゴに至る800キロの道程。ブラジル公演中のシャーリーに届いた差出人不明の一通の手紙―そこにはただ「カミーノ巡礼を必ずすべき」と書かれていた。60歳を過ぎてなお、精神的な成長を求めて徒歩の旅に発った彼女が、数々の神秘体験の果てに見出した“人生の本当の意味”とは?女優として第一線で活躍を続けるシャーリーが、出会い、友情、愛…がもたらすスピリチュアルな意義と喜びを、深遠な宿世観の中に描き出す。物質主義に行き詰まりを感じ始めた現代人の生き方に、新たな可能性を拓く一冊。(本書より)なんとゆーか、ちょっとビックリほえ~というカンジの本です。「カミーノ」というのは、スペイン語で「道」という意味。フランスからピレネー山脈を越え、北スペインの東西を横断する巡礼の道のことです。聖ヤコブの遺骨が埋葬されているという、サンチャゴ・デ・コンポステーラを目指すのです。ちなみにヤコブをスペイン語にするとサンチャゴになります。シャーリーは、800キロに及ぶこのカミーノを巡礼することになるのです。差出人不明の手紙をきっかけに。そしてそこで出会ったさまざまな人、体験。これが驚くべきことで…。でもそれを説明しろと言われたら、ちょっと難しい。。なんてったって、宇宙の始まりから、生命の誕生、恐竜の絶滅、そして両性具有だった人間の男女への分離。あの幻のレムリアやアトランティスの時代まで遡り、シャーリーは魂のカルマを知るのですから。それが本当かどうか知る由はありませんが、ワタクシはそれを否定する気は全くなく、なんとなく「ああ、そうかもしれないな」と思ってます。「アホくさ」などとは、まったく思いません。前世もあると思うし、今私たちが現世に生きているのは、魂を成長させるためだとも思ってます。それは今まで読んだ数々の本の中でも感じてきたことです。しかし、聖書に出てくるエデンの園が、実はレムリア大陸とは思いませんでしたそして人間が、元は両性具有だったということも。物質主義へ傾斜することによって、人間は大いなる神、内なる神を見失い、それを取り戻そうとしつつも、失敗してきました。シャーリーは、最初に男女に分離した人間だそうで、だから完全に物質主義の現代において、スピリチュアルな気付きを知らせるために、今存在しているってことなのかな??ホントになんとゆーか、不思議な感じです。もしシャーリーの体験したことが本当だとすれば…。歴史を見る目も変わっちゃいますよね。そして自分を見る目も。ワタシは自分自身がこの現世で何を学ばなければならないのか、まだよくわかりませんが、でもそれがわかった時、「自分を知る」ということになるんでしょうか。キリストの言葉「汝自身を知れ」というのは、そういうことなのでしょうか。まだまだこの世には、ワタシの知らないことがたくさんあります。でもだからこそ、これからの人生が楽しみでもあります。これからは、自分が出会う人、出会う事、それらをひとつずつ大切に受け止め、意味を考え、自分の成長に役立てていけたらな~と思います。なんだかモノの見方が変わっちゃうような本でした♪ カミーノ●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.14
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いや~面白かったです☆検死官とは文字通り、死体を検分して死因を調べたりする人のことですが、プロが見れば自殺か他殺かわかっちゃうんですねえ。死体はウソをつかないってコトですね。銃で撃たれた場合は、傷口の角度なんかでそれがわかっちゃうとか。アメリカというのは一応キリスト教社会ですから、自殺というのはタブー。それに自殺だと保険金がおりなくなっちゃうしね。だから他殺や事故にみせかけて、自殺する人が結構いるみたいです。だから検死って、とっても大切なのですね。検死官(コロナー)の歴史は古く、12世紀のイギリスまで遡ります。イギリスは当時ノルマン人に支配されていたのですが、これが横暴で、ノルマン人がイギリス人を殺しても一切とがめられませんでしたが、イギリス人がノルマン人を殺すと、加害者のみならず、村全体に「マーダルム」という殺人税が課せられたのだそうです。こうなると死因が大きな問題となります。そこで死因を調査する専門の役職が生まれたのですね。それが1194年に法制化された「コロナー」なのです。イギリス生まれのその制度をアメリカが受け継いだのですね。日本の検死制度というのは、警察の依頼のもとに司法解剖を行う程度の所が多いですが、アメリカの検死官というのは権限が大きく、警察権や司法権を持っているので、警察を指揮したり、必要に応じて裁判もできるそうです。だから社会的影響も大きいわけですね。著者のトーマス野口さんは、元ロサンゼルスの局長までつとめた人です。名前は外人みたいですが、純粋な日本人の方だそーです。ついでにノーマン酒井さんも。日本人の名前って発音しにくいから、こういう英語の名前がついたんでしょうか。などと余計なことを考えたりして。。酒井さんの方は銃の専門家で、最後の方に銃火器講座というのを書いてます。ピストル(自動式)とリボルバー(回転式)の違いなんて、初めて知りましたよ。。(←ド素人)そんでもって、映画や小説の銃の扱いなんて、結構嘘っぱちなんだなあということも。まあドラマは派手に描かなくては面白くないですからね。ははは。ちなみにリボルバーはプロが使う銃で、構造がシンプルなので故障が少ない。つまり安全性が高いということです。ピストルは連続してたくさんの弾を撃つことができるし、装填も簡単に素早くすることができますが、安全性はリボルバーには及ばないみたい。ま、戦場ではピストルが、ターゲットを確実に仕留める時はリボルバーが適しているということでしょうか。フルメタル・ジャケット(FMJ)も、名前は知ってますが、どういうものなのかは初めて知りました。これは弾頭が尖っている弾で、ジュネーブ条約で取り決められたミリタリー用の弾です。弾頭の先端が尖っていれば、弾は貫通し、命を落とす可能性が低くなるということらしいです。人命尊重のため、銃火器の効力を兵士の戦闘能力を奪う範囲にとどめているのですね。へえ、なるほど~。その他いろいろなことを知ることができて、とても面白い本でした♪*この本は古本屋さんで購入したため、楽天ブックスの検索には引っかかりませんでした。もう古いから絶版なんですかね。。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.12
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ユリウス・カエサルが暗殺されてから十五年。彼の養子オクタヴィアヌスは、養父の遺志に逆らうように共和政への復帰を宣言する。これに感謝した元老院は「アウグストゥス」の尊称を贈り、ローマの「第一人者」としての地位を認めた。しかしこの復帰宣言は、カエサルの理想であった「帝政」への巧妙な布石であった…。天才カエサルの構想を実現した初代皇帝の成り立ちを明らかにする。(本書より)カエサルが、遺書を書いた当時まだ17歳だったオクタヴィアヌスを後継者に選んでいたことは、なんていうか、本当に慧眼だったと思います。奇跡に近いと思います。これほどまでにカエサルの遺志を継げる能力を備えた若者を、きちんと見抜くことができていたなんて、本当にスゴイ!!なので本書を読んでいると、カエサルが暗殺されたのも歴史の必然だったのか、などと思えてきます。オクタヴィアヌスは、カエサルとはまったく違うタイプの人間ですけど、彼以上にカエサルの遺志を継げる人間なんて他にいないような気がしますね~。ホント、歴史の不思議を感じます。最高権力を手にしたオクタヴィアヌスのやり方は、実に巧妙でした。内戦が終わった当時まだ33歳という若さであったこともありますが、何事も、実に慎重に、ゆっくりと、時間をかけて、それも元老院議員たちにあまり目に付かないやり方で、「第一人者」として、徐々にさまざまな政治改革、そして「帝政」を築き上げていくのです。その政治感覚はスゴイと思います。そしてそれを為していく、彼の人間的資質も。その資質を見抜いていたからこそ、カエサルは後継者に選んだんでしょうかね。この巻は、政治の話ばかりになってしまって、少々読みにくくなりましたが、(やっぱ政治の話より戦争の話の方が面白いよ~)でもオクタヴィアヌス改めアウグストゥスの頑張りようを見ていると、アウグストゥスもやっぱりステキと目がハートになり、俄然読む気がわいてきます頑張れ、アウグストゥス実際アウグストゥスは、かなり美男だったそうでこれもかなりツボですなでも、この本ではなく他の本で読んだことがありますが、お腹が弱いので、ずっと腹巻をしていたのだとか。。腹巻した皇帝…。なんか威厳ないな~。(笑)次の巻も楽しみです♪ ローマ人の物語(14) ●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.11
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「悪魔」と恐れられた街金融の若き経営者・野田秋人。彼のまわりで、関係する人が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続猟奇殺人の目的とは!?「金」ほど人間の本性を剥き出しにし、争いごとを生む物はない。人の命など毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅場を生きる著者ならでは、超リアルな問題作。血塗られた神話講談社文庫価格:580円(税込、送料別)著者の方が、実際に金融業界に身をおいておられる人、ということで、興味をおぼえて読んでみました。まあワタシは幸いなことに、今まで闇金なんかにお世話になったことはありませんけどねでも全く知らない世界だからこそ、活字の世界なんぞでチョコっと覗いてみたい…という好奇心もあるワケで。実際は、一生関わりあいたくございませんですよ。ハイ。。で、読んでみて。ん??どっちかってーと、結局ラブ・ストーリーのような気も…。(笑)殺し屋さんたちは残忍でしたが、主人公にしろ、その恋人にしろ、探偵さんにしろ、その方たちはものすごく人間的で、優しい人たちでしたね。著者の方の人間性が現れているような気がしました。なので本書は、金融小説というよりむしろ、ヒューマン・ドラマであったような気がしますね。…後味はあんまり良くありませんでしたが。(結末がね)でも、ぐいぐいと物語に引き込んでいく力は、なかなかのものだと思いました
2007.06.09
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2007年、頻発する暴動により中国は建国以来、初めて国内的危機に直面していた。その影にはアメリカが仕掛けたオペレーションの存在があった。潜在的スーパーパワーの顕現を恐れるアメリカと、反米の狼煙を上げた中国。二大国の激突がカウントダウンに入り、さらにロシア、朝鮮半島が不穏な動きを見せはじめる。激変する世界情勢の中、日本が選択した道は…!驚愕のクライシス・ノヴェル。ザ・ラスト・ウォー集英社文庫価格:520円(税込、送料別)小説なんだけど、すごく現実的というか、リアリティがあって、とても面白かったですこんなことになっちゃったら、ホント、怖いですよね~。日本はどーなるんだ!?ってカンジです。中国という国は、確かに恐ろしいパワーを秘めている国だと思います。今の調子で、内陸部までどんどん発展していったら、世界はどうなるんだろうと、ド素人のワタシでさえ思っちゃいます。将来的にはこの小説のように、アメリカとぶつかり合ってしまうんじゃないかと、ついつい想像がふくらんでしまいます。なんせ中国は「中華思想」の国ですからねえそんな大国の間に挟まれている日本って…。。どうなっちゃうんでしょうね??なんかヒヤヒヤしちゃいますね(^_^;)政治家の皆さん、ニッポンをヨロシクお願いします
2007.06.07
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著者の早坂真紀さんというのは、「浅見光彦シリーズ」でおなじみの内田康夫センセの奥様です。タイトルどおり、夫婦二人で日本が誇る豪華客船「飛鳥」で、世界一周をされた時のエッセイです。ロイヤル・スイートで費用は1500万円だそーです。うひょお羨ましいでもロイヤル・スイートとはいえ、階級制のない日本では特別扱いされることもなく、ただ部屋の広さと、酒の等級が上というだけらしいのですが…。。それはやはりご不満でしょうねえ。別格扱いされてこそ、ロイヤル・スイートの価値もあるような気が…。と、最初は泣き言を言っていた早坂さんですが、だんだん日がたつにつれて慣れてきたみたいで、仲間もでき、非日常的な毎日を楽しんだようです。いいですねえ。初めての海外旅行が世界一周なんて、羨ましいですね。アタシもいつかそんな優雅な旅をしてみたいけど、まあ夢のまた夢でしょうねえ客の平均年齢は68歳だったそうで。みんな優雅に老後を楽しんでるんですねえ。ホント、羨ましい限りです。いろいろ理想と違って不満な点も多かったようですが、いい旅だったと書いておられました。そんでもってダンナさまが人気作家ですから、顔も広いし。ただただ羨ましい。そう思った本でした 空の青、海の碧●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.05
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前44年3月15日、ローマ都心のポンペイウス回廊で、ブルータスら14人の元老院議員にカエサルは暗殺される。地中海全域を掌握し、迅速に数々の改革を断行、強大な権力を手中にして、事実上、帝政を現実のものとした直後のことだった。カエサル暗殺の陰で何が起こっていたのか。カエサル亡き後の帝国を誰が継承するのか。そして、カエサルの遺した壮大なる世界国家の構想は、果して受け継がれていくのだろうか。(本書より)とうとう、その日は来てしまいました。パルティア遠征を目前に控えていた紀元前44年3月15日、カエサル暗殺。カエサルの「帝政」に危機感を抱く元老院議員たちの手によって、カエサルは殺されました。ルビコンを渡ってから、まだ5年。早すぎる死です。塩野さんも書いておられますが、この後の歴史の流れを見ると、本当に何のための暗殺であったのか、と思わずにはいられません。暗殺後の計画性がまるでゼロのようにしか見えない…。。本当に本当に本当~に、残念としかいいようがありませんね。。。3月18日、カエサルの葬式が行われますが、遺体を火葬した直後、激しい雨によって遺灰が流れてしまったのも、なんか悲しいです。。よってカエサルの墓はないそうで…。ローマの大地がカエサルの墓ということでしょうか。。。そのカエサルが遺言状の中で、後継者として指名していたのが、のち初代ローマ皇帝アウグストゥスとなるオクタヴィアヌス。しかしカエサルが殺された当時、オクタヴィアヌスはまだ18歳でした。カエサルの片腕と自負していたアントニウスが、これを面白く思うはずはありません。暗殺者たちへの復讐を済ませた後は、この二人の権力争いとなります。オクタヴィアヌスは、しょっちゅう腹痛を起こす虚弱体質でしたが、(笑)さすがカエサルが後継者に指名していただけあって、なかなか非凡な才能の持ち主でした。でも軍事的才能だけは欠けていたようですけどねなので、それを見抜いていたカエサルは、アグリッパという見込みのある若者をオクタヴィアヌスに付けています。おお~、さすがですね若年ながらオクタヴィアヌスは、カエサルの後継者としての責任感と、我慢強さで、次第に権力を増していきます。一方、アントニウスは……バカでした(>_
2007.06.04
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面白かった!!どうやら筆者の方は服飾評論家みたいで、内容としては、服装というか、伝統的な衣服に関することが多かったです。イギリスのファッションといえば、シャーロック・ホームズのあの帽子とか(鹿狩り帽というらしい)、「キャンディキャンデイ」(古っっ!!)丘の上の王子さまの、あのタータンチェックの服とか、そういうコトしか思い浮かばないワタクシですが(←いい加減)、そのタータンチェックの柄!特にスコットランドでは血族意識が強くて、それぞれの氏族(クラン)ごとに、タータンチェックの柄が決まっていたみたいです。ふーん、なんか誇り高くていいですねえ♪ハリス・ツイードの話もよかったです。ツイードって、厳しい自然から身を守るために生まれた人間の知恵の賜物だったんですね。それが本土に伝えられて世界に広まっていくんですけど、昔ながらの手作りはなくなってしまって、工場で作られるようになったんですね。ふ~ん、なんかいいような悪いような…。。フクザツなカンジです。。。アクアスキュータムというトレンチコートの話も面白かった!これは水をはじく、いわばレインコートですが、開発から二年後のクリミア戦争で、イギリスの敵ロシアも同じアクアスキュータムを着ていたので、敵味方の区別がつかず、ロシア軍に囲まれた二人の兵士が、まんまとロシア軍にまぎれて進軍し、イギリスの陣地に近づいたところで逃げ出して助かったという話があります。戦争において服装って命に関わるとっても大事なものなんですね。防寒なんか特に。なるほどねえそして英国といえば、紅茶、アフタヌーン・ティーああ、優雅にウェッジ・ウッドのティーカップなんぞでノンビリくつろいでみたい~~ところで紅茶は、ミルクを先に淹れるか、後から淹れるか。これは先に淹れる方が庶民派で、後から淹れるのは上流階級の人たちなんだそうです。ふーん、まあでも人それぞれ好みがありますからね。どちらがいいとは言えないと思いますが。。。会員制のクラブというのは、現代では少なくなってるようですが、これもいいですねえ。気の合った仲間と酒を飲んでおしゃべりし、プライベートルームで一人でのんびり過ごす。なんかすごく贅沢ですね。そういう安心できる空間を買うっていうのが、なんかお洒落です。そしてビールといえば、日本ではきゅっと冷たいビールを飲みますが、イギリスでは筆者いわく「馬の小便のような」生ぬるいビールを飲むらしいです。パブとかでビール一杯で長々とおしゃべりしたりしているうちに、こういう習慣になったんでしょうね。面白いですね。他にもいろいろと面白いことがたくさん書かれていたのですが、全部書ききれないので省略。。なんだかとってもイギリスに愛着感がわいてくる本でした楽天ブックス英国の流儀を見る●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.02
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カエサルは、ギリシアでのポンペイウスとの直接対決に勝利し、地中海のほぼ全域を掌握する。しかし首都ローマでは、カエサルの片腕アントニウスの失政により、兵士の従軍拒否、経済停滞という事態が生じていた。帰国後カエサルは巧みな手腕でこれを解決。北アフリカとスペイン南部で相次いで蜂起したポンペイウス派の残党をも制圧する。その間にも、新秩序樹立のために数々の改革を断行していくのだが…。(本書より)エジプトを後にしたカエサルは、小アジアへ。そして、ローマ内乱の隙を狙って周辺諸国を侵略し始めたポントス王ファルナケスの軍に完勝カエサルの「来た、見た、勝った」という有名な言葉は、この戦闘後の報告の言葉であります。しかしローマでは、政治を任されていたアントニウスの失政で、いろいろと問題が起こっていました。が、カエサルは、それらをさっさと解決。(さすが!!)今度はポンペイウス残党軍の待つ、北アフリカに渡ります。しかしまたまたカエサル軍は、数の上では圧倒的に不利な状況。6万の歩兵と、1万5千の騎兵に120頭の象を持つ旧ポンペイウス軍に対し、カエサル軍は、歩兵3万2500、騎兵3200、象なし、という兵力。そこでカエサルは、岬に面したタプソスという地に目をつけ、その地形を利用する作戦をとります。タプソスの陸側には海水の潟が広がっており、そのタプソスを攻めれば、旧ポンペイウス軍は、必ず北と南の陸地部分を封鎖し、カエサル軍の挟み撃ちを狙ってくるに違いない、という読みから、旧ポンペイウス軍を二分させようという作戦です。案の定、カエサルの読みどおり、軍を二分してきた敵に対し、カエサルは速攻で旧ポンペイウス軍の1/2を撃破。それを聞いた残りの1/2は、逃亡。またまたカエサル軍の勝利ですホント、カエサルって天才だね戦略、戦術、完璧です戦えば勝つカエサルの下で戦える兵士たちって、もう自分たちの軍が誇りでしょうね最高の司令官ですよね、カエサルは。その後、ローマで凱旋式を行い、スペインに残りの残党をかたずけに行き、やっとこさローマに落ち着いて、政治改革に乗り出したカエサル。カエサルの理想は、帝政への移行でした。共和制が始まった時代、まだローマはイタリア半島内の小さな国に過ぎませんでしたが、ローマの覇権が広大な地域にまで及ぶことになった今、従来の共和制では政治が機能しなくなることにカエサルは気付いていたのです。カエサルという人は、政治と軍事の才能、公と私、感情と理性のバランスが非常に優れた、第一級の人物であったと本書を読んでしみじみ思います。しかし、そんなカエサルの改革を快く思わない人たちもたくさん出てくるわけで…。。悲劇の日は、刻々と近づきます。。。 ローマ人の物語(12)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2007.06.01
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