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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆午後三時。上席国税調査官と若い調査官の二人が来社。 売上の規模からして、二人がかりというは異例です。もしかしたら、“ノルマ消化”か?、または、研修か?それならばいいのですが・・・ 上席が口火を切りました。 「突然押しかけまして申し訳ありません。今日は、実態を拝見したくて伺いました。帳簿は、また、後日改めて拝見させて下さい。よろしくお願いします。」 帳簿は後日。予想していたこととはいえ、調査は今日で終わらないということです。でも、A社は何の問題もない会社ですから、今日で終わらせて欲しいという気持ちです・・・ 「では、まず、オーダー伝票とレジペーパーを持ってきていただけますか。最近の三カ月分でいいですので。」 社長が、指示どおり、オーダー伝票とレジペーパーを、机の上に積み上げます。 それを、上席と若い調査官が手分けして、一枚一枚、丹念に見ています。時々、二人で、ひそひそと話しをしています。何も問題はないはずですが、気になります。 レジペーパーを全部見終わると、現金と食材の管理などをチェックし、厨房を視察しました。 時間は5時少し前。今日はこれで終わりのようです。A上席が話し始めました。 「実は、我々二人とも、このお店に何度も食事に来ているんです。いや、もちろん、プライベートですが。つい、3、4日前にも来たんです。」 これはびっくりです。ただ、ちょっと、いやな思いがよぎったので、聞いてみました。 実は、この直後、二人が“怪しい行為”をしていたことが発覚したのです・・・(つづく・・・)◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年12月12日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆「先生、突然、税務署の方が来られて、いろいろ見せてほしいと言うんです。」 A社の社長からです。税務調査です。それも抜き打ちの。 社長の言葉から伝わる緊張感で、身体中のアドレナリンが沸騰して、一気に臨戦態勢です。 営業妨害と言って、お帰り願うか? 調査官の力量はどうか? ゴリ押しされたらどうするか? 見せてマズい書類はなかったか? ・・・社長と会話をしながら、頭は目まぐるしく回転しています。 社長の話しは続きます。 「ただ、仕込み中で忙しいから出直してほしいと言って、帰ってもらいました。また三時に出直して来るということでした。」 えっ???じゃあ、調査官はもういないの? 噴出していたアドレナリンは、潮が引くように静まります。拍子抜けです。 でも、調査官が素直に引き下がるなんて絶対にありえません。だから、安心するのは早いのです。 「社長、今の時点で、何か問題になることは思い当たりませんので、大丈夫だと思います。でも、念のため、もう一度、過去の書類を見てみます。」 私はそう言って電話を切りました。 さて、三時までだと、残された時間はそう多くはありません。 過去三年間の申告書を見直し、現金管理、レジペーパー、食材の管理、諸々の契約書の内容などを思い返してみます。 それらに問題がないのを確認して、調査官に電話を入れてみます。できれば、調査官の意図を聞き出したいです。代表電話に電話を入れます。しばらくしてA調査官につながりました。 「いやぁ~、突然押しかけてしまって、申し訳ありません。社長さんのお話しをザッとお聞きしましたが、しっかりされているようですね。まあ、お忙しいということでしたので、午後三時にお伺いすることになりました。」 なるほど、おそらく、お店に行って、不審なことをやっていないというような感触を掴んだのでしょう。だから、また出直しても良いだろうという判断を下したようです。 ただ、妙に愛想がいいのが気になります。何か“飛び道具”を隠しているのかもしれません。だから、まだ、油断してはいけません。 税務署は手ぶらじゃ帰らないのです。 (つづく・・・)◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年12月11日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆A社から会計データが送られてきました。 経理担当のKさんはパソコンに不慣れなため、会計データではなく、プログラムのショートカットを送ってきました。 電話で、何をコピーしたか尋ねると、 「えぇ、画面に、会計ソフトの小さな絵が張り付いているじゃないですか。それをコピーしたんですが、ちがってましたか?」 私は、デスクトップやアイコンという言葉の説明から始め、エクスプローラの開き方、会計データが格納されているフォルダについて、Kさんのペースに合わせてゆっくりと説明しました・・・ 他の会社からも、パソコンが固まった、補助科目の登録の仕方が分からない、バックアップが取れない・・・など、パソコンや会計ソフトのトラブルが持ち込まれます。 時には、そんなパソコンのヘルプデスクにもなっています。◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年11月07日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆昨日、テレ東のカンブリア宮殿を観て、溜飲が下がる思いがしました。 メインスピーカーは宋文洲氏で、この方は、eセールスマネージャーを作ったソフトブレーン株式会社の前社長です。 やっぱり変だよ日本の営業では、顧客は神様ではない、あなた方は害虫よ、なぜ、営業のせいにするのかなど、我々が気づかなかった点や分かっていても声に出せないでいたことを、“白日の下”に晒してしまいました。 番組の中でも、「日本のビジネスが変」というテーマで、次のようなことを語っていました。(1) 会議のムダ・実 態⇒日本の会議は、客観的なデータを提示しておきながら、結論は、根性論と経験則に求めてしまう。・解決策⇒会議は、「必要な人が」「必要な時に」「短時間で」行うべき。(2) ハンコがムダ・実 態⇒とにかく決裁印の数が多く、時間がかかりすぎる。・解決策⇒その問題にコメントできる人だけがハンコを押していけばいい。・解決策⇒そのうえで、ITを駆使して、どこにいても決裁印がもらえるしくみを作り、素早い決裁をすべきだ。(3) 残業のムダ・実 態⇒上司がいると退社できなくて、イヤイヤ会社に残っている。・実 態⇒会社に長くいることが美徳と考える上司が多い。・解決策⇒残業が増えれば人件費が増えることを経営者はもっと知るべき。・解決策⇒会社が強制的に残業を禁止する・解決策⇒上司がいても退社できる環境作りをする 以上のことができれば、会社は必ず良くなることを実感し、肝に銘じました。◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年10月10日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆昨年の秋にipodを買って、もうそろそろ一年経ちます。 想像以上に便利で、通勤時間に、いろいろな情報を収集したり、勉強したりして、ipodをビジネスで使い倒しています。●一つ目が、最新の税務ノウハウの勉強。 有料コンテンツですが、最新の税務ノウハウを購入し、CDをリッピングして、MP3やACCファイルをipodに取り込んでいます。 東急田園都市線という混雑する電車で聞いていますが、特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入など、複雑な税務ノウハウでも、快適に勉強することができています。●二つ目が、経営、経済、マーケット情報の収集。 これは、Podcastにお世話になっています。今聞いているのは、例えば、・伊藤洋一のビジネストレンド 住信基礎研究所主席研究員の伊藤洋一氏が、様々な分野の情報を分かりやすく解説してくれています。例えば、「頑張れ日本の中堅企業」、「原油高の影響」、「中国-世界の工場と成長市場 2つの顔の実態は」など。・編集長の終わらない話2.0 日経ビジネス編集長の物の見方が良く分かります。例えば、「グーグルはなぜタダなのか」、「偽りの再生 ダイエー浮上せず 最後の救済者はユニクロ?」、「人材沈没」など。・ビジネス書を耳で読む 『読めなかったあの本を、通勤時間にながら読み』がキャッチフレーズで、数あるビジネス書から本当に役立つ書籍のエッセンスを音声で紹介してくれています。 Podcastにはこの他にも膨大なコンテンツが有り、全て無料です。疲れたときでも、頭に入ってきますし、一流のコメントを聞いていると、知らない間にやる気が出てきます。●三つ目が、アイデア出しの際のサポート・ツール。 これは、通勤電車はザワザワしていて落ち着かないことがありますが、ipodのような携帯音楽プレーヤーで音楽を聴いていると、周囲の雑音が遮断されます。ですので、アイデア出しをしたり、営業戦略を練ったりするときに、集中できるのです。 これはぜひお試しあれ。 とくに、歌の入っていないBGM系の曲がいいですね。好んで流しているのは、「白夜行」のサントラ版や「いま、会いにゆきます」のサントラ版などです。 私の使っているipodの容量は30Gあるので、以上のコンテンツをてんこ盛りしてもまだまだ余裕です。◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年09月29日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆経営者としての厳しさ(2) 社員を叱りつけた後、自分は少し厳しすぎるんだろうかと珍しく弱気になっているA社長に、私が日ごろ感じていることをぶつけてみました。 「問題なのは、言っていることが厳しいかどうかではなくて、社員が変わるような工夫や環境作りをしているかどうかだと思います。釈迦に説法になりますが、人を見て法を説けということわざ通り、それぞれの社員にあった叱り方があるんじゃないでしょうか・・・」 私は、何人かの社員の方を引き合いに、具体的に説明しました。・Bさんが何度注意しても変わらないのは、変わらない、変えたくない理由があるようです。 ですので、その障害を取り除いてあげる必要があるように思います。・Cさんはプライドが高いので、他の社員の目の前で叱られたら、反抗心を持つタイプのように思われます。 ですので、他の社員がいないところで「C君に期待しているから叱るんだ」という言葉を添えて注意してみてはいかがでしょうか。・D部長は責任感が乏しいといつも怒鳴られていますが、それは、おそらく、営業マン教育に行き詰まっているからではないでしょうか。 ですので、営業マン教育について、ちょっとヒントを与えてあげると、やる気が出るかもしれません。 身体をかたくして聞いていたA社長は、「う~む、そうか、オレは、やっぱり、根本的に分かっていなかったのかもしれないなぁ・・・」と、ポツリとつぶやきました。 私は、教育というは、問題点や可能性を気づかせ、自主性や責任感を刺激することだと考えています。 もちろん、有無を言わせぬ軍隊式のやり方やしつけが必要なときもあります。でも、その使い方を間違えると、悪い結果をもたらします。◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年08月22日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆経営者としての厳しさ(1) A社長はとても厳しい方です。社員の方々は、正直なところ、口うるさいと思い、辟易としています。 そんなA社長が、いつものように、社員を叱りつけた後のこと。伏せ目がちになりながら、こんなことを聞いてきました。 「あのぉ~、私はやっぱり厳しすぎるんですかね・・・」 社員があまりにも言うことを聞かないため、珍しく弱気になっている様子です。今ならば、私がいつも感じていたことを受け入れてもらえるのではと思い、お話してみました。 「社長は正しいことを言っておられますので、厳しすぎることはないと思います。むしろ、それを真剣に受け止めない社員の方たちに問題があるんじゃないでしょうか。」 その言葉で、顔を伏せていたA社長が私の方を見ました。我が意を得たりというような面持ちで、楽な表情になっています。 でも、実は、私がほんとうに言いたかったのは、A社長をヨイショすることではありません。そこで、私は、真意を切り出しました・・・(つづく)◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年08月21日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆簿記は英会話と同じ “なぜ英語の並び方は、主語(S)+動詞(V)+目的語(O)なんだろう?”と悩んで、英語の勉強に行き詰まるという方は、あまりいないんじゃないかと思います。 ところが、簿記や試算表(月次決算書)で「借方」、「貸方」が出て来ると、それに悩む方が少なくありません。 例えば、「なんで借方が左側で、貸方が右側なんだろうか?」とか、「なぜ資産は借りてもいないのに、借方なんだろうか?」という疑問にこだわって、会計が不得手になることがあるようです。 会計でいう、借方、貸方、費用、収益、資産、負債、資本などは、英語のSVO、SVOCなどと同じように“文法”なんです。そう割り切ることが、会計や月次決算書を理解する早道だと思います。 現に、私が公認会計士として、超有名な一部上場企業の会計監査を担当していた時、その会社の会計担当者は、借方(かりかた)を“しゃくほう”、貸方(かしかた)を“たいほう”と呼んでいました。 おそらく、その会社では、音読みすることによって、借りとか貸しとかいう言葉の意味は関係ないことを理解させようとしたのではないでしょうか。 アメリカの公用語が英語であるように、“会計という国”の公用語は、借方、貸方などです。それを無意識に使いこなせない限り、“会計という国”では生活できない、というわけです。◆↓↓↓これを押していただくと励みになります↓↓↓
2006年08月07日
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◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。◆心配や不安の乗り越えられない経営者 「勝ち組の経営者は、心配や不安をどう乗り越えているのでしょうか?」というご質問を受けました。 ある勝ち組の社長は、「失敗しても、またゼロから始めればいいんですよ。」と言っておられました。 つまり、心配や不安になるのは、結果を気にするからであり、失敗したときに災いを受けたくないという自己防衛があるからです。 だから、最悪の結果が起きても、それを素直に受け入れられる覚悟ができていれば、心配や不安は感じなくて済むのです。 ただ、こうした説明でピンとこない場合は、心配や不安の根源がもっと深いところにあると思われます。これに関しては、また、次の機会に書いてみたいと思います。◆これを押していただくと励みになります⇒24時間闘う税理士の会計・税務読本です。
2006年08月01日
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◆「無申告」の主なデメリットは、「無申告加算税」、「延滞税」、「青色申告の取消」の三点です。 今日は「青色申告の取消」。 そもそも、青色申告というのは、帳簿、伝票、領収書などを完備し、不透明な経理をしない代わりに、税務上の恩典を与えるという制度です。 その恩典は、赤字を次の年度以降7年間の利益と相殺できる制度、30万円未満の備品やソフトウェアなどを経費にできる制度(ただし、年間300万円まで)などがあります。 ちなみに、白色申告は、帳簿、伝票、領収書などがなくてもやむを得ない代わりに、税務上の恩典は与えない、というもの。 そして、「無申告」が2年間続くと、青色申告は取り消され、税務上の恩典は剥奪されるのです。これだけの権限のある「青色申告の取消」は、税務署にとっての伝家の宝刀のようです とくに、赤字の会社の業績が好転してきたとき、青色申告ではないために、今までたっぷり出てきた赤字の繰り越しが使えないのは、会社にとって本当に痛いです・・・◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。
2006年05月09日
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◆ゴールデンウィークとは関係なく、今日も仕事です・・・(^^;;; Y社は申告書の提出期限に何とか間に合い、「無申告加算税」、「延滞税」、「青色申告の取消」の実害を免れました。 今日は「延滞税」についてです。 これは、期限から納税するまでの間の“利息”です。(1) 最初の2ヶ月は、現在年4.1%(年4.3%と前年11/30の公定歩合+4%のいずれか低い率)です。 例えば、100万円の税金の場合で、納税が60日遅れたら、6,700円(100万円×4.1%×60日÷365日)となります。(2) 3ヶ月目以降は年14.6%です。 例えば、100万円の税金の場合で、納税が6カ月遅れたら、a) 最初の2カ月:100万円×4.1%×60日÷365日=6,700b) 3カ月~6カ月:100万円×14.6%×(180-60)日÷365日=48.000 したがって、a)とb)を合わせて、54,700円になります。 「延滞税」は、「無申告加算税」と同様、税務署側には「申告秩序維持」という使命があり、戒めのための罰金になっています。◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。
2006年05月03日
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◆「無申告」の主なデメリットは、「無申告加算税」、「延滞税」、「青色申告の取消」の三点です。 まず、「無申告加算税」。申告書の提出期限に1日でも遅れた場合にかかる税金です。 これは、「無申告」の会社に対する戒めの性格を持つ罰金なのです。(1) 提出期限後に自主的に申告した場合 5%の追加です。例えば、100万円の税金の場合は、105万円(100万円×(1+0.05))となります。(2) 税務署の指摘を受けて申告した場合 15%が追加されます。しかも、H19.1.1からは、納付税額が50万円超の部分が20%になります。 以上のような高額な罰金を課す理由は、税務署側に「申告秩序維持」という大義名分があるからです。◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。
2006年05月02日
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◆4/30が日曜日だったため、2月決算の会社は、今日5/1までが申告書の提出期限です。 Y社は、さきほど午後2時に申告書にハンコをいただき、ほっと一息です(それで楽天ブログの更新も遅くなりました・・・)。 土日に、終日、社長さんとやりとりしましたが、一時は、社長さんにあきらめムードが漂い、申告を遅らせてもいいですよと言われました。でも、その際の実害をご説明したら、極力、申告できるようにお願いしますと言われ、なんとか間に合いました。 提出期限までに申告できなかったのは、一般的には“申告の遅れ”ですが、税務署は「無申告」と呼びます。なんともイヤな言葉です。 その主なデメリットは、「無申告加算税」、「延滞税」、「青色申告の取消」の三点セットです。◆人気blogランキングに参加してます。 気になる順位は、24時間闘う税理士の会計・税務読本です。
2006年05月01日
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◆DVD制作会社S社の社長が、困惑した「売上高」、「売掛金」、「前受金」について。 最後は「前受金」です。 それは、まだ出荷(納品)されていないが、先に入金があったものです。特に、工事や制作関係は多いです。 「前受金」は、リストアップ漏れがあると無駄な税金を払うことになります。 つまり、「売上高」にしなくてもよいものを「売上高」にしますから、それだけ利益が増え、法人税と法人住民税が増えます。また、預かりの消費税も増えますから、余計な消費税を支払わなくてはなりません。 DVD制作会社S社の場合も、預金通帳の入金を一つ一つ確認していくと、社長さんが、「えぇ~と、これとこれは納品していないから、前受けですね。」という回答がポロポロ出てきたのです。 全部で1千万円ほどありましたので、これにかかる法人税と法人住民税400万円(1,000万円×40%)、消費税50万円の合計450万円の税金は、支払う必要のないものなんです。 以上のように、「売上高」、「売掛金」、「前受金」については、年度決算の時は、慎重にチェックする必要があります。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士の会計・税務読本ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月30日
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◆DVD制作会社S社の社長が困惑した「売上高」、「売掛金」、「前受金」についてのつづきです。 今日は「売掛金」について。 「売掛金」というのは、「売上高」のうちの未入金のものです。 ただ、社長さんにそのまま「売上のうちの未入金のものはありますか?」とお聞きしても、ピンとこないことがあります。 そこで、もう少しかみ砕いて、次のように言うと分かることが多いです。例えば、3月決算の場合だと、 「3月までの締めの請求書の中で、3月末で未入金のものありますか?」というふうになります。 ただ、“3月までの締め”ですから、1月、2月はもちろん、12月以前の請求書も対象になることも忘れてはいけません。 DVD制作会社S社の場合もだんだん「売上高」が固まってきました。ところが、売上代金の前受けというもう一つの“壁”が待ちかまえていました。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士の会計・税務読本ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月29日
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◆DVD制作会社S社の社長が困惑した「売上高」、「売掛金」、「前受金」についてのつづきです。 まずは、「売上高」、「売掛金」、「前受金」のうちの「売上高」について。 決算書の「売上高」に含めるかどうかは、商品を出荷したり、サービスを提供した時点を基準にします。もちろん、同時に、集金、振り込み、小切手・手形の受け取りがあったり、掛取引にしたりします。 “商品を出荷”するといっても、納品時点や検収時点などでもOKです。 その際のポイントは、出荷、納品、検収などを客観的に証明する書類や記録が必要な点。売上伝票や納品書(控)などがそれに該当します。 DVD制作会社S社では、そういった書類がないものがありました。そこで、まずは、客観的な証拠を見つけることから始めました。 「売上高」の基準になる客観的な証拠が明確になって初めて、「売掛金」や「前受金」の違いが明確になってきます。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士の会計・税務読本ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月28日
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★さて、昨日の続きです。 DVD制作会社S社の社長が、意外と迷ったのが「売上高」、「売掛金」、「前受金」の区別。 もちろん、言葉の意味は分かります。 ところが、請求書や入金記録を一つ一つ確認していくと、それが、今年度の売り上げか、新年度のものか、混乱する場面が出てきたのです。 「売上高」は、税務調査でチェックされる重要項目の一つです。 漏れがあれば、修正申告です。たまたまのミスだから見逃してくれとか、次の年度で売上になっているんだからいいじゃないか、という理由は通りません。 本当は、月次決算できちんと整理しておくべきですが、理屈通りにはいきません。せめて、年度決算の時は、きちんと整理したいものです。 それぞれについては、明日以降へ・・・◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士の会計・税務読本ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月27日
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◆昨日、DVD制作会社S社を訪問しました。 経理担当者がいないため、社長に「仕掛品」のリストアップをお願いしましたが、この「仕掛品」を理解するために、七転八倒の状態でした。 「仕掛品」は「しかかりひん」と読み、製造途中、制作途中の製品のことを言います。 “製造途中、制作途中”という言葉は、工場のラインの途中にある作りかけの製品ならば一目瞭然ですが、DVDなどの制作会社の場合は、ピンとこない社長さんが少なくありません。 そういう会社の場合は、「まだ納品されていないDVDで、先に支払いが出ているもの」という切り口で考えると、リストアップしすくなるようです。 スタイリスト代、ヘアメイク料、撮影代、ロケの旅費交通費、撮影用小物代・・・、難しい顔をしていた社長から、ポンポンと言葉が飛び出し、請求書や集計表が出てきました。 ちなみに、なぜ「仕掛品」は在庫になるのですか?というご質問を受けたことがあります。 それは、新年度に納品され、新年度の売上の原価になるので、今年度の原価から差し引かなければならないからです。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士の会計・税務読本ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月26日
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★税務署の調査部門は、「統括官」、「上席」、「調査官」という階層になっており、どんな調査官が来るかで、調査の様相は一変します。(1) 「統括官」は調査の現場にはまず出てきません。(2) 「上席」は、調査経験豊富です。 「上席」は、ポイントをついて質問してきます。重要な点は、同席している社長さんに不意打ちで質問してきます(経理担当者や税理士に聞いても煙に巻かれるのが分かっているからです)。 ですから、「上席」による調査は、調査官だけでなく、社長さんや経理担当者の一挙手一投足にも細心の注意を払わなければなりません。(3) 「調査官」は、「上席」に比べると、問題点にたどり着くのが遅いです。 社長さんや経理担当者への質問も、的を得ていないことが多いです。 心理的に余裕のある調査になります。 いま進行している三つの税務調査には、「調査官」が一人もおらず、神経を使う調査の連続です。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士の会計・税務読本ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月25日
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◆税務調査の視点をちょっと変えてみます。 税務署の調査部門は、「統括官」、「上席」、「調査官」という階層になっており、どんな調査官が来るかで、調査の様相は一変します。(1) 「統括官」は、調査部門の責任者です。 大企業の課長クラスで、テレビドラマ“太陽にほえろ”のボス(石原裕次郎)という感じでしょうか。調査能力はもちろんのこと、人格的にも素晴らしい方たちが多いです。(2) 「上席」は、調査経験が豊富ないぶし銀の調査官です。 大企業の係長クラスで、“太陽にほえろ”でいうと山さん(露口茂)や長さん(下川辰平)という感じです。(3) 「調査官」は、若手の調査官です。 若手といっても、新人さんからかなりの調査歴を積んだ調査官がいます。 “太陽にほえろ”でいうと、殿下(小野寺昭)、マカロニ(萩原健一)、ジーパン(松田優作)という感じです。 この他、大規模な会社を調査する「特調官」という立場の人もおり、現在、その部門の調査を受けている会社があります。 どの調査官でどんな調査になるかは、また、次回へ・・・◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月24日
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◆*花小町*さんからご質問をいただきました。>所轄の税務署が担当する任意調査というのは、どういう基準で調査する会社を選ぶのでしょうか。>納税が遅れたりなどが調査の対象になるのですか? まず、納税が遅れたからすぐに税務調査の対象にはしません。 税務署の本音からすると、ひと言で言えば、税金の取れる会社です。具体的には、次の三種類の会社が対象になるでしょう。(1) 不信な点がある会社・決算書と申告書を見れば、経理処理が間違っているか、おかしい会社の当たりがつきます。・また、売上があるのに無申告が続いている会社。売上があるかどうかは、店舗・事務所の現場調査、ネット、チラシ、テレビ・ラジオCMなどである程度分かります。 そういう会社を狙い打ちしてきます。(2) 売上規模や利益が大きい会社は、定期的な調査対象になることが多いです。そういう会社は、多かれ少なかれ、なにかしら問題が出てくるものなのです。(3) 新規で売上規模や利益が大きい会社は、設立3~4年経つと“ご挨拶”がてら、調査があります。 どの程度正しい経理処理をしているか、不正をしそうな経営者かを探りに来るのです。 ですので、調査対象から外れたり、調査のサイクルを長くしてもらうためには、正しい経理処理をしているから、税務調査にきても税金は取れないことを分かってもらうことが大切です。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月23日
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★税務調査には、強制調査と任意調査があります。 そのうち、所轄の税務署が担当する任意調査は、通常、一人の調査官で2日間かけて行われます。大きな会社になると、二人の調査官で3日間という場合もあります。 社長さんには、初日の午前中に、会社の概況説明をしていただかなければなりません。その後は経理担当者が対応すれば良いです。 ただ、経理担当者がいらっしゃらない会社では、社長さん張り付いていただかなければなりません。 ただ、これは原則ですので、のっぴきならない事情があれば、会社に負担をかけない調査をしてもらうらうことが可能です。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月21日
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★いま、税務調査が三社同時に進行しています。 税務調査は、強制調査と任意調査に分かれます。 強制調査は、国税局査察部が担当します。映画のマルサの女で有名になりましたが、通称、“マルサ”と呼ばれています。 “マルサ”は、脱税の摘発をします。脱税は、詐欺、恐喝などと同じグループに属する犯罪です。前科が付きます。 それに対して、任意調査は、字のごとく、任意の調査です。 資本金1億円未満の会社は所轄の税務署が担当し、資本金1億円以上の会社は国税局が担当します。 これは、強制力はありませんので、日程や日数の融通が利きます。今まで、調査を半月延ばしてもらったり、会社での調査を半日にしてもらうなど、無理を聞いてもらったことが少なくありません。◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。
2006年04月20日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★ご無沙汰です・・・(^^ゞ 相変わらず、土日の区別なく、泊まり込みの日が続いています・・・そんな状態がここ数年解消されません。 そこで、清水の舞台から飛び降りるつもりで、十数社、顧問をお断りしました(お断りした社長さんには大変申し訳ないことをしたと思っています)。 顧問をお断りしたのは、仕事の質を落としたくないという理由と、新規事業を立ち上げたいという二つの理由からです。 でも、思い切ってお断りしてみて、いろいろ見えてきたものがあります。それらは、時間とココロのスペースを空けないと見えてこないことばかりでした。 第二の創業だと思って、経営者としての研鑽を積んでいくつもりです!
2006年04月18日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★1月20日までに半年分の源泉所得税を支払わなければなりませんが、S社の社長は、自ら集計をされるというので、ご説明しました。●やるべきことのポイントは次の通りです。1. H17/7~12月の源泉所得税を集計します。(1) 給料、アルバイト、パート H17/7~12月に支払った給料明細や通帳の記録から、支払額と源泉所得税をピックアップして、集計します。 支払額が少額で源泉所得税の対象にならない方や取り忘れた方の分は、支払額だけ集計してください。(2) 弁護士、司法書士、社会保険労務士、行政書士、税理士、弁理士など H17/7~12月に支払った分の請求書から、支払額と源泉所得税をピックアップして、集計します。 源泉所得税の対象にならない報酬もあるようですので、その場合は、支払額だけ集計してください。2. 1で集計した支払額と源泉所得税を「納付書」に記入してください。 「納付書」は、税務署から送られた来た『年末調整のしかた』の中に同封されています。 もし、なければ、管轄の税務署にもらいに行ってください。「特例納付の納付書」と言えばわかります。3.「納付書」を銀行か郵便局に持って行って、支払ってください。◆ご注意 デザイナー、イラストレーター、カメラマン、ナレーターなどのギャラに係わる源泉所得税は、上の(1)、(2)とはちがい、支払いのあった月ごとに納税しなければなりません。 今回の1月20日の支払いの対象になりませんし、使用する「納付書」も違いますので、ご注意下さい。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2006年01月14日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★M社の社長から、“年末調整の還付額を支払ったら、会社が損するんじゃないか”というご質問を受け、謎解きをしました。ところが、次の会話で、社長がほんとうに引っ掛かっているのは、別のところにあることが分かりました。「会社が税金を預かっていると言っても、そのお金が残っている実感がないんだよなあ・・・」つまり、社長は、実際のお金のやり繰りを心配していたのです。半年分の「源泉所得税」が6万円だとしても、10人分で60万円になります。“そのお金が銀行口座に自動的に貯まっているわけじゃない”ということが解せないのです。M社が設立されたときに、『税金貯金』のことをお話ししましたが、それを実行していたら、そうした疑問を持たずに済んだかもしれません。『税金貯金』というのは、一言で言うと、納税用の口座のことです。預かった税金を、銀行口座に確保しておくためには、納税用の口座が必要です。毎月の「源泉所得税」の金額を、納税用の口座に移動させても良いですし、定期積み立ての口座を作っても良いです。それが、『税金貯金』です。社長にもう一度そのことをご説明すると、なるほどそういうことでしたかと、やっと実感していただいた様子でした。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2006年01月10日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★今日は成人の日の祝日ですが、いつものように、仕事をしてます・・・さて、“年末調整の還付額を支払ったら、会社が損するんじゃないか”と、M社の社長は疑問を持ちました。その謎解きの続きです。前回は、給料30万円、源泉所得税1万円、社会保険料2万円、年末調整の還付額5万円、という社員Aさんの場合を例にとって、お話ししました。そのポイントは、「年末調整の還付額」は、「源泉所得税」の中から戻すということでした。これだけで分かる方もいるかもしれません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、M社の社長は、「預かっている税金から戻すって言っても、1万円預かって、5万円戻すんなら、やっぱり会社が損してるんじゃないんですか・・・」と、まだ納得しない様子。そこで、社長には、「源泉所得税」のキャッシュフローについて、ご説明しました。●Aさんの手取りは、27万円(=30万円-1万円-2万円)になり、「源泉所得税」1万円と社会保険料2万円は、会社が預かっています。●社員9人までの会社については、「源泉所得税」の納付は、半年に一回でも良いとされていますから、Aさんの「源泉所得税」の預かり分は、半年分で、6万円(=1万円×6か月)になります。●Aさんの「年末調整の還付額」は5万円ですから、会社は、預かった6万円のうち、Aさんに5万円戻し、税務署に1万円納付します。●キャッシュフローとしては、収入、支出とも6万円ですので、会社が損をしている訳ではないのです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これで、“年末調整の還付額を支払ったら、会社が損するんじゃないか”という謎解きは終わりました。ところが、M社の社長とお話しているうちに、社長がほんとうに引っ掛かっているところが分かりました。次回に続く・・・◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2006年01月09日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★M社の社長から、年末調整の還付額を支払ったら、会社が損するんじゃないかという質問を受けました。その謎解きのために、前回は、「年末調整は給与所得者の確定申告」であることをご説明しました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今回は、「年末調整の還付額」について、お話しします。例えば、給料30万円、源泉税1万円、社会保険料2万円の社員Aさんの場合。この源泉税というのは「源泉所得税」とも呼ばれ、個人事業主と同じ「所得税」の仲間です。「源泉所得税」は、扶養家族の人数で一律に決められています。ところが、人によって、子供が産まれた、生命保険料をたくさん払っている、住宅ローンの控除があるなど、様々な事情があります。年末調整では、そうした一人一人の事情を考慮して、正しい所得税を計算してあげるのです。で、話しを元に戻しますと、Aさんの「源泉所得税」は、毎月1万円、年間で12万円です。Aさんの場合、年末調整の結果、正しい所得税が7万円になったとすると、(源泉所得税12万円)-(正しい所得税7万円)=5万円となります。この5万円は取りすぎですので、Aさんに戻してあげなければなりません。これが、「年末調整の還付額」です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここでポイントになるのは、“「年末調整の還付額」は、「源泉所得税」の中から戻す”ということです。ですので、Aさんの「年末調整の還付額」は、最高でも、12万円までなんです。これは、M社の社長の、“年末調整の還付額で会社が損をするんじゃないか?”という疑問に対する重要なヒントです。次回へつづく・・・◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2006年01月07日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★(お昼にアップした内容は一部分かりにくかったので、具体例を書いた改訂版をアップしました)昨年設立されたばかりのM社に、年末調整の還付額をご連絡しました。還付額は、次のように、給料に加算して支給しなければならないからです。例えば、給料30万円、源泉税1万円、社会保険料2万円とします。このとき、年末調整の還付額が5万円としたら、支給額は、32万円(=30万円-1万円-2万円+5万円)になります。すると、こんなことを質問されました。「う~む・・・それだと、支払額は、給料以上になりますよねえ。これって、会社が損していることになりませんか?」つまり、支給額32万円は給料以上だから、2万円だけ会社が損してるんじゃないか、というわけです。「会社が損するなんてありっこない」と言える方は、「年末調整」や「還付」や「源泉所得税の納付」のしくみが分かっている方です。実際、こうした疑問を持たれる経営者は、少なくないんです。これから、その疑問を説き明かしてみたいと思います。ただ、その前提条件として、「年末調整」、「還付」、「源泉所得税の納付」について、知っておいていただかないと、話しが見えてきませんので、そこからお話ししましょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まずは、「年末調整」のしくみについて、です。社員、パート、アルバイトの方たち(給与所得者)は、実は、本来、自営業者と同様に、確定申告をする必要があるんです。でも、国税局の統計によると、その数は、平成16年度で5,200万人。これだけの人数が一斉に確定申告をしたら、税務署がパンクしてしまいます。そこで、会社が、「給与所得者」の確定申告を代行しているのです。それが、年末調整です。ですから、揃える書類や計算方法は、確定申告と同じです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「給与所得者」が5,200万人もいるのだから、この時期、会社だけでなく、会計事務所も忙しいはずです。妙に納得してしまいました。次回につづく・・・。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2006年01月06日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。◆新年早々、S社の社長から、嬉しいメールをいただきました。社長から、“経理が得意になり、入力データを有効活用できるようしたい”という要望がありましたので、経営者が経理データを有効活用する方法をお伝えしました。それを読んで、次のようなメールを頂きました。「会計ソフトにこんな機能があるんですね。知りませんでした。データを入れていったら面白そうですね。とりあえずは「現金預金」の月次残高に意識をおいて、減っていったら、教えていただいた方法で原因を明確にしていきたいと思います。活用できるよう、がんばります!」この社長は、経理が苦手だと言われていましたので、ちょっと難しすぎる内容かと思ったのですが、積極的で、前向きな反応で、ほんとに意外でした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちなみに、社長にお伝えした内容を要約してみると、次の通りです。(1) 会計ソフトの「損益計算書」で、思ったより黒字が少ないか赤字の場合は、その原因を考えてみてください。(2) 逆に、黒字が多いと思われる場合は、「会社の強み」の理由を考えてみてください。(3) 次に、「損益計算書」の[販売管理費]で、かかりすぎの経費(=コストダウンの対象)や、不足していた経費などがなかったかどうかを分析してみてください。(4) 以上を総合して、「会社の弱み」を克服する方法、「会社の強み」を伸ばす方法を考えて、次の月(あるいは次の数ヶ月間)で実行してみてください。(5) さらに、「貸借対照表」の「現金預金」が最低でも月商の1カ月分必要で、3カ月分あれば安泰です。「現金預金」が不足する理由は、売上不足か、経費の使いすぎなどですので、常時、月商の3カ月分をキープするまでは、売上アップとコストダウンを意識してください。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここに書いたことを時間をかけて、修得していただければ、会社の体力・体質は強固なものになるでしょう。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2006年01月05日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★明けまして、おめでとうございます。今日から始動です。横断歩道の上で、閑散とした青山通りを写してみました。1枚目は、青山通りと宮益坂の交差点です。信じられないくらい車が少なくて、街全体が眠っているようです・・・右の宮益坂を下っていくと、渋谷駅です。そこには、ギャルサーらしき女の子たちや、ダンスの練習をしているグループを普通に見かけます。危ないクスリを売っている外人もいるということですが、残念ながら?会ったことはありません。2枚目は、表参道方面に向かう青山通りです。通りは閑散としています・・・もう少し進むと、右手に青山学院大学、左手に国連大学が見えます。その向こうには、骨董通りがあって、ギャルサーとダンスの若者の街から、落ち着いた雰囲気の青山の街に変わります。渋谷と青山の街に挟まれた環境の中で今年一年、また、新しい出会いを期待します。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2006年01月02日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★クリーンエネルギー伝道師さんから、“オーナー社長の役員報酬の一部を経費として認めない”という日記の内容に関して、次のような、ご質問をいただきました。>すいませんが>もう少し詳しく>ご説明して頂けないでしょうか>できれば例えを出して頂ければ>ありがたいですそこで、具体的にご説明してみます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◆“オーナー社長の役員報酬の一部を経費として認めない”というのは、下記のように、それだけ、利益が増えて、増税になるということです。これから具体的に税金を計算する前に、頭がこんがらがりそうなところを、ご説明しておきます。●まず、「決算書の利益」は、物販の場合、次のように計算されます。 売 上 高 10,000万円 売上原価 7,000 役員報酬 1,200 そ の 他 1,300 ---------------------------- 決算書の利益 500万円 ============================上の「決算書の利益」500万円は、通常、そのまま、「税務上の利益」にはなりません。その理由は、税務署は、税務署独自の考え方に基づいて、税金の計算上、経費(損金)として認めない項目をいくつか用意しているからです。「決算書の利益」と「税務上の利益」を区別するため、「税務上の利益」は所得とか、課税所得と呼んでいます。ですので、「決算書の利益」と「税務上の利益」はちがうとご理解下さい。●次に、今回、もしかすると、経費として認められなくなる「給与所得控除額」というのは、年末調整で、給料の所得税を計算する際に、「サラリーマンの必要経費」として差し引かれる金額です。これは、およそ給料の三割相当ですが、収入に応じて税務署が決めています。例えば、年収600万円の場合、「給与所得控除額」は174万円です。ですので、年末調整の所得税は、600万円での税金ではなく、426万円(=600-174万円)から、いろんな控除がされて、税金が計算されます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、では、具体的に、税金の違いを計算してみます。(1) まず、これまで通りのやり方では、「税務上の利益」を、「決算書の利益」と同じ500万円とした場合、法人税・住民税の税率を40%とすると、税金は、200万円(=500万円×税率40%)になります。(2) もし、税法が改正されたとした場合、役員報酬1,200万円の給与所得控除額が230万円ですので、「税務上の利益」は、730万円(=500万円+230万円)になります。そうすると、改正後の税金は、292万円(=730万円×税率40%)となり、92万円の増税になるのです。ただ、社長の年末調整で、役員報酬の所得税を計算する際は、社員の方と同様、「給与所得控除額」は差し引かれます。以上、数字がたくさん出てきて、難しかったかもしれません。何度か読み返して、熟読玩味してみてください・・・◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月29日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★今、密かに、悪法が成立しようとしています。それは、“オーナー社長の役員報酬の一部を経費として認めない”という内容です。たとえば、年収1,200万円の場合、「サラリーマンの必要経費」と呼ばれている給与所得控除額の230万円が会社の経費として認められなくなります。そうなると、会社の税金は、92万円の増税になるのです。(法人税・住民税の税率を40%としています)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは、中小企業の経営意欲を削ぐ法律です。改正案にひっそりと盛り込まれたせいでしょうか、マスコミはほとんど報道せず、中小企業の味方である、中小企業家同友会も、各地の民主商工会も、まだ、表だって反対をしていません。何人かの税理士たちがブログで警告を発し、東京税理士会が、トップページで、「『同族会社役員報酬の給与所得控除の法人課税所得加算』に反対する緊急要望」と、反対を表明している程度です。ぜひ、マスコミも、中小企業家同友会も、民主商工会も、その他の主要な団体も声を揃えて、反対してほしい!!!◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月26日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★国税局に出頭した時の続きです。訪問先は、東京国税局 徴収部 特別整理部門 です。パーティションで仕切られた応接スペースに通されました。社長は、職員室に入った生徒みたいに、固まっているような感じです。担当官は、若く、きまじめそうです。会社の経歴や商売の内容をいろいろ聞いてきました。その後、担当官は、おもむろに担保になりそうなものがないか、探し始めました。払えないと開き直られたときの“武器”になりますので、あらゆる事態を想定してのことでしょう。“さて、いよいよ、ここが正念場か・・・”と心の中でつぶやくと、社長がタイミング良く、支払額を提示しました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・事前の打ち合わせどおり、ストレートに金額を提示するのではなく、●経費節減をしている事実●納税を最優先させる方針であること●完済まで約定どおりに支払う決意を説明し、最後に金額を提示しました。社長「そこで、先ほどご説明しましたように、今のコスト削減や今後の売上動向から見まして、月30万であれば、確実にお支払いできるのですが・・・」徴収担当官「う~む・・・、そうですか・・・分かりました、それで少し様子を見てみましょうか・・・」社長「はい、もちろん、売上が上がったら、最優先で、200万、300万と支払うつもりですので、なにとぞ、よろしくお願いいたします。」この最後の言葉は、絵に描いた餅ですので、あくまで付け足しです。そのことも事前にお話ししていましたが、話すタイミングもGood!でした。これで、一件落着です。社長は肩の荷が下りたような様子でした。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月20日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★T社は、滞納した税金が多額になったため、国税局への移管措置が取られました。その国税局から“出頭命令”が来ました。事前の打ち合わせの際に、社長は、こんな本音を漏らしました・・・「もう、国税に全ておまかせしようと思います。最初から、毎月50万円ずつ払います、と言います。それで、それ以上払え、と言うなら、もう倒産するしかありません。覚悟はできています。」それは、国税局に対する精一杯の誠意ですが、早く楽になりたいという気持ちでもあります。社長の顔は血の気が失せたような状態でしたので、冷静さを取り戻してほしいため、こんな質問をしてみました・・・税理士「社長、業績が落ち込んでも、毎月、50万円ずつ払い続けられますか?」社長「う~む・・・そう言われると、売上が落ちる月は、正直、厳しいですね・・・」税理士「やはり、払えそうもない月が出てくるでしょう。では、月30万円くらいならどうでしょう?どんなことがあっても払えますか?」不思議なことに、社長の顔に赤みが差してきました。いずれ納税しなくちゃいけないのですが、約束した金額を死守することが、当面の大きな問題です。社長「30万円でいいんなら、どんなことがあっても払ってみせますよ!」『頑張ることより、約束を死守すること』という方針で、国税局と交渉することになりました。さてさて、どうなることやら・・・◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月19日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★T社の社長から、数年ぶりに電話がありました。T社の社長は、雇われ社長で、数年前に、オーナーと社長との派閥争いがあり、社長に加担していた私が、監査役を辞任するはめになったところです。つい最近、T社の社長がオーナーからかなりの金額で、会社を買い取ったそうです。社長は、かなり営業力がありますが、オーナーに頭を押さえつけられていたため、今までは、ビッグネームとの取引を避けていたそうです。でも、名実ともに、自分の会社になり、これから、ビッグネームとの取引をスタートするそうです。そこで、これから絶対に発展させるから、私に返り咲いてくれというオファーです。もちろん、私にお断りする理由はなにもありません。開発型のベンチャー企業に続き、今月、二件目の新規です。もう12月ですので、終わりよければ全て良し、としたいものです。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月16日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★経営コンサルタントのKさんからご紹介を受けたA社との面談の続きです。営業の状況、社員や外注先の状況、コストダウンの可能性をお聞きし、過去の決算書と収支予定表を拝見しました。全体的な印象としては、営業基盤がしっかりしており、良い会社だと思います。なぜ、この会社が債務超過に陥っていたのか、不思議でたまりません。いまの段階で考えられるのは、“社長の人の良さ”“経営管理の甘さ”が悪い方に作用してしまったのでしょう。そこで、今後のことを考えて、一言、社長に、諭すように、お話ししました。税理士「社長、“鬼手仏心”の姿勢で経営して下さい。そして、周りに、“けちんぼ”と言われるくらいでちょうど良いんです。」社長「そうですね。なあなあでやってきた結果、あんなに苦しい目に遭ったんですからね。わかりました!私、“けちんぼ”になりますよ!」税理士「そうですね。そして、当面の目標を預金残高を月商の一カ月分としてがんばってみてください。そしたら、今ある借金は全部返せますよ。」社長は、握りこぶしを前に突き出して、「月商の一カ月ですか!いいですねぇ!やりましょう!」と力強く言い放ちました。クールな印象の社長ですが、その顔は紅潮して、いささか興奮しているようでした。そして、この素直さが、会社を救うことになると、信じています。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月08日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★経営コンサルタントのKさんからA社をご紹介していただきました。S社に続き幸先がいいです。社長は、「経理のご指導と経営相談をお願いいたします。」と、“お願いモード”でした。でも、私としては、自分が会社のニーズを満たせるかどうかを判断してからと思っていたので、あくまで、ニュートラルでした。営業、社員、外注先の状況をお聞きし、過去の決算書や収支予定表を見せていただきながら、いろいろ話し込み、気がついたら、3時間経っていました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・A社は、以前に、債務超過に陥っていましたが、Kさんのコンサルによって、見事に再起しました。社長は、「いやいや、一時は、首をくくる覚悟をしたんです。」と言って、笑いながら、自分の頸に両手を当てるしぐさをしました。社長は続けて、「今も借金はありますが、楽になりました。なにせ、桁が違いますよ、桁が。」おそらく今は、地獄からはい出してきて、天国にいるような心境なのでしょう。でも、数字を見ると、不安要素がいくつか見えてきます。喉元過ぎて熱さを忘れてはいけない!今、気持ちを緩めてはいけない!と強烈に思いました。私がかかわることによって、本当の天国にできるか?そう思いながら、私が感じとった会社の弱みと改善案を諭すように話し始めました。(時間がなくなったので、このつづきは後日・・・)◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月07日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。◆楽天日記を見てご連絡いただいたS社から、正式オファーをいただきました。前の会計事務所から顧問報酬値上げの意向が伝えられたのを機にチェンジしていただきました。会計事務所からは、“打診”ではなく、“決定通知”だったそうです。しかも、社長が「そんな一方的なことを言うんなら、他の税理士を探さなきゃいけなくなりますよ。」と言うと、会計事務所側は、「どうぞ、お探し下さい。」という返事だったというのです。これで、社長は完全に愛想をつかしたようです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・社長は、某超有名メーカー出身で経験豊富ですし、誠実で、まじめな方です。また、会社は開発型のベンチャー企業で、株式公開を目指しています。それぞれの会計事務所の考え方や事情がありますので、なぜ、こんな素晴らしい企業に“三行半(みくだりはん)”をつきつけたのか、わかりませんが、私にとっては、素晴らしい会社であり、やりがいのある会社です。こういう出会いをさせてくれた楽天日記に感謝です。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月06日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★嵐のような11月申告が終わって、日本海側の地方都市に出張しました。U社は、小さな町の工場団地にある工務店ですが、海外で直接技術指導をして木材加工をさせたり、関東圏で営業所を設置したり、海外での住宅販売を手掛けたりしています。業績も急速に伸びており、今期の決算も、十分な対策が必要な状況です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1級建築施工管理技士である社長に、姉歯事務所による構造計算書の偽造事件をどう見ているかを、お聞きしました。社長「姉歯が悪いのは当たり前のことだけど、安いマンションなんかあり得ないって思ってもらった方がいいんだよ。」税理士「むむっ、それは、良いものはそれなりに高いって事ですか?」社長「そうだよ、マンションのことはそんなに詳しくないけど、建て売り住宅なんか、安く作るために、基礎工事の手抜きや、はすかいの強度不足なんて、ザラだよ!地震が来たら、イチコロだ!」なんか、血の気が失せるような気がしました。“まがい物”をつかまないためにはいったいどうしたらいいんだろうと思って、お聞きしました。すると、社長「結局ねぇ、安い住宅は買わないという姿勢が全てだよ。そのうえで、構造計算書をオープンにする会社はもちろん、構造見学会を開いたり、他の工事現場を快く見せてくれる会社を見つけるしかないよ。」税理士「社長のところは、坪単価が高くなっても、ちゃんとしたものを作ろうという方針ですが、こういうご時世ですので、それを広く広報活動するチャンスじゃないんですか?」社長「いや、いや、へたに宣伝して、安いものがいいって思っている人が来ると困るよ。今まで通りにやって、ちゃんとしたものを作ってほしいと願っている人と出会えればいいと思っているよ。」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う~む、勉強になりました。姉歯事件とはちょっとずれた話しになりましたが、お客様に品質の良いものを提供するのはもちろんのこと、『商品の良さを分かっていただける方を“わが社のお客様”とする』という姿勢が大切なんだということを改めて実感した出来事でした。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月03日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★9月決算、11月申告がやっと終わりました・・・新規の会社が二社加わったこともあり、結局、事務所での泊まり込みが16日でした。バタバタした中でしたが、新規も一件決まりました。さらに、今朝、税理士をチェンジしたいということでお電話をいただきました。逆に、新規設立の会社さんで、税理士を探しているということでしたが、お断りしたところもあります。先方が望んでいることと、こちらが提供することが違っていたこともありましたが、決め手は、なかなか本音を言っていただけないので、信頼関係が築くのが難しいという判断でした。お客様を選ぶほど偉くはないですが、たまにはそういうこともあるのです。申告に集中しなくちゃいけない月だったのに新規の面談あり、税務調査ありで、嵐のようなひと月でした・・・◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年12月01日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★バタバタしている生活の中で、録画しておいた「発掘!あるある大事典II」を観ました。物忘れをなくすために、記憶の3要素、“覚える”“保存する”“思い出す”のうち、“覚える”にスポットを当て、“覚え力”なるものを強化する方法を解明していました。それによると、「記憶をつかさどる海馬からθ(シータ)波が多く出ている時は、情報を脳に強く書き込むことができ、忘れにくくなる。そのためには、体の五感を活用してθ波を多く出し、脳に刻み込めばよい。」のだそうです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは、公認会計士の受験の際に使っていた方法だったんで、びっくりしました。2004年07月17日の日記に、「五感暗記法」として、「・目で見て、口に出して、書いて覚えた・口に出して暗記する時は、歌いながら記憶した・書く時は、同じ文字を、鉛筆→ボールペン→サインペンと三回なぞって覚えた・暗記している場所を記憶した・レジュメの紙や筆記用具のにおいを記憶した・歩きながら、腕を大きく振りながら記憶したこうして、覚えたシチュエーションや色やにおいに関連づけると、試験の時、連鎖法で思い出せることも多かった。」ということを書きました。これは、すべて、記憶をつかさどる海馬からθ(シータ)波をたくさん出すためにやっていたんだ、と納得させられました。「五感暗記法」は、受験だけでなく、現在の仕事にも役に立っています。自分にとって役に立つ方法、いろんな場面で応用できるコツは、科学的な裏づけがあるんだということを感じ、感動したひとときでした。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月24日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★本店移転をして、所轄税務署が変更になったS社ですが、移転先の税務署から、申告書が届きません。税理士「まだ届きませんか?」会社「まだです。念のため自宅も探してみましたが、ありませんでした。」税務署に電話してみました。税務署「えぇ~、転出元の税務署に確認してみましたが、転居先不明で戻ってきたそうです。そのために届かなかったんだと思われますが・・・」すでに、転出元の税務署に異動届は出していますので、転居前の住所地に郵送するなんて、どうかしています。税理士「申告書が戻ってきて、ほったらかしというのはどういうことですか!」税務署「ほったらかしというわけではないんですが、転出元の税務署では転出件数が多いもので、チェックできない状態なんです。」言い訳だけで、謝る姿勢がみじんも感じられません。税理士「う~む、転出元でチェックできなければ、転入担当のあなたが確認すべきでしょう!税務署の手続が不備で、なんで、会社が迷惑を被らなくちゃならないんですか?」税務署「それはそうですが、そうおっしゃられても、困るんですが・・・」税務署は、結局、最後まで謝りませんでした。これが、税務調査だったら、統括や署長まで上申し、担当にきっちり責任を取ってもらうのですが・・・極端な場合ですが、もし、これで申告書の提出が期限までに間に合わなかったとしても、会社側の責任になるおそれがあります。税務署の手続が不備で、会社が損害を被るのは、何とも解せない話しです。国の仕事は絶対善であると決めてかかるのは、考えものだと、つくづく思わされました。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月22日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★S社の社長と、役員報酬をいくらにするか、を相談しました。私が税務調査で最重要調査項目としているのは、・売上高・在庫・人件費の三つです。ですので、役員報酬も“お手盛り”という疑いをかけられぬよう、十分に気をつけなければいけません。役員の業務内容と節税のバランスが取れた金額が理想です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その際に威力を発揮するのが、『所得の損得表』です。それは、月額報酬をアップした時に所得税、住民税、社会保険料、可処分所得がどう変わるかを示した表です。S社の社長の場合、7種類のステージを用意しました。この社長は、数字が好きなせいもあって、> 法人と個人、連動した税金額が一目でわかるの> で、とても参考になります。という感想でした。数字が大の苦手な社長でも・・・「オレでも、手もとにいくら残るか、良く分かるよ!」という感じです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ある会社の営業マンは、見えないものを見えるようにする『見える化』という技術を駆使しています。「見える化」とは企業活動の様々なものを「見える」ようにする試み。顧客、市場、問題など見えれば企業は強くなる。会計の世界でも、まだまだ、見えない部分がたくさんあります。それを、『見える化』していきたいと思っています。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月21日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★今は、日曜日の昼下がり。もう事務所に泊まって、五泊六日目です・・・こんなに連泊したのは初めてです。事務所には“お泊まりグッズ”が常備してあります。寝袋、非常食、洗面用具、着替えなどです。いつも一番に出社するスタッフがびっくりして、「泊まりですか、大変ですねぇ~」と声をかけてくれます。決算の打ち合わせの際も、相手の社長から、「お身体にだけは気をつけてくださいね」と声をかけていただいたり、メールに、「お体どうぞご自愛ください。」と書いていただいています。心配していただいて、なんとも、ありがたいことです!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも、私は、尊敬するO社長から、こんな『経営者の心得』をお聞きしました。「経営者は、誰よりも苦労する者でなければいけないんです。苦労して、苦労して、それでやっと社員は付いてきてくれますし、お客様も認めてくれるんです。」この話しをお聞きしたのは、もう十数年前のことでしょうか・・・それから、私の経営者としての心構えがしっかりしました。それから、苦労し、努力するのは当たり前と思えるようになり、「正しい苦労」って何だろうと、模索する日々が続いています。実は、それからすると、今回の連泊は、「正しい苦労」ではありません。いろんな意味で準備をしておけば、避けられたことです。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月20日
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◆人気blogランキングに参加してます。 24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります。ポチッとワンクリック、お願いいたします。◆人気blogランキングの紹介文をちょっと変えてみたんですが、さっそく食の匠のお助けまんさんから“ダメ出し”をいただいて、すぐに「24時間闘う税理士が元氣パワーを送ります」に戻しました・・・(^^;)食の匠のお助けまんさんは、ブランディングやマーケティングの専門家ですので、プロの立場からの的確なご指摘でした。11/18の日記のコメントに書かれているとおり、ブランディングは、「インパクトがあって、キャラクターとして認知されやすい」ものでなければいけませんね。なにより、食の匠のお助けまんさんの会社の経理の方が、『24時間闘う税理士』というキャラクターに興味を持っていただいたことが、出会いのきっかけになったのですから、それをあっさり捨ててはいけませんね・・・やっぱり、さすがです。ありがとうございます!!!食の匠のお助けまんさんのブログでは、行列の出来るお店の紹介やマーケティングについての蘊蓄が語られていますので、ぜひ一度、お立ち寄り下さい!(^^)!◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月19日
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◆人気blogランキングに参加してます。 【実録】ニッポンの会社の日々の出来事!です。ポチッとワンクリック、お願いいたします。★今月は、申告の繁忙月のため、月初めから飛ばしてきましたが、スポットの仕事がいくつも入り、スケジュールがものすごくきつくなってきました。そこで、今年、去年独立したばかりのH税理士に応援を頼むことにしました。独立したての頃は、どんな仕事でも請け負うタイプと、最初から仕事を選ぶタイプがいます。H税理士はどんな仕事でも請け負うタイプなので、“労多くして成果なし”の仕事も多いそうです。私も、H税理士と同じスタイルを取っていたので、ずいぶんと大変な目にあったことがあります。とくに生きた心地がしなかったのが、背後に“その筋の人”がいるのに気づかずに、金品を脅し取られそうになったことです。“その筋の人”の攻め方は、実に、実に、巧妙です。それを知っていただくためにも、機会を見てお話ししたいと思っています。で、H税理士ですが、「先月は比較的ヒマだったし、来月だったら余裕があるんですが。」というお答え・・・(*_*)“が~ん、じゃあ、今月はダメということか・・・”ある老練な経営者が、「準備なき者は滅びる」と言われていましたが、まさにその通りです。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月18日
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◆人気blogランキングに参加してます。 なにとぞ清きワンクリックを!★楽天日記をご覧になった会社に、お伺いしました。税理士をチェンジしたいので、話しを聞きたい、ということでした。この会社の商品は、小さい頃、アニメや特撮で見たものなんです。童心に戻ったようで、わけもなく、うれしくなりました。ワクワク、ドキドキしました。でも、それだけでなく、大学や企業で、新技術や新商品の開発のために使われている、というのです。つまり、この会社の商品は、将来の生活の利便性を実現するために、貢献しているのです。「モノづくり大国ニッポン、恐るべし!」という感じです。お聞きすればするほどゾクゾクしてくる会社。将来をしっかり見届けたい!!!心に強く思いました。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月17日
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◆人気blogランキングに参加してます。 なにとぞ清きワンクリックを!★昨日の地方での税務調査のつづきです・・・なんと、キャリアの「統括国税調査官」は、少しして、退席してしまいました。やはり、“ターゲット”は、百戦錬磨の「上席国税調査官」です。しかも、二人の上席のうち、A調査官が主導的立場に立っているようです。今回の税務調査で問題になったところは、私が担当する前の年度なので、いつもにもまして、冷静に対応することが出来ました。A調査官「譲渡契約書を見ると、債務が譲渡されていますので、債務額全額が経済的利益の供与とみなされますが、いかがですか?」税理士「確かに、経済的利益の供与ですが、その金額は、債務額全額ではなく、毎年の返済額であると認識しています。」こんな感じで議論は進みましたが、隣で聞いている社長は、まるでチンプンカンプンです。でも、事前の打ち合わせで、落としどころは決めており、社長もご承知です。A調査官「覚書を読むと、車両に関しては、別の年度に譲渡したということで、よろしいでしょうか・・・」税理士「えっ、覚書のどこにそんなことが書かれていますか?」A調査官は、顔を上気させながら、慌てて、覚書を取り出し、該当の文章を指さしました。調査官が、覚書の文面にこだわって、経営実態を考慮していない点を指摘すると、老練な「上席国税調査官」も、会社側の結論を受け入れざるを得ませんでした・・・そんな感じで話し合いは進み、思ったより早く、結論が出ました。社長「で、勝ったの?負けたの?」税理士「はい、勝ちました。当初の予定通りです。」社長に腹をくくっていただけたからこそ、私も腹を据えて対決出来ました。ですから、社長に喜んでいただけて、何よりの一日でした。◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月15日
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◆人気blogランキングに参加してます。 なにとぞ清きワンクリックを!★今日、月曜日、地方の税務署にいます。日曜日に飛行機で移動して、今朝、9時に税務署に出向きました。目的は、税務調査の結果について、税務署側の見解を聞くためです。私は、調査官がどの程度の力量かを見てから、話しを進めるタイプです。「上席国税調査官」二名の力量は把握していましたが、「統括国税調査官」は初めてお会いしましたので、お手並み拝見という感じでしたが・・・一目見て、“この人が統括?”という印象でした。表情や立ち居振る舞いが新人のようで、たたき上げの風格がありませんし、線が細いんです。だから、キャリア、つまり、国家公務員1種試験合格組だと確信しました。調査経験が乏しいから、最終判断も出来ないことが多いのではないかと推測しました。「上席国税調査官」のひとりに探りを入れてみると・・・やはり、キャリアでした!通常は、最終決断を下す「統括国税調査官」が“ターゲット”なんですが、今回は、「上席国税調査官」をメインに話を進めていこうと思いました。果たして、思惑通りに行くかどうか楽しみな一日の始まりです!!!◆月々の帳簿作成はパックでおまかせ! 『おまかせ経理パック』はこちらから
2005年11月14日
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