こんなものがあったよ!毎日が発見!!

こんなものがあったよ!毎日が発見!!

一回転が人生を分ける



大学生の時に広島に帰省して、高校時代の友達と久々に会い、2人で大酒をくらった。さんざん飲んだ最後にショットバーでジンビームのボトルを1本空けた。その頃の移動手段はチャリ。どこに行くにもチャリ。しかもピンク色の妹のチャリ。略してピンチャリって呼ばれてたスーパーマシーンだ。

快調にチャリを飛ばして帰っていたところ、トイレに行きたくなった。広島は川が多く、橋の近くに公衆トイレがあった。傍にチャリを止めて、用を足すおれ。その時律儀にも盗まれないように鍵をとったのが全ての始まりだった。でも、酔ってても鍵を外すなんてさすがおれ。

さー、おれのタンクも空になったので、帰ろうかとチャリの鍵穴に鍵を差そうとするがよく見ると鍵穴が3つもある?!。
そしてどれにも鍵がささらない。はーっ?おいおい、まじかよ。全部不正解って・・・_| ̄|○
三択の女王竹下景子でも無理だよ。

そんなのんきなことを思っていても仕方なく、歩いて帰ることにした(ようである。何で歩いたのか覚えてない・・・)。そして歩き始めた。

そこから・・・

記憶がない!

記憶がない!

記憶がない!

ハードディスクの中身を消去したくらい、何も覚えてない。
ひょっとして宇宙人に・・・。

そんなわけはなく、目が覚めた。起きると干潮で石などがむき出しになった川底まで7~8mはあるかという護岸コンクリートのぎりぎりで熟睡していたのだった。

もし寝返りをうつとそこは川の中だったになっていた。「トンネルを抜けるとそこは雪だった」みたいな感じだ。人生、一転がりで何があるかわからない。

しかし、何でこんなところで寝てるんだと考えても まったく記憶がない!

しかし、気持ち悪い。川向いのラブホテル街のネオンが3つに見える。
這ってコンクリートから芝生部分まで戻る。よく見るとシャツの胸のところがゲロだらけになっていた。もうお祭り騒ぎだ。「わっしょい、わっしょい!」。

もう気持ち悪くて立ち上がることもできない。仕方なくそのまま横になっていることにした。

Zzz、zz、ZZZ。

・・・。

しばらくすると雨が降ってきた・・・_| ̄|○
神様っているんでしょうか?
「さむいよ~、さむいよ~」

おいおい、今は夏だぞ。いくら夏でもどしゃ降りの雨は冷たくて、寒い。

でも動けない。

・・・・。

みじめだ。何やってんだろ、おれ。
しばらくすると何とか動けるようになってきた。そしてホテル街のネオンも2つに減った。

そして、なぜか自転車のことを思い出し、便所に戻る。よく思い出せた!
50mくらい歩いていたようだ。でもまったく記憶がない。
今度は鍵穴が2つで1つの穴に鍵がささった。
「やりー、帰れる!」

雨の中、自分を奮い立たせ元気を出すため大きな声で歌うおれ。
新聞配達の兄ちゃんの怪しげに見る目も気にせずひたすら大声で歌い、家に向うおれ。がんばれ、おれ。

やっと家に着く。びしょ濡れな上に、ゲロまみれ。最低人間の誕生だ!
着替えてベッドに入ったが、まだ気持ち悪い。再びカワヤでリバース。
「はーっ、やっと寝られる」

朝、おふくろの声で目が覚める。

「あんた、なんねこれー!」

げろだらけのシャツが握られていた。

「うえっ。」

まだ気持ち悪い。昨日、いや今日か、今日のことを思い出しながらおふくろに説明する。
どこまで話したか覚えていないがものすごい怒られた。
後でわかったのだが、うちのおやじが田舎に帰って同窓会で大酒をくらい、道で寝ているところを通報され、救急車で病院に運び込まれるという事件を起こした直後のことだったらしい。

いつもより怒られたおれ。

親子揃って何やってんだか・・・。

みんなも飲みすぎには気をつけようって、おれが言うな?!

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