PR
Calendar
Comments
数件の食堂と雑貨店が並ぶ国境の村、ナマンガ!
ガソリンスタンドらしき店もあるが、
ガソリン以外は、何もなさそうだ!
ナイロビから走ること約2時間!
マサイの村々が点在するサバンナを越え、
タンザニアとの国境付近にさしかかると、
それまでの草原風景の中に岩山と、
その麓に幾つかの建物が見えてくる。
さてさて、先ずは、出国手続きに!
空港以外の場所で出入国するのは、 かなり久し振りだ。
で、次は、車の国外持ち出し届けが必要です。
これは、現地ガイドにおまかせで、
僕は、車の近辺で待つこと30分!
な・な・ながい!
何か問題があったのだろうか!?
その届出窓口に行ってみると、
情けない顔をしたガイド!
どうしたの???
「実は、車両所有者からの委任状に、
肝心のサインが無いのと、
この車にまだローンが残っていることが問題で、
このまま国外へ持ち出されると、
タンザニア側で売られてしまう可能性もあるとかで・・・」
なんなのそれ???
だって、あなた委任状を貰いに行ってきたんじゃないの?
2時間もかけてさぁ!!!?
「それが、友人のオーナーは不在で、
オフィスでタイプしてもらった 書面だけを
事務員にコピーしてもらってきたんです。」
でも、その会社で発行してくれた正式書類でしょ?
なら、いいんじゃん?
その会社の持ち物でしょ?
「そ・それは、あまり大きな問題ではなくて・・・
ローンが残っていることが問題なんです。
つまり、ローンがあるということは、
そのローン会社に抵当権があるわけで、
本質的な持ち主は、
抵当権者のローン会社ということに・・・」
はぁ?????
じゃ、なに?
ローン会社の委任状が必要ってこと???
「そういうことになります。
でも、もう何回説明しても、
首を縦に振らない役人ばかりで・・・」
っだよぁー!!!
っざけんなよ!
いい! 俺が文句つけてやる!
「だいたい、こんな汚ねーポンコツ、 誰が買うんですか!?
僕らは、商用で2日間で戻ります。
そんなに疑うのであれば、
私のパスポートをコピーして下さい!」
と、係官に菊の御紋の赤いパスポートを見せた!
すると、苦笑しながら、上司に相談に行った係官!
数分後、ニヤニヤしながら戻ってきた。
「わかりました。今回だけですよ!
二回目は、ありませんからね!
あなたの御意見はもっともでしょうが、
アフリカでは、まだまだ価値のある車です。
たとえ30年前の車でも、日本製ですから!」
と、許可証を渡してくれた。
なんだよ、だったら最初から出せってーの!
ったく、石頭がぁ!
と、ガイトの前でブツブツ言っていると、
ガイド曰く!
「なんで許可なんですか? 信じられない!
私があんなに頼んでも、お金を見せてもダメだったのに!」
そんなこと他の人が見ている前でやるバカ、
どこに居るんだよ! アホ!
「だって・・・」
行きますよ! 時間無いんだから!
と、車に向かい、助手席側のドア横で、
ガイドが内側からドアロックを開けてくれるのを待ち、
やれやれとぼんやり国境の向こう側を眺めていると!
「まじかよっ! やっべぇー、やっちゃった!」
と、ガイドのつぶやき!
って、なに? なんなの?
運転席側でドアノブにしがみつくガイド!
な・な・なんと、ドアキーがねじ切れているではないか!?
しかも、キーの先っぽは、シリンダーの中に!
なんちゅうバカぢから!
どうすんのよ!?
近くのガソリンスタンドのお兄ちゃん達に、
針金で無理やり開けてもらったドアですが、
キーが使えなければ、エンジンがかからない!
さて、どうする???
この国境に、鍵屋さんも、メカニックもいない!
でも、このままでは、ナイロビにも戻れなければ、
アルーシャにも進めない!
さぁ、どうする?
ではまた!
Presented by Tampopo2