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January 14, 2011

『ダブルキャスト』（１８２）第６章・函館山・元町・坂道

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10175)

カテゴリ：ダブルキャスト

　権太は役者なので、運を呼び寄せたいのか手首や首周りには黒っぽいパワーストーンを装着している。
　芸能人、スポーツ選手の手首にはよく、開運ブレスのようなものが光っている。
（僕も、ベイエリアへ降りたら何か買ってみようか。いずれ、ミーシャに渡す宗教画を探したりしなければならないんだからな）
　隆一は、いまの事件を無事、解決して、権太との公演をなんとしても成功させたかった。
　いままで、実力以上の力を出し切り調整してきた。
　成功するかどうかはもはや、運しかないと思った。
「あー、神さま仏様、キリスト様、どうか今回の『石岡旅衛門』を満員御礼にしてくださいっ」
　隆一は、冗談ではなく本気で、眼下に広がる函館の教会群に向かって叫んだ。

「あらー、とうとう神頼みになっちゃって」
　ナオミが苦笑した。
「なんといっても、舞台背景画に装置も変えてるからさ、観客の皆さんにシラっとされたらと思うとゾッとする。タウン誌のインタビューでかなり有名になってしまったし…。もし、僕が表に出て行かなければ、舞台美術が変わったこは玄人筋しか気づかないかもしれないじゃないか？それなのに、へたに有名になってしまったから、みんな注目するべ？どんな反応があるか考えるだに怖ろしくなってきたよ」
「観た人の反応なんて、フタを開けてみなければわからないわよ」
　ナオミが言った。
「そうだよ隆ちゃん、俺、隆ちゃんのセンス信じてるし。…それにさ、昼の客と夜の客と、開演時間によって観客のリアクションが違ってくるのは、ずっと昔経験済みじゃん。同じ事をやってもさっぱり反応がない回もあれば、思ってる以上に盛り上がる回もあるでしょ？なあ、いま、アート・ディレクターが自信無くして、どうすんだよ」
「そうよ、自信がないなら私たちがサクラを引き連れていって、『いよっ、佐々木！』とやってやるから安心なさって」
　てる子が言った。
「いや、僕は役者じゃないんで…」
「よかったら、あとで背景画を見せてくださいな。葛西さんの版画ということなら、私も楽しみですから」
　鮎子が言った。

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『Ｋａｚｅのミステリ通信』

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

　ゆうべ凍結していた、お風呂場の水道管は結局、解凍できませんでした
　それで今日も昼は氷点下な上、母の病院へ付いていったりしていたため、解凍作業には手をつけられなかったです。
　去年は、水道管が一度凍ってもすぐに溶けたのに～～～
　今年の寒波はちょっと手強いですね

　それなのに、外を歩くとあまり寒いと感じないんですね。
　この時期なら普通の寒さというか・・・
　底冷え型の寒波、という話もあります。年々、妙な気候になっていきます。
　南半球のほうでは洪水で被害が出ているので、そちらも心配です。

　帰り道は、私の癒し空間、文具店の画材売り場へ寄っていました。
　絵はいつも描いているわけではないのに、画材を少しずつ集めていくのが楽しみ

　ちょっと高いスケッチブックを買っちゃいました^^;
　もう正月もすっかり過ぎて、支払いなどのことを考えなくてはならないのに、と思いつつプチ贅沢です
　Ｆ３程度の大きさで１４００円くらいでした。
　紙の目がざらざらと粗いタイプです。紙の質感とか、キャンバスの風合いが見える絵が好きなので買ってみました。