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January 22, 2011

『ダブルキャスト』（１８８）第６章・函館山・元町・坂道

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10175)

カテゴリ：ダブルキャスト

「皆さんの協力に感謝して、現場検証をはじめるとしよう」
　とりあえず挨拶が済んだので、ミーシャが歩き出した。
「何だか、陽射しが強くなってきたなぁ」
　山口が言った。
「そうなんだ。だからあの日も、足跡も何も溶けてまって、証拠が少なくなってな」
　ミーシャが呟いた。
　さっきまで降り続いていた雪は止み、昼の陽射しは強く３月らしい、春先の陽射しだった。
　屋外展望スペースの雪はすっかり溶けて、足もとはびちゃびちゃになってきていた。

　ミーシャが悔しそうに呟いた。
「あれじゃ足跡の照会にも出せないですね」
　野村が言った。
「どちらにしろ判らん。冬は、だいたいホームセンターで大量に売っている防寒靴を履いているから、特定は難しい」
「収穫といえば、道内の人間であるということが判っただけでしたね。スパイクの形が、シラカバホームセンターで取り扱ってるものと似てましたよ」
　野村が言った。
「うん、あくまで『似ている』というだけで、断定はできないがな」
　ミーシャが呟いた。
「その、シラカバホームセンターというのは北海道だけで展開しているんですか？」
　ナオミが訊いた。
「そう。もともと、知床の小さなアウトドア用品店から始まったホームセンターだから、スノトレやアノラックの生産は道内でやっているんだよ。ほら、この人が着ているアノラックもそこのだ」

　それは、亡くなった岡田刑事の養父母から借りたものだ。
「そうなんですか！どうりで、暖かいと思いました」
　隆一は、指摘されてはじめて函館山の寒さを感じていなかったことに気づいて、納得した。
「全国チェーンのと比べて、値段が３割くらい高いのには参るけど、シラカバの製品は全然違うだろ？俺のダウンも、サングラスも、そこのだ」

＜つづく＞

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　今日は、少しだけ暖かい１日でした。
　それでも、外の最高気温は２度です。
　いっとき寒波が襲ってきていためか、暖かく感じてしまうんですね

　もうすぐ母の誕生日なので、家族が早めにプレゼントをいろいろ持ってきてくれました。
　ありがとうございますm(_ _)m
　私からは、パワーストーンのブレスレットを贈り済みです。