☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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April 18, 2011
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カテゴリ: ダブルキャスト


 てる子が言った。
「ただもう体力がないから、力仕事じゃなくって、文章教室の広告を出させてくださらない?パンフレットに5000円くらいの広告欄、あるでしょ。微々たる金額ですけどね。それとも、もう刷っちゃった?」
「いやー、そこんとこは千戸時間ですから、いまからでも十分間に合いますよ。出来上がるのはいっつも、ギリギリ直前です」
 権太が笑った。
「広告は、なによりもありがたいっすよ」
「何から何まで、ありがとうございます」
 隆一は、てる子の申し出を素直に受けることにした。
 広告には本当に困っていたのである。

「あ、ビールが来たわ!まずは乾杯しましょ」
 若い女性スタッフが、琥珀色のエールビールを5人分カウンターに並べ、お通しにチーズの盛り合わせなどを置いていった。
「さあ、まだ事件は解決してないけど、皆様お疲れ様ということで…」
 てる子が持ち上げたグラスに向かって、皆で軽く乾杯をした。
 ほどよく冷えて、泡はきめ細かく、麦の味わいがしっかりと舌に染み、酵母の香りが高い地ビールは、北海道の食事に良く合う。
「函館山の地下水を使っているだけあって、どことなく味に透明感があるわ」
 言いながら、ナオミが一気にあけた。
「これ、ジャガイモにイカ塩辛ですかね!?」
 お通しの皿にある、アルミホイルに包んだものを開いたら意外なものが出てきた。
「これが函館の味だよ、隆ちゃん」
 権太が得意そうに言った。

 ナオミが笑った。
「私も、函館出身の友達が作ったのを食べたときはビックリしたわよ。皮ごと焼いたジャガイモを割って、イカの塩辛を中に入れて一緒に食べるの。最初は大丈夫かしらと思ったけど、慣れるとやみつきになるわよ」
 てる子は箸で器用にジャガイモとイカ塩辛を取り分けて口に運んだ。
「なるほど…、」

<つづく>



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 今日は、夕方から食料品の買い出しに行ってきました。
 まだ、生協の品物が揃わないため、しょっちゅうSCやスーパーへ出かけています。
 生協も、配達自体は復活しているのですが、値段が高い状態が続いていて、全部を生協で買うのは大変な状態です。

 相変わらず、単一、単二などの大きな乾電池はないですが、もう買い物に不自由はない、と言えるような品揃えになってきました。
 現代に、物不足を体験するとは思わなかったです・・・
 今後も、ある程度の備えは必要ですね。

 このごろ、SCでの買い物ついでに買ってくるのは、980円のゴム長靴です。
 家庭菜園をはじめてけっこう経つけど、いまだ履いていなかった^^;
 それで足もとをいつもびしゃびしゃにしていたので、とうとう買ってきました。
 当たり前なんだけど、やはりゴム長は快適です。



 地震で、フラワースタンドから1週間転落しっぱなしだったワイルドストロベリーです。



 いま、元気に育ち始めました。





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Last updated  April 19, 2011 01:32:22 AM


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