☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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April 23, 2011
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カテゴリ: ダブルキャスト


 彼女はシニカルな笑みを浮かべて、カラになったビールのグラスを置いた。
「それは賢い方法ですわ。男の人というのは目を離すと、とんでもないことばかりしでかすものですからね。ね、鮎子、私たち3人で監視体制を組みましょ。リスクを最小限に抑えられるわ。まあ、鮎子もアテにならないけどね。この人も目を離すと、糸の切れた風船のようになっちゃうからね」
 てる子が笑った。
「お母さん、いまは私の素行は関係ないでしょ!」
「おい権太、包囲網が狭まってきたぜ」
 隆一はぼやいた。
「あっ、広瀬たちが出てきたぜ」
 権太は、笑いながら話をそらした。

 裕哉の友達で、ドラムを叩くという広瀬は、チェックのシャツにジーンズをはいた大柄な男で、ベース型の広い顔に野球帽をかぶって、人なつっこい笑みを浮かべている。
 演劇のボランティアでは常に大道具を担当しているという。
 ギタリストとキーボードが入り、あとから光沢のあるラベンダー色のワンピースを着た、ボーカルの女性が入ってきた。
 ボーカルの女性だけが少し年かさだったが、黒く艶のある髪をアップにした細身の美人である。
「皆さんこんばんは。どうぞ、楽しくお食事しながら歌を聴いてくださいね。あまりうるさくしませんので」
 彼女はこなれた様子で語った。
 北海道らしい、簡潔な挨拶のあと、すぐに演奏が始まった。
 音楽はカントリー&ウエスタンの、よく聴いたことのある『500マイルも離れて』などが続いた。
 店の中を見渡すと、てる子と同年代の客が多く、拍手が続いている。
「懐かしいわねえ。私、こういうの大好き」
 てる子はうっとりと演奏を聴いていた。

 権太が感心していた。

<つづく>

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 今日は、1日中どんよりと曇っていました
 強い雨が降ると言われていましたが、パラパラと降る程度だったので、止んだところを見計らって外へ出て、庭の植木に肥料をやっていました。
 今シーズン、始めてですね。
 バラの新芽が芽吹いてきたので、ちょうどいい時期でした。

 12月末のクリスマス前に、冬越し用の肥料をやってから4ヶ月です。
 その時も、大雨になっていたので、緩効性の肥料がよくしみ込むと思って与えていました。
 昨年末は、いつまでも暖かかったですね~

 ずっと暖冬ぎみとはいえ、クリスマス時期に台風のような雨が降っているというのは、なかなか無い事でした。
 この間、大震災とか色々あったので長かったです。
 やっぱり暖冬の影響というか、まだ4月末だというのに、暗くなると虫が・・・
 けっこう大きいのが出て、悲鳴をあげていました。虫怖い~~~

 さらに、余震が来て電線がたわんだりしていました。
 地殻変動がまだ続いているんでしょうね。

 通販の品物が、だんだん普通に届くようになってきました。

1mango100.jpg

 今日届いた冷凍マンゴーです。
 最近、いつになく甘いものが食べたい・・・
 でも、きのうスーパーカップを一つ食べたらとたんに鼻血が出たので、我慢しなくては






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Last updated  April 24, 2011 01:49:56 AM


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