濁った湖底並みの視界。単なる明り取り(笑)に成り果ててしまったリアウィンドウを張り替えることにしました。 張替えに使ったのはヤフオクに出品されているリペアキット(※)です。 ご存知の方も居ると思うし、既に組まれた方も居ると思います。 このリペアキットはロードスター系サイトでは、どうなのよ?って感じです。 ワタシがこのリペアキットを手に入れた経緯はこんな感じ。 雪に降られた日、不注意でビニール窓に亀裂を入れてしまいました。 応急処置としてホームセンターで買ってきた透明のテーブルクロス(薄い塩化ビニールシート)を亀裂の上に貼り付ける処置を施しました。簡単な処置でしたが意外にしっかりしたもので雨漏りもしませんでした。 しかし、いつの日にか雨漏りするかもしれないと思い、保険のつもりでヤフオクに出品されていたリペアキットを入手しましたが、物置に保管したまま一年半が過ぎました。
※リペアキットというのは正式名称ではありません。リペアウィンドウも便宜上の表現です。
説明書をよく読んで組んだのですが、読み込みが足りなかったのか?予想以上に苦戦しました。 今回は実際に行った作業に対しての傾向と対策を盛り込んで見ました。 まず説明書に書かれていることを大雑把に書き出しますと、こんな感じ。
開封したらサランラップを巻いてリペアウィンドウを保護しませう。
ホワイトマーカーで穴位置を決める。出来るだけ均等に、左右対称っぽくなるようにしました。穴位置を自分なりに工夫するのも楽しいかも。納得がいくまで穴位置を吟味したらドリルで穴あけ。 穴を空ける瞬間、ワタシは誰にも聞くことの出来ない雄叫びを上げました。端から見れば目が血走り、妙に息が荒くてドリル構えているワタシは立派な変体男・・・。 まま~あのおじちゃん、へん~。しっ、みちゃだめよ。そそくさと娘の手を引く母親の姿が・・・。 あ、妄想ですから、ええ、あくまで妄想。ホントですよ~? ボルト穴ですがボルトは4ミリ弱。だからブルーTAは4ミリのドリルを使いました。しかしコレは間違いかも。説明書にも5ミリのドリルを使用するように書いていましたが水漏れが心配だったので4ミリの穴で組みましたが、よ~く考えれば冬と夏とでは繊維の大きさが違うので水漏れしない程度に馬鹿穴を空けておかないと裂けちゃうかも・・・。それにギリチョンの穴だとリペアウィンドウを組み込む時、すっげ~大変っ!穴の位置関係が少しでもズレると組めません。・・・あとでリペアウィンドウ側だけでも5ミリ穴にしておこっと~♪ |
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リペアウィンドウをビニール窓に仮設置。ダンボールの切れ端でリペアウィンドウが下に流れないようにしています。このような作業をすると綺麗な状態のリペアウィンドウも小傷だらけになってしまいますので、くれぐれも保護対策をお忘れなく・・・。 | |
室内から穴をホワイトマーカーを突付くとリペアウィンドウに白い点が付きます。これがリペアウィンドウの穴位置になります。しかし両面テープの台紙にホワイトマーカーは馴染まなかったので軽く擦ったくらいで消えちゃった・・・。それならばっと、ホワイトマーカーの代わりにケガキ針で突付きました。これならOK。 | |
ケガキ針の位置にドリルを当て、穴を空ける。穴位置が合致するか確認の為に仮設置。すると一箇所、どうしても合わない穴が・・・。何故~? | |
ほ~ら、穴が並んで空いてるでしょ?幌に空けた穴を治具に見立てて穴位置を決めたのに何故か一センチくらいズレてたのよ・・・。こういうやり方で穴位置を決めたのに何故か失敗しちゃったのね。未だに納得いかんっ!結局、リペアウィンドに空けた穴を生かすために幌に、も一つ穴を空け直しました。 今度はリペアウィンドウを治具に見立てて幌に穴を空ける。当然ながらぴったり・・・。これで全ての穴が合致することになったので次の工程に移行しました。 | |
カッターナイフとハサミでジョキジョキビニール窓を切り裂く・・・。7年弱、お世話になったビニール窓に一礼。いままで、ありがとう。そしてごめんなさい。・・・センチな気持ちになりました。 ビニール窓を裂く瞬間、ワタシは誰にも聞くことの出来ない雄叫びを上げました。端から見れば目が血走り、妙に息が荒くてカッター構えているワタシは立派な変体男・・・。 まま~あのおじちゃん、へん~。しっ、みちゃだめよ。そそくさと娘の手を引く母親の姿が・・・。 あ、妄想ですから、ええ、あくまで妄想。ホントですよ~? キレイに切り裂いたのは良いんですが全て切り裂いてしまったのは失敗でした。 ビニール窓を全て取り除かないで下図の破線のように一部、切り取らないで残しておくと良いでしょう。これはボルト穴の大きさにもよると思いますがビニール窓の上部と底部の真ん中付近はビニール窓に引っ張られた状態を維持させておかないと遊んでしまってリペアウィンドウを容易に受け入れてくれませんので、ビニール窓はリペアウィンドウの本組み立てを終えてからでも簡単の取り除ける状態にしておきませう。 両面テープはブチルゴム製で、水際を抑える機能が有ります。それは良いのですが両面テープの台紙を一気に剥がしてしまうと位置決めに苦労します。(張り付いて欲しくない場所に張り付く)だから台紙を取らない状態で左右どちらかだけをボルトで固定し、フリーになっている部分だけ台紙を剥がし固定すると良いかも。 それにしてもビニール窓の劣化が酷い部分は、まるでベッコウ飴のようになっています。もうビニールじゃない。内側には艶がありますが、外側はガサガサ。・・・ということはキチンとケアさえしていればビニール窓だって半永久的に使えるってこと? |
2004/7/9 作成2004/7/10 更新