楽しく走る!

リアウィンドウ張替え

濁った湖底並みの視界。単なる明り取り(笑)に成り果ててしまったリアウィンドウを張り替えることにしました。 張替えに使ったのはヤフオクに出品されているリペアキット(※)です。 ご存知の方も居ると思うし、既に組まれた方も居ると思います。 このリペアキットはロードスター系サイトでは、どうなのよ?って感じです。 ワタシがこのリペアキットを手に入れた経緯はこんな感じ。 雪に降られた日、不注意でビニール窓に亀裂を入れてしまいました。 応急処置としてホームセンターで買ってきた透明のテーブルクロス(薄い塩化ビニールシート)を亀裂の上に貼り付ける処置を施しました。簡単な処置でしたが意外にしっかりしたもので雨漏りもしませんでした。 しかし、いつの日にか雨漏りするかもしれないと思い、保険のつもりでヤフオクに出品されていたリペアキットを入手しましたが、物置に保管したまま一年半が過ぎました。

※リペアキットというのは正式名称ではありません。リペアウィンドウも便宜上の表現です。

リアウィンドウからの景色
ミラーからの視界は、こんな感じ。昼間の後方確認は専らドアミラーっす。しかし当たり前ですが、死角ばっかりで危険です。オープンかセミオープン状態 (窓だけ開放。暑い日の開放感と快適性を約束します?幌と窓が分離しているNA幌ならではの裏技) ならば問題ないんですがねぇ(笑)消えない傷を二つも許しちゃったため、ビニール窓の劣化は進む一方。透明度を回復するつもりで研磨剤で磨いたりもしましたがかえって逆効果だったようです。専用のクリーナーを使っていれば、あるいは・・・。しかし専用クリーナーは高価だったので、買わずに済まそうという根性がいけなかったかもしれません。 折角リペアキットを入手しても、もしかして雨漏りするんじゃないか?という疑念が捨てきれずリペアキットを使う気がしませんでした。ヤフオクでNB幌を探しもしましたが安くないし交換は面倒という話。結局、他のこともあり、ビニール窓のことは先延ばしにしていましたが、身の危険を感じる今日この頃。くるくるウィンドウの油差しの件でブチルゴムの特性を確認しましたし諦めて張り替えることにしました。
さてリペアキットの構成ですがかなりシンプル。

  • リペアウィンドウ
  • ボルト&ナット
  • 説明書
リペアウィンドウの素材は塩ビ板ではない、とのこと。ポリカーボネイドかな?ビニール窓の淵に当たる部分にブチルゴムの両面テープが張ってあるだけのシンプルさ。しかしよ~く考えればコレで十分なのかも。色と厚みの選択が出来ましてワタシは厚みのあるものをチョイス。耐久力がありそうだからという理由ですが果たしてど~なる?ボルト&ナットはM4(ピッチ0.7)の長さ80ミリ。袋ナット付きをチョイスしましたが袋ナットが無い方が安いです。ホームセンターでも売っているものです。説明書はワープロソフトで作ったと思われるA4が2枚。取り付け方法と手入れについての説明が書かれています。手造り度100パーセントのリペアキットです。(作っているのもロードスターのオーナーの方で業者ではないようです)

説明書をよく読んで組んだのですが、読み込みが足りなかったのか?予想以上に苦戦しました。 今回は実際に行った作業に対しての傾向と対策を盛り込んで見ました。 まず説明書に書かれていることを大雑把に書き出しますと、こんな感じ。

  • リペアウィンドウをビニール窓に重ねて大きさが合うか確認する。(当然、合うようにカッティングされているが個体差があるらしいので確認しませう)
  • ビニール窓の淵の部分に14個の穴を均等に空ける。
  • リペアウィンドウにも14個の穴を空ける。当然、ビニール窓に空けた穴位置。
  • 穴が空いたらボルト締めできるか確認する。
  • 穴位置に間違いなければビニール窓を取り除き、リペアウィンドウの淵に貼られている両面テープの台紙を剥がして幌に貼り付ける。ボルト締めで完成。
細かい説明もありますが、要約すると、こんなもん。 リペアウィンドウの出来には文句は無いけど、説明書の文章には少々、納得できない部分(作業イメージが浮かび辛く、誤字もある)があったりするので鵜呑みにして作業したブルーTAは要らん苦労をしました。も少し判り易い説明書を望む・・・。 さて作業の説明ですがワタシの実体験を基にブルーTA的傾向と対策を織り交ぜています。それでは作業開始ぃ~。 まずリペアウィンドウですが、

開封したらサランラップを巻いてリペアウィンドウを保護しませう。

汚れないし傷も付かないと思います。全ての作業は現物合わせなので、どうしてもリペアウィンドウを使わねばならないので使っているうちに引っかき傷も入って悲しい思いをしましたから・・・。
幌の穴位置 ホワイトマーカーで穴位置を決める。出来るだけ均等に、左右対称っぽくなるようにしました。穴位置を自分なりに工夫するのも楽しいかも。納得がいくまで穴位置を吟味したらドリルで穴あけ。

穴を空ける瞬間、ワタシは誰にも聞くことの出来ない雄叫びを上げました。端から見れば目が血走り、妙に息が荒くてドリル構えているワタシは立派な変体男・・・。 まま~あのおじちゃん、へん~。しっ、みちゃだめよ。そそくさと娘の手を引く母親の姿が・・・。 あ、妄想ですから、ええ、あくまで妄想。ホントですよ~?

ボルト穴ですがボルトは4ミリ弱。だからブルーTAは4ミリのドリルを使いました。しかしコレは間違いかも。説明書にも5ミリのドリルを使用するように書いていましたが水漏れが心配だったので4ミリの穴で組みましたが、よ~く考えれば冬と夏とでは繊維の大きさが違うので水漏れしない程度に馬鹿穴を空けておかないと裂けちゃうかも・・・。それにギリチョンの穴だとリペアウィンドウを組み込む時、すっげ~大変っ!穴の位置関係が少しでもズレると組めません。・・・あとでリペアウィンドウ側だけでも5ミリ穴にしておこっと~♪

リペアウィンドウをビニール窓に仮設置。ダンボールの切れ端でリペアウィンドウが下に流れないようにしています。このような作業をすると綺麗な状態のリペアウィンドウも小傷だらけになってしまいますので、くれぐれも保護対策をお忘れなく・・・。
室内から穴をホワイトマーカーを突付くとリペアウィンドウに白い点が付きます。これがリペアウィンドウの穴位置になります。しかし両面テープの台紙にホワイトマーカーは馴染まなかったので軽く擦ったくらいで消えちゃった・・・。それならばっと、ホワイトマーカーの代わりにケガキ針で突付きました。これならOK。
ケガキ針の位置にドリルを当て、穴を空ける。穴位置が合致するか確認の為に仮設置。すると一箇所、どうしても合わない穴が・・・。何故~?
幌に穴二つ ほ~ら、穴が並んで空いてるでしょ?幌に空けた穴を治具に見立てて穴位置を決めたのに何故か一センチくらいズレてたのよ・・・。こういうやり方で穴位置を決めたのに何故か失敗しちゃったのね。未だに納得いかんっ!結局、リペアウィンドに空けた穴を生かすために幌に、も一つ穴を空け直しました。 今度はリペアウィンドウを治具に見立てて幌に穴を空ける。当然ながらぴったり・・・。これで全ての穴が合致することになったので次の工程に移行しました。
ビニール窓切り裂き完了
穴位置漫画
カッターナイフとハサミでジョキジョキビニール窓を切り裂く・・・。7年弱、お世話になったビニール窓に一礼。いままで、ありがとう。そしてごめんなさい。・・・センチな気持ちになりました。

ビニール窓を裂く瞬間、ワタシは誰にも聞くことの出来ない雄叫びを上げました。端から見れば目が血走り、妙に息が荒くてカッター構えているワタシは立派な変体男・・・。 まま~あのおじちゃん、へん~。しっ、みちゃだめよ。そそくさと娘の手を引く母親の姿が・・・。 あ、妄想ですから、ええ、あくまで妄想。ホントですよ~?

キレイに切り裂いたのは良いんですが全て切り裂いてしまったのは失敗でした。 ビニール窓を全て取り除かないで下図の破線のように一部、切り取らないで残しておくと良いでしょう。これはボルト穴の大きさにもよると思いますがビニール窓の上部と底部の真ん中付近はビニール窓に引っ張られた状態を維持させておかないと遊んでしまってリペアウィンドウを容易に受け入れてくれませんので、ビニール窓はリペアウィンドウの本組み立てを終えてからでも簡単の取り除ける状態にしておきませう。

両面テープはブチルゴム製で、水際を抑える機能が有ります。それは良いのですが両面テープの台紙を一気に剥がしてしまうと位置決めに苦労します。(張り付いて欲しくない場所に張り付く)だから台紙を取らない状態で左右どちらかだけをボルトで固定し、フリーになっている部分だけ台紙を剥がし固定すると良いかも。

それにしてもビニール窓の劣化が酷い部分は、まるでベッコウ飴のようになっています。もうビニールじゃない。内側には艶がありますが、外側はガサガサ。・・・ということはキチンとケアさえしていればビニール窓だって半永久的に使えるってこと?

じゃ~ん!完成で~す!意外に違和感が無いのが◎。しかしボルトは、もちっと洒落っ気のあるのに交換したいかも。 リペアウィンドウを組み付ける際に幌と格闘したらリペアウィンドウにブチルゴムが付着しちゃったのでキャブクリーナーを湿らせた布で拭くと、ササッと落ちた。でもキャブクリーナーって強力な溶剤だから、あんまり良くないかも・・・。(汗)あと写真には写っていないけどリペアウィンドウを乱雑に扱ったので細かい傷が付きまくってます。嗚呼、サランラップ巻いとけばなぁ~。(↓)ブチルゴムだって付着させないで済んだはずだし・・・。(しくしく)
問題はさておき、使ってみて思ったことですが、実際に走行してみると、やっぱ後方視界があるってスバラシ~♪後ろの窓からの視界って、こんなに有ったのね~っ♪、と感心してます。後方確認もオープン時に匹敵します。・・・だだね。よく見えることがかえって不安になることもあるのよ。今までスリガラス状態だったのでプライバシーは守られていた(笑)わけなので後ろを振り向くと、 よく見え過ぎてギョッ?! 、とします。幌を閉めているのに開放してたっけ?って脳内が混乱してます。(笑)使っていて気になるのは、妙な金属音。ボルトがカチャカチャ鳴っている音が聞こえます。でもリペアウィンドウのボルトは緩んでいないようなので別のボルトか?でもね。リペアウィンドウを組みつけてから聞こえるようになったのよ。・・・もしかしてビニール窓の怨念か? あとブチルゴムと格闘して組み付けた結果、リペアウィンドウに多少の歪みが生じちゃいました。その影響か?、猛暑に熱気に当てられたのか?リペアウィンドウが歪んでしまいました。視界を妨げるほどではないですが歪んでいるのはスグに判ります。う~ん、どうしよう?
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2004/7/9 作成2004/7/10 更新



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