Que sera, sera

翻訳者への道~英検合格まで

翻訳者への道~英検合格まで

妊娠中、つわりがひどく、パートで別の仕事もしていたので、
翻訳の勉強どころではありませんでした。
生まれたら生まれたで、産後の体調を崩し、生まれた息子は夜泣き小僧。日中はもう
ふらふらで何もできませんでした。
でも、息子が1歳になる頃には体調も整い、少し余裕もでて、
何とかしてこの息子を保育園に入れてやろう、と考えるようになりました。
たまたま、新聞で「○会通信教育在宅添削者募集」というのを見かけ、
これなら息子を保育園に入れる理由になるし、勉強の時間も適当に取れそう、
と、とびつきました。

大変運がよかったのでしょう。在宅就労者でも「○会」のネームバリューで
保育園の入園許可が出たのです。
で、息子を保育園に入れ、いざ人生初めての在宅ワークを初めてみたら、
これが結構、ノルマがハード。
でも、そんな時間の合間をぬって、まずは英検準1級を取得。
翻訳の通信教育も受けて勉強し、パソコンを買ってパソコン通信でnifty honyaku forumに入り、情報収集しました。
でも、翻訳の仕事にはなかなか結びつかず・・・
在宅添削者の方も、なんだかつらくなってきて、外で働きたいな、と思うように。
英語かパソコンに関する仕事だったらとりあえず何でもいいか、と、新聞の求人広告を眺めつつ、片端から履歴書を送りました。
でも、小さな子供を持つ母親は、就職には不利でした。
これまたことごとくお断りの連絡の日々を過ごしました。
最後に、と思って、応募した近所の薬科大学の事務パート。意外なことに採用となり、
結局、そこで働くことになりました。
実は、医薬分野の翻訳に興味を持ち始めていたので、薬科大学は実に好都合だったのです。

仕事はひまだったので、勤務時間中に英語の勉強。
大学の先生の手書き原稿(英語)をワープロ打ちしたり、
翻訳書の誤植探しを任されたり、論文の検索を頼まれたり。医学英語に思う存分触れられました。
なにより、学生さんたちの実験の様子を見ることができたのは幸運でした。
(どうせなら、実験の手伝いもさせてもらえばよかった、と後悔のこのごろ)。

英検の方は、たらたらと英語の勉強をしては1級を何度も受けました。
でも、あまり集中していなかったので、3回ほど落ちたかな。
4回目ぐらいに1次試験に合格し、2次試験に落ちました。
で、翌年も1次は免除になるので、2次に向けて英会話スクールに通い始め、
2回目の2次試験の準備をしていたのですが・・
ここで第2子妊娠。
しかし、私は1回目の2次試験の時に見ていたのです。妊婦さんが受験してる・・・。それもありか~^^v
2次試験は妊娠7ヶ月ごろ。できる、と思いました。
英会話スクールも大きいおなかで通い続け、妊娠7ヶ月で2次試験に臨みました。
そしたら、妊婦なのにがんばっている姿が痛々しかったのか、試験官の先生方がごほうびをくれたのでした。
2次試験合格。
晴れて、英検1級を手にしました。
翻訳者としてトライアルを受けるための入り口のパスポートを手に入れました(でも、1級っていっても、入り口のパスポートにすぎないのよ・・・それだけで仕事はもらえない)。

パートの方は産育休をもらえることとなり、大学側は私が戻るのを待っていてくださったのですが、
ここで大きな誤算がまたも生じました。
年の瀬も押し迫った頃、オットが
「4月に異動になるかもしれないから・・・」とひと言。
「え~、だって、保育園の手続きもしちゃったよー、買ったばかりのマンション、どうするの~~!!」
そして、「私の仕事はどうなるの!!」心の中で叫んでました。


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