たぬきうどんの雑記帳

たぬきうどんの雑記帳

怖いこと その4


しかし書いている人にとってそれは自分を表現する歌
共有できればそれでいいと思っている
ただ見ていて欲しい、と
言葉は欲しい、だけれどその言葉が恐い
書けば書くほど
自分という存在が小さくなっていく
だから書かない

今は書かないようにしている
昔の自分は
自分と他人とを比べ
自分の非のあるところを並べ
ただ、その不条理な思いを書きなぐっていた
そんな戯言心の中に仕舞えばいい
それが出来ないから死にゆく方法しか思いつかなくなる


浮かんで
泳いで
沈んでいく
叫び声が聞こえた
悲しい叫び
自分が発していることに
気付かないで
僕は優越感に浸った

鏡に映る
僕の姿は偽者の僕
何故ここにいるのかはわからない
気付いたらここにいた
何かを叫んだ記憶は残っている
他は何もない
イレモノとしての存在
悲しい存在
見知らぬ顔が哂う
僕は目を閉じ
眠りについた

目が覚めると
ボクが僕ではなくなっていた
心の深いところで
悲しみだけがあふれ出してくる


目をそらして生きることは難しい
嫌なことも好きなことも
目をそらして見るもの
それが何だって問題じゃない
目に映るもの
それが全てではないのだけれど
その先にあるものが誰かにとって大事なものであったとするなら
目を向けなければならないはず

雨が降ると足元を見る
目をそらして終わることのない雨を見ないようにしている
雨が上がると空を見上げる
それが正しいのかも知らないくせに

何かを手に入れる時に
何かを犠牲にしなければいけない
目をそらすかわりに見る世界
目を向ける時に見る世界
どちらを選ぶかは自分にしかできない
正解はない
今日が終われば明日が来る
明日が終わればそのまた明日


夜が深くなると
遠くから聞こえる誰かが叫んでいる声
悲鳴のような声、遠吠えのようにも聞こえる
目を覚ますと
遠くから聞こえていた不思議な声は
微かに聞こえるくらいに、そして何も聞こえなくなる
夜が明けると
夜を待ちわびる思いが強くなる
あの声の正体は知っている、そしてまた聞こえてくる
目に見えると
本当ではなくなる全てのものが
知らなければ良かったことがある、そして取り残される



過ぎていく日々を振り返ることはせず
僕は歩いていく
数ある過ちを越えそのままずっと

溶ける
そして繋がる生命
生きながらえる命を得た
天から落ちた
あぁ
見えなくなるのか
そのままでいて
彷徨い
今この場所が安らぎをもたらす
雨が降る匂い
そこにはあなたがいる

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