「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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礼音ママのおへや
陣痛~出産のキロク
◎2005年7月11日月曜日(40W1D、予定日1日後)
昨日が予定日だったのに、何事もなく過ぎ、夜寝ているときは前駆陣痛があったものの相変わらず進まず・・・なのでこの日も妊婦友達と区民プールに泳ぎに行きました。朝イチから13時半まで、1.3キロ泳ぎました。その後ランチをして、友達が産む前にパフェを食べたいというので六花亭でお茶することに・・・。それが16時から18時。その間少し強めの前駆陣痛あり。でも間隔は相変わらず15分~5分。
20時頃。普通にいつもどおり旦那さんと晩御飯を食べる。その日はポルチーニ茸のクリームパスタを作りました。なんとなく、その日に作らなければとおもった。べビが産まれたらそんなんしばらく作らないだろうと思ったので。
21時。
旦那さんと月9のドラマを見る。妻夫木 聡主演の「スローダンス」。
私、妻夫木くん大好きなの♪そのあたりからまた前駆陣痛がきた!と思って間隔を計ると、初めて規則正しく
10分間隔。
・・・『まじ!?でもまた前駆陣痛じゃないの?』と思ったので、この時点では旦那さんに知らせず・・・。
そのあと、旦那さんは礼音を連れてお散歩に。私はスマスマ、あいのりをみながら時間を計り続ける・・・。いつの間にやら間隔は8分に。
◎2005年7月12日火曜日(40W2D、予定日2日後)
なんだかまだ我慢できる痛さなので、とりあえず寝ようと思ってトイレへ行く。本当の陣痛きたら寝ててもわかるべ!と思ったからだ。
トイレへ入る・・・なんか血ぃが見える・・・これが
おしるし
か!?
陣痛の間隔を計る・・・7分。マジか!?
とりあえず、おしるしが来たので旦那さんに「おしるしきた!実は21時から地味に10分間隔の陣痛きてたんだよね・・・」と初告白。びっくりした旦那は「え!?まじで?もう産まれるの?」とか言っていた。いや、そんなすぐ産まれないよ・・(汗)とりあえず、シャワーに入り、いつでも病院行けるように準備をする。だんだん痛みが増してくる。
午前3時、6分間隔。
病院に電話する。初産だし家が近いから3分間隔になったら来て下さいといわれる。とりあえず、仮眠とる?とか思ってベッドに横になる。気になって寝れやしない(爆)
午前4時・・・あれ?3分間隔だよ?
病院に電話。
午前4時半入院。
内診を受ける。子宮口はまだ1センチ開大。
まだまだ生まれないとのこと。旦那さんには夜また来てもらうことにして仕事にいってもらう。7月は分娩予約が多いとのことで、この日も病室はいっぱい。なので私は急遽、応接室に入院することに・・・。普通の個室より少し狭いけど、ベッドも冷蔵庫もテレビもあるし、冷房もちゃんとある。
午前6時。
陣痛が5分間隔に遠のく。痛みもまだ耐えられる。陣痛が来たら、お腹をさすりながら「フーフー」と痛みを逃す。
「陣痛の合間に仮眠して、ご飯もしっかり食べて体力つけてね。陣痛来た時力入ってると子宮口余計硬くなっちゃうから、力入れないようにリラックスしてね。動けるようなら院内を散歩したら子宮口開いてくるし、赤ちゃんも降りてくるよ~」といわれる。
なので、仮眠を試みる。本当に仮眠しかできない。激痛にびっくりして目が覚める。4分間の仮眠、激痛にびっくり!の繰り返しだ。心臓に悪い。
昼。ご飯はまだきちんと食べれる。婦人科で内診してもらうと
子宮口は3センチ開大。
夜には産まれるんじゃないかなぁ?といわれほっとする。この頃は、陣痛きて「フーフー」と痛みを逃すのがなかなかきつくなってくる。痛みが逃げなくなってきていた。この頃、退院した人が出たので個室に移る。
そして、なかなかに腰が痛くなってきて、お腹も痛いので、誰かにさすってもらわないと辛抱たまらんくなってきた。母を呼ぶ。
17時あたり。
もう陣痛来たら、かなり痛いのでタオルを握り締めてフーフー頑張る。子宮口はまだ3センチ。開きが止まってる・・・痛いのに・・・。
18時。
晩御飯出されるが痛くて食べれず。陣痛は2~3分間隔。
痛くて勝手に涙が流れる。スイミングで習った呼吸法で痛みを逃す。腰の少し下がとてつもなく痛い!!べビが降りてきてるとはこのことか!お腹は下の方が痛くてきりきりする。べビがお腹の中からお腹をこじ開けて出てこようとしてるような痛さ。
19時。痛みがどんどん増す。「痛いぃ~」と口に出さずにはいられなくなる。
20時過ぎ。子宮口5センチ開大。
21時。病棟は就寝時間で暗く、静かになるため、。
LDRに移動。
LDRには母と旦那さんにはいってもらい、母に肛門をおしてもらい、旦那さんには腰をさすってもらったり、うちわであおいでもらう。一応クーラーきいてるんだけど、陣痛で汗まみれで、後から聞いたら私の体温は38度を超えていたそうだ。陣痛で熱が出る人もまれにいるらしい。どうりで暑いわけだ。
暑いし痛くて叫ぶので喉がカラカラ、脱水症状になってしまうので、ポカリでマメに水分補給。が、水分を取るということはトイレも行きたくなるわけで・・・。トイレにマメにいって尿を出したほうが、陣痛も強くなるし、赤ちゃんも降りてくるといわれ、マメに行っていたけど、これが痛いのなんの!陣痛ひっきりなしだから、便座に座ったら痛くて痛くてそっくりかえりそうになるんです!私が「痛いぃ~」と叫んでいるので、助産士さんも中まで入ってきてくれて腰をさすってくれる。もう、はずかしいとかいってらんないんですよ!!
ここの病院はキリスト教系だからか?あくまでも自然に!できるだけ自然に!ってことで、極力促進剤やら剃毛・浣腸などしない。どうりで、子宮口柔らかくする薬つかったり、卵膜剥離とか予定日前に他の病院ではしていることがされなかったわけだ!納得。
◎2005年7月13日水曜日(40W3D、予定日3日後)
陣痛痛いものの、間隔があいてきてしまったため、陣痛を起こす?椅子に座らされる。ゆらゆらゆれるやつで、普通の椅子の背もたれに抱きついてまたがってる感じになる。それにまたがって、ゆらゆらして、助産士さんが背中から下へ赤ちゃんが降りてくるようにさする。上から下に、上から下にやられると本当に降りてくるらしく、すんごく陣痛が痛くなってくる。その時点でもう肛門?骨盤がぐりぐりっと押し出される感じで、べビが出てきそうな感じ。
我慢できなくなってくるが「ふー、うん。ふー、うん。」といきみを逃す。
「痛いぃ~」と叫びたいのはやまやまだけど、「ふー、うん」と叫びながらでもいいからいきみを逃しなさいと言われる。
午前6時くらい。子宮口7センチ開大。
体力も限界に来ているのと、あともう少しで全開になるということで、子宮口を少しでも早く全開大にすべく
促進剤を投与
される。
分娩スタイルは『座位』を希望していたので、このあたりから座位にベッドを変更する。この時点で
高位破水。
感染防止のため抗生剤も投与
される。左手の手の甲に点滴の管をさされるのだが、のちのちこれがえらい目に・・・。ここからは、出産になるため、母は隣の部屋から覗き見ることに。
そしてこのあと、陣痛の波に合わせて助産士さんが手で子宮口をぐりぐり広げるお手伝いをしてくれる。これがめっちゃ痛い。
午前7時。子宮口8センチ開大。そして自力で?破水。
破水ってホントに「ぽすっ」って音がするのね。そのあと「ばっしゃーん」って破水するのね。って冷静に思った私・・・痛いくせに色々と冷静。
そして、夜勤の助産士さんから日勤の方へ交代。日勤の方は子供2人産んでるベテラン助産士さん。
この人にも陣痛のたび、ぐりぐりされる。痛くて気絶しそうになる。
が!トラブル発生!
なんと、子宮口がべビの頭にフィットしていて外れないとのこと。
陣痛のたびに、べビの頭と一緒に子宮も下がってしまっていると!そして、このままだとやばいと!(子宮脱になるらしい・・・)そんなこと言われても・・・。とりあえず、惨事をまぬがれるべく助産士さんは子宮口をぐりぐりではなく、べビの頭からはがそうと必死!必死にやってくれるのはいいが、とてつもなく痛い!やめてー!!といいたくなるほど。←言わなかったけどね。
この間、いきみたいのにいきむと子宮も一緒にさがってきちゃうから絶対いきんじゃだめ!といわれる。いきむと子宮が大変なことになってしまうらしい。
でもすんごい痛いんですよ!!「出る~!出てくる~!!」と叫んでいた気が・・・。だって、陣痛来るたび、いきんでなくても本当に出てきそうだったんだもの・・・。
そんなこんなしていたら、もう
午前9時。子宮口9センチ開大。
あと1センチ!なのでここで、院長を呼ばれる。院長にもぐりぐりしてもらって9.5センチ開大。0.5センチ広げた院長はすぐ退出・・・。
ここからまた助産士さんと頑張る私。横には旦那さん。私に腕を握られかわいそう(笑)でもそんな痛さじゃないのよ、陣痛は・・・。
「初産だから30分か1時間はかかるよ~でももう少しだから頑張って!」といわれたが『まだそんなにかかるの!?かなり限界よろしくなんですけど・・・』と思う。
助産士さんに子宮口をぐりぐりされながら、陣痛がきたらいきむ!いきむ!
しかし、べビがでかいのかなかなかでてこず・・・。
ここで再び院長を呼ぶ・・・。
陣痛がくる、私はいきむ、院長は私のお腹を押す。なまら痛い!!!!
これを
クリステレル法
というらしい・・・。
しかし、出ない!途中まで出てきてるのに出ない!
「へその緒からまってるかなぁ~?赤ちゃんがおっきすぎるのもあるかなぁ?
これは駄目だ!吸引するよ!看護士長呼んで!早く!」といわれる。
LDR内があわただしくなる。さっきまで助産士さんと私と旦那さんの三人だったのに、急に人数が増やされる。そんな大事なのか!
『えっ!?吸引?べビがでかい!?へその緒からまってる?』
確かに骨盤は大きくないといわれていたけどさぁ、と思いながらも激痛に耐える。
ってゆうかこの時点でもう本当に下半身が、大事なとこが、自分のものじゃないみたいな耐えられない痛み、感覚!ぐりぐりされすぎせいか!?とも思ったけど。
午前10時。それまで座位だった分娩台はフラットに倒され、私の足には手術用のカバーがかけられ、痛いのに腰を持ち上げられお尻の下にもカバーが敷かれる。酸素が体にまわってないので、初めて酸素マスクもつけられる。なんか独特のにおいっつーか味がした・・・またもやそこだけは冷静な感情がわく(笑)。
「ちょっとお尻顔の前にごめんね~」看護士長だ!
分娩台にのっかり私の顔の前にお尻をつきだして、お腹押す気満々である。
「じゃぁ、会陰切開するから局所麻酔するよ~」といわれ、生まれて初めて麻酔を打たれる。生まれてはじめての麻酔が大事なところってどうなの!?
「陣痛来たらいきんでねー!」といわれ、その頃はもう気が狂う位痛いので「うわぁぁあああぁぁ!!!いたいぃぃぃ~!!」とあまりの痛さにびっくりな発狂の仕方をする。いきむ!いきむ!
吸引器をオマタに入れられ、上からお腹を押され、半端なく痛い!!
周りにひとがたくさんだし、目の前にはお尻、そして痛すぎて状況がちっともわからない!とりあえず、私のオマタに何してるのよぉ!!と怒りたい位、痛い!旦那さんの顔をずっと見ながら、手をにぎられ、励まされながら数回いきむ。
2005年7月13日水曜日(40W3D、予定日3日後)、午前10時17分。
長い長い悶絶な陣痛の末、最後は壮絶出産になりながらも3168グラムの元気な姫を出産。結局へその緒が巻きついていたわけではなく、私の体には3000以上のべビがでかすぎたようだ(汗)うちの母も骨盤小さくて3000以上の子は無理だと言われたりしたらしいし、母方の祖母も3日かかって母を産んだらしい。この壮絶出産は遺伝で決まっていたようだ(泣)
産まれて出てきてすぐ、へその緒ついたままカンガルーケアをして、旦那さんにへその緒を切ってもらう。
感触は「こりこりしていた」のだそう・・・。
べビは出てきた時から目を開けていて、足も手もきちんとある五体満足で生まれてきてくれた。泣き声も元気一杯。やっと出た!やっと会えた!号泣です。
その後、私はべビとともに1時間LDRのベッドの上で休むことになるのだけど、その前にまたまたトラブルが!!
胎盤が出てこない!!。
「おかしいわねぇ~」と言われながら、やっと痛い思いが終わったのに、またお腹を押されて子宮をぐりぐり。そのときばかりは「やめてぇー!いたいぃー!」と叫んでしまった。死ぬかと思った。母も隣の部屋で「生まれたはずなのになんでまだ叫び続けてるんだ?」っと不思議に思ったらしい。
で、胎盤がやっと出てきたら、今度は会陰縫合です。
でもここの院長は縫うの上手で有名とのことで、麻酔もしてるしほとんど痛くなかったです。引っ張られてる感はあったけど・・・。その間、ここのLDRの売りでもある、天井についてるプラズマテレビで癒しのイルカの映像を見て、旦那さんの手を握り締めて、気を紛らわせる。だって結構長いんだも。
院長にも「イルカみて気をまぎらわせてねー」といわれたが、「昨日の21時からずっと見てるんで見飽きちゃいました(笑)」と返した。産んでしまったからちょっと気が楽になった感じ。
縫合が終わってから、体をキレイにしてもらったべビが私のところにまた戻ってくる。そこで初めての授乳。さっき出てきたばっかりなのに上手にちゅうちゅう吸っていた。感動☆その後、私は助産士さんにビデオを撮られたり、体を拭いてもらって着替えさせてもらい、車椅子で病室まで運ばれる。それがだいたい昼頃かな?
義理の両親もずっとLDRの外で待っていてくれてて、べビを見たら、夜またくるから~といって帰っていった。義理母にも陣痛中背中をさすってもらったりしたのだけど、私のお産が大変だったので「大変なお産だったのにかわいい孫を産んでくれてありがとう」といわれる。旦那さんにも「頑張ったね。すごいよ!!二人で立派に育てようね」といわれ、うちの両親にも「大変だったのにあんたはえらかったよ!お疲れ様!」といわれた。その日は病室帰ってから少し昼寝したものの、夜は興奮していて4時間くらいしか寝れなかった。
下の傷はその日は痛かったけど、傷よりも肛門?骨盤?のほうが痛く感じた。
で、上で書いた、点滴の話・・。
手の甲に針をさされていたため、しかも5時間近く・・・しかも思い切りいきんだし。なので薬剤が血管からもれたらしく、手の甲がうっすら紫色になって腫れて痛い!!べビの世話や立ち上がるのに手を付いた時とても痛い!
退院するまで直らなかった・・・。
そして、壮絶な出産だったため、出血量が少し多く、貧血ひっかかりました。
普通Hb11以下で貧血の場合は鉄剤を処方されるのだけど、私は9以下・・・。
9以下は錠剤ではこと足りないので、直接注射で鉄剤を入れられる・・。
退院まで毎日いれられるし、くらくらするし、退院後も錠剤処方されたけどしばらーく貧血続くのでありました。。。
べビはべビで吸引分娩のため
黄疸
が出てしまい、生後2日目から放射線治療をしてて、退院後も2回通院して検査を受けました。生理的黄疸ではなく、『
高ビリルビン血症
』という立派な病気。その上の『核黄疸』になると脳に障害がでてしまったりする危険もあったため、光線療法をずっと受けていた。頭にも血種が出来て、治ったのは2ヶ月目前のころ。今はどちらもよくなったみたいで本当によかった★
私のお産はこんなんでしたよ~。
こんな壮絶なお産になるなんて思いもしなくて、特に吸引分娩になったあたりはもう頭がついていかなかったです・・。月曜から水曜までかかるなんて思いもしなかった。母の予言どおり、7/13誕生になってびっくりだけど(笑)写真見るたび、この壮絶さを思い出し、今はぺたんこなお腹がちょっと寂しいです。
本当にお腹の中にいた間ってべビがいとおしくて仕方なかったから、もう胎動を感じることができないのは、一緒に泳げないのが、お腹をさすってもぺたんこなのがちょっと切ない・・・。
産まれたら、毎日が初めてのわからないことだらけで奮闘してますが、頑張ってかわいい姫にそだてあげていきたいと思います。
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