◆要は転倒(苦笑)~雨の倉敷脱出失敗記~

◆要は転倒 (苦笑)~雨の倉敷脱出失敗記~

旅行場所:
雨の倉敷

旅行日:いてまえ倉敷-2002関西詣Last Trip-
2002/12/ 05 06 ,07(以下記載), 08 09 10



思いきって書きました、 謎の7日 (苦笑)。
大方の皆様には御想像もおつきでしょう し、何人かには 暴露済み なので(苦笑)
前半は楽しかった んですよ 、ええ。 例によって、いろいろあります けど(謎笑)
とにかくさんざん引っ張った 訳ありUターン の理由 御笑納 ください



朝7時半起床。 すっきり目覚める。 (おお、書き出しだけなら記入率100%のあの御宅のようだ(笑))
久しぶりの布団 (笑←ここから明らかに違う)
前の晩に戴いた むちゃくちゃ旨い食事とお酒による のは明白(嬉)
(結構呑んだけど(汗)) 全く残らず、 幸せな余韻だけ… (笑い声がどっかから聞こえるが無視)

ま、とにかく 目が覚めてしまった
この年だと(苦笑)疲れが完全に取れた訳でもない だろうが、 また寝ようという気にはもうならない。
起きて布団を畳む。

家の中は静まりかえっている(←当たり前)
昨晩は 酔っていたからよく分っていない が、御家族はどこか他においでか、
みなさん階上においでなのか…とにかくひっそりしている。

勝手に階上に上がるのも躊躇われ、皆さんが来られるまで、そのまま待つことにした。

だいたいが、今日の予定を全く決めてない のだ。
外を見ると、 雨がちの曇天。

確かに、 今日は雨になる らしい、と昨晩聞いている。
携帯で調べても、 今日はこの辺りも四国も雨 (涙)
うーん、 こんなこと、珍しい んだけどなぁ (←自分ではそう思ってます)
四国上陸は、はかばかしくないことになりそう だ。

9時を過ぎた辺り、ちょっと不安になって 備前刀☆ミさん にメール してみる。
出かけるにしろなんにしろ、 お断りなしに出かける訳にも行くまい。

9時半頃 お嬢さんが降りてきて、朝ごはん?を自分で用意 して 食べながら(感心)CATV?を見始めた。
半分一緒に眺めながら引き続き今日の予定を考える。

8日に大阪に戻ることを考えると、 徳島か淡路島で今晩泊まれれば楽 なのだが、
出かける前に問い合わせた所では 生憎徳島のYHは イベントかなにかで塞がっていたり、
休館中だったりで 全滅
思いきって 神戸か、それとも8日に既に予約しているYHに今日中に 入ってしまおうか。
それとも、早起きしての長距離移動を覚悟して、 小豆島や坂出か高松辺りに宿をとるか

なかなか考えが決まらず ともかく宿がとれるか電話してみよう 、と
坂出にほど近いYHに電話をすると、 食事なしでよければ構わないとの返事
近くで食事して、多少持ち込みでもすればよかろう。

10時頃、 備前刀☆ミさんが部屋に来られる
やはり、 朝から仕込みに出たりで行ったり来たりされていたらしい。

た「今晩香川のYHに宿取れたんで、午後ぐらいに向こうに渡って、晩飯代わりにうどんでも食べようかと」
備「なるほど、そうですか」


そう言うと、すぐに 電話を取り、何やら四国の知人にお電話 されている
うまいうどん屋の場所を確認してくださっている らしい (汗)

午前中に行かないと本当にうまい所は終わってしまう こと、
看板の出ている所はさほどでもない こと
などの情報を仕入れてくださって、
最後に 素人がろくに調べもせず行くぐらいなら、わざわざ海を渡らずとも充分旨いうどんが食える こと を諭される(苦笑)

ま、1件だけ評判の店は押さえてある。どっちみちうどん屋巡りは明日の朝、
どうせ大阪まで戻ることを考えたら早起きする必要があるし、その時に行くことにする。

宿泊が坂出周辺なら、慌てて出立することもない。
瀬戸大橋を渡る なら、仮に下道でぎりぎりの児島ICまで行くとしても、 2H見ておけばつけるだろう

まだ11時、さて、どうするかな。
予約が昼にあるということで、 備前刀☆ミさんはすぐにお店に戻られた。お邪魔はしたくない。
倉敷の 美観地区が歩いていける距離にある そうなので 、相棒をこのまま置かせてもらって
出発までぶらつく ことに する。
どうせ雨がち だし、美観地区となればいずれにせよ徒歩で散策が正しかろう。

た「じゃあ、ちょっと出かけて来ます」

と、それまでテレビを見ていた茉○○ちゃんがはにかみながら尋いてくれた。

茉「どこに行くの?」
た「帰るまでにちょっと美観地区でも散歩してこようと思ってね」
茉「行き方判る?」
た「うん、さっきお父さんに教えてもらったから、まあ多分大丈夫だよ(苦笑)」
茉「…一緒に行ってもいい?」
た「そりゃこっちは ありがたい けど…、いいの?」
茉「うん☆」


一応 お父さんかお母さんに許可を貰わなければ。
お店からより御自宅からの方が美観地区には近いらしいので、そのまま茉○○ちゃんには待っていて貰い、
昨晩お店に置いて来た荷物を取りに行ったついでに、
お父さんである 備前刀☆ミさん そういうお申し出を戴いた旨伺ってみる

た「…ということで、案内してくれるってことなんですが(汗)」
備「あはは。そうですか。まぁ案内というか …ええ、じゃあ宜しく♪


てことで、 無事お許しも戴いた
御自宅の方に戻ると、茉○○ちゃんはお友達(以下マ○○ちゃんと表記)と一緒に待っている。

茉「この人も一緒でいい?」
た「うん、いいの?」
お友達の方に聞いてみる。
マ「はい、よろしくお願いします♪」

これはこれは (苦笑)
こうしてなんとも、 かわいいレディ二人に倉敷市街を御案内戴く ことになった のである(苦笑)

備前刀☆ミさんの御宅からは、 美観地区まで歩いて10分未満ぐらい。

二人のレディに先導され つつ、 歩くTawashi (苦笑) なんとも、奇妙な光景 である。

学校で美観地区の勉強をさせられるらしく、 二人ともちゃんとよく知っていて
どこに何がある、というのを 口々に教えてくれる
出かける前に ざっとガイドブックを読んだ程度の自分では、到底太刀打ちできない (苦笑)

さらに、 二人は名前が良く似ていることから、 漫才コンビを組んでいる そうな (苦笑)
普通に二人で会話をしていても、 ちゃんと ボケと突っ込みができている (嘆)
やれやれ、 関西の子供ってのは、こんなうちからそんな訓練してるんですね (苦笑)
不用意なことを言おうものなら、 遠慮なく突っ込んでくる(笑)参りました… (苦笑)

にぎやかなおしゃべり(漫才?)を聞きながら、 備前刀☆ミさんから伺っていた通り、
抜け道であるアイビースクェアを抜けて、 美観地区に案内された。


はは~。ここがそうかぁ。街並を見回す。
お店である魯山路さんのページでも紹介されていたのでちらっと見聞きはしていたが、
月並みながら 本当に素敵な街並 である
今日は土曜日、この天気だが観光客も多い。

すぐ近くに、 お二人お勧めのアイスクリーム屋 があるという。
こういうものは 子供のお勧めに従うのが吉
値段も安い (ソフトクリームが100円である!)
ので、寒くはあったが御案内戴くことに。

途中、観光客らしい御婦人にアイビースクェアの場所を聞かれる。
自分も観光客なのだが(笑)今通り過ぎて来た所なので説明しようとすると…

マ「その道をまっすぐ行って…○○△…」

指を指しながら 簡潔に説明 (笑)

ええ、 実に頼もしい案内役 について戴いております (笑)

お店に着くと、 店内で食べられる所 のようだ。
お二人のレディにも御案内のお礼に一本づつ。

暖かい店内で3人で食べる。
学校のこと、子供会のこと、賑やかに教えてくれる。

怪しいデジカメ (苦笑) でお二人を写させてもらうと、早速お友達のマ○○ちゃんが興味を示した。
(茉○○ちゃんは昨晩使ったから、少し慣れたよう。)
確かにこのデジカメ、 レンズ付きフィルム並の操作 なので、難しいことは何もない。
撮影したいということなので、お貸しする ことに。

従って、 以下登場する写真はマ○○さん撮影 です (笑)
…Tawashiよりよっぽど巧い?…その通りです (涙)

二人の御案内はここには留まらないようだ。相談しながら次のガイド地を検討している。

マ「図書館行きたいですか?」
た「…うん、じゃあ案内してもらおうかな(笑)」

なんで図書館だかは判らないのだが、まぁ案内してくれるなら(笑)

(註:後で地図で確認すると、無料休憩所やガイドの連絡所、自然史博物館などが近隣にあり、
観光で迷ったらここにくれば困らない、という場所 だった。)


川沿いの道を通って市立図書館へ

茉「こっちの方が車がこないから」



実に、 しっかりしたお気遣い でm(__)m

図書館内を見学。
二人ともよく借りにきてる らしい システムの御説明もしっかり 戴きました (苦笑)
なるほど、 よくいろいろと知っている訳である(感心)

ある程度市街図は頭に入れてはいたが、ここまで案内して貰うと
大分現在地とその他の位置関係が分って来た。

次の御案内は お二人お勧めの駄菓子屋さん らしい。
美観地区を反対方向に進んだ先の商店街。Xmasな倉敷商店街

気付くと 昼過ぎ 。周囲の旨そうなお店に刺激されたか、
お二人は一応軽く食べて来たというのだが、 自分は 朝から何も腹に入れてないので腹が減った

茉「お店のすぐ傍にカレー屋さんがあります」

はい、ありがとうございます (苦笑)

お二人にも好きな物を、と言ったのだが、 よく躾けられている、二人とも固辞 (苦笑)

漫画を多数置いてるお店渋いCarry屋店内だったので、茉○○ちゃんはお気に入りの漫画を持って来て大人しく読んでいる。

マ○○ちゃんは そこら中を写し捲る (苦笑) いや、何もテレビを写さなくても (汗)カレー屋のTV

ベーコンエッグカレー(500円) こういうものを戴きました♪ そこそこ旨かった です。
550円也 だから、 自分には有り難い (苦笑)

食事を済ませると、 早速お勧めの駄菓子屋さんへ
お店自体も 味のある造りの建物 で、立派なカメラを下げた集団が撮影していた。

店内には所謂 駄菓子が所狭しと並ぶ Xmasな駄菓子屋
これは 子供は堪りません よね。

御案内のお礼に、お二人それぞれに好きな物を、 限度額を決めて (笑)お買い上げ戴くことに。
選んでる間に、こちらは店内と、近くの店でも眺めていよう。

財政事情柄(涙)、決して多くはない金額を限度額にしていたのだが、 まぁ駄菓子だからそれでも
いくつかは買える額である(100円だって10円のものが10コ…) お二人なかなか決まらないらしい(苦笑)
かれこれ1時間は経ったろうか…(苦笑) 漸く決まった ようである。
ちゃんと限度額ぴったり。さすが ですな(笑)

もう14時過ぎ である(苦笑)当初15時頃には出ようと思っていたので、もうあまり時間がない。

美観地区をゆっくり歩きたかったこともあり、お二人にはここでお別れして、美観地区に戻ることにした。

茉・マ「ちゃんと帰れます?」
た「はい、大丈夫です…」御心配、御面倒、おかけしました
(苦笑)

マ○○さんはカメラがいたくお気に入りなようなので、自分がだいたい戻る時間を告げてそのままお貸しすることに。
電池とメモリがアテにならないので、一応撮影枚数の限度を告げたのだが、 一杯一杯お使いでした (笑)

お二人とも、ありがとうございましたm(__)mいやまぢで、助かりましたよ。

1人美観地区に戻ると、 再び雨 が降り出した。 傘をさしてゆっくり歩く。
普段から 散々歩くのが嫌いとは言っている が、 こういうのは別に苦にならない のだ(笑)
雨の倉敷、まぁ悪くはない (笑)雨の美観地区
世代を問わず、 妙にカップルが多い のがちょっとだけ気になるけどね(泣)

途中、 先程まで案内役を勤めてくれたお二人 と撮影中に再会するが(笑)
お二人のテンションの高さに 年寄りはちょっと息切れしてしまう ので(苦笑)
そのまま独り歩き続ける。 ごめんね>お二人

大原美術館、日本郷土玩具館、オルゴールミュゼ、最後の備前長船刀、いがらしゆみこ美術館…

ゆっくり訪れてみたかった所もあるが、 まぁまた来る だろう (謎笑)

拙宅にもよくお越し下さる 東離さん のお勧めかどうか、 一件の渋い珈琲屋 さんに入り、珈琲を注文。

わざと時間がかかりそうな、 ストロング を戴く。こういう時でなければ、頼まないしね☆
薄暗く渋い店内 を見回し…暫し物思いに耽る風でぼんやり(笑)

珈琲の芳醇な香り が満ちていて、久しぶりだなぁ、 こんな本格的なのを戴くのも

ふと気付くと、 もう16時近い (汗)
珈琲屋を出ると、教えられた道を逆に辿って急ぎ足で戻る。

お昼の仕事を終えられたか、 備前刀☆ミさんと奥さんが御宅に戻られていた
茉○○ちゃん達 は一度戻って また遊びに出て行かれた そうな。ほっとする。
茉○○ちゃん達の御案内のお礼を告げ、 さて、そろそろ辞そう かと腰を浮かせると、
PCのことでちょっとした質問 をされた。
見当はつくことだったのだが、 最近は自宅の旧式Macに慣れて しまっていたため
予想外に手こずってしまい(恥)

なんとか御要望の状態にはできた (※これが後々 問題 に…) ものの もう17時 にならんとしている。

もう 日も殆ど暮れ かかり 、いくらなんでも もう出ないとYHに着くのが相当遅く なってしまう。

慌てて準備をし、 挨拶もそこそこにm(__)m出立。冷たい雨 が降っている。

取急ぎ出て来てしまったので、 頭の中で まだどう行くかはっきり決めてない

当初の予定通り、 下道で小島ICまで行くか。 いや、 この雨では慣れぬ峠道は危険かも 知れない。
最寄りのICから高速に乗るか。 どっちみちこれでは 橋からの眺めなど期待できない。 諦めて船にするか。

これがいけなかったのだ。

土曜日の夕方、観光地の倉敷の県道は雨もあって混んでいる。
道幅の狭い県道をのろのろと走りながら、うだうだと行き方を決め倦ねていた その時
前の車がふと、 急ブレーキを踏んだ …かと思うと、 思い直したか走り抜けた。
信号は 黄色。 一瞬迷ったのだろう。

急ブレーキの テールランプが赤く光った のに はっ として、 自分も…

あっ。

やってしまった、バイクには禁断の、 雨の白線上でのブレーキ

気付いた時はもう遅い。
あっという間に車輪が持って行かれ、 派手に滑って 転倒

信号は丁度 に代わり、それでも結構停止線に距離を残していたので、
交差点中までは行かず、同じ車線の横断歩道の辺りで停まった。
後続車、対向車とも混んでいたこともあり、 すぐに気付いて停止。 (やれやれ助かった)

後続の先頭の年輩のドライバーが、慌てて出て来て声をかけてくれる。

ド「大丈夫ですか?」
た「…はい、すみません」


一瞬倒れたショックで身体が麻痺した感覚に襲われる が、 なんとかすぐに起き上がることはできた。
手伝って貰い、 とにかく相棒を車線上からどける。

この時のドライバーさんは、相棒を車線からどけるのを手伝うと 信号が変わるとすぐに車に乗って去って仕舞われた
よもや御覧になってないと思いますが、 どうも御迷惑かけました、ありがとうございました。

右側に滑ったので、右側の肋骨辺りを強打してしまった が、
雨の装備をしていたこともあり怪我、所謂裂傷はなさそうだ。
ちょっと息が苦しい が、 歩けるし折った所はなさそう である。

通行人の方も 心配そうに声をかけてくれた が、大丈夫です、と応えながら
落ちた部品を拾ったりしている自分を見て動けることを確認して安心したのだろう。
雨のせいもあり、すぐに 何ごともなかったような雨の混雑した通りに戻った
幸い動ける し、 今迄と違って(涙)これは ホントにタダの転倒自損(恥) なので、
サイレン付の車はこないでくれた方がありがたい (苦笑)

呼吸を整えて相棒の具合を確認。

エンジンは…かかる (安堵)
倒れた時に少し流れた以外は、 オイルやガソリンも漏れていない ようである。
右のウインカーが完全に破損。ハンドルも多少曲った ようだ。
その他多数のスリ傷。
傷だらけになってしまった
が、なんとか走れそうではある。

どうしようもない、とにかく このまま香川に渡る訳には行かない。
ウインカーと…できたらハンドルも直さないと、 危なくて長距離は乗れない。
大阪に行くのはもとより、 自分は 埼玉まで帰らなければ なのだから(苦笑)

幸いなことに 今回御厄介になった 備前刀☆ミさんもライダー。
なんとか 地元のバイク屋を紹介してもらうしかない

まずは YHに電話
た「ちょっと トラブル で…今日そちらに伺えるとしたら 遅くなりそうなんですが、何時迄大丈夫ですか?
Y「(…ちょっと逡巡した様子)何時頃ですか?」
た「早くても21時頃になるかも…」
Y「それは困りますね。」
た「…そうですか。じゃあ、お伺いしない(キャンセル)方がいいですかね」
Y「ああ、そうしてください(ガチャ←電話切られた)」

…うーん、確かに あまりやる気がある感じではなかったけど、 随分とにべもない なぁ(苦笑)

とにかく、 一旦 備前刀☆ミさん所に戻らせてもらうしかない ので、 連絡

転倒したこと、場所、自走はできそうなので取り敢えず戻る ことを伝えて、電話を切る。
備前刀☆ミさんも さすがにライダー 、さっき出たばかりの 自分から電話が掛かって来た時点で、
ある程度事態は予想はされていた
ようだ(苦笑)
落ち着いた口調で余計な口を挟まずこちらの言うことを聞き、
待っていると言ってくれた

矢継ぎ早に質問されるより、これは 本人にとっては助かる (苦笑)

もう一度 深呼吸
転倒した直後は当然だが、 かなり動揺している
手足を振って、 ちゃんと動くことを確認 (笑)
左足はここには書いてないが 10月末にやった事故の影響でまだちょっと痛む のだが、
右肋骨の痛みを除き 新規の怪我は打撲で済んでいる ようである。

ゆっくりと走り出し、エンジン音などに注意 する。
うん、 なんとか走れる 状態 ではある…
半ば 右折しかかったような形でハンドルを握らなければならない ことを除けば(苦笑)

そのまま 『落ち着け』と言い聞かせながら、 備前刀☆ミさんのお宅に戻る

苦笑いしながらも心配そうに出て来た備前刀☆ミさんに、
時間的に際どい(すでに18時過ぎ)が、 心当たりのバイク屋に連れて行ってほしい旨頼む
取り敢えず走れそうではあるが、長距離持つかどうかは怪しい。
最悪置いて帰るとか、陸送とかも考えなければならないかも知れない。
いずれにせよ、 このまま走る訳には行かない からだ。
それと、 おずおずと 今晩も御厄介になってよいか聞く 快諾して下さって一安心
夜の予約はなかったそうで、 お仕事に響かなかったことだけが少し気を楽にする

まだ 冷たい雨の降る中、備前刀☆ミさんは案内のため、早速車を出してくださった。
相棒で後ろを着いて行く。

街道沿いの大きなバイク屋や、まだやってそうないくつかのショップを見かけるが… 通り過ぎてしまう。
『どこまで行くんだろう?』

若干 不安になりながら も20分程走ったろうか…ついた所は山道をちょっと入った、
作業場の広い、結構大きいバイクショップ



顔なじみのようで、 備前刀☆ミさんの顔を見ると、メカニックらしい人がすぐに出て来た。
備前刀☆ミさんと冗談混じりに挨拶をされながらも、 目は相棒をくまなく見ている。

メ「へぇー。こりゃまた マニアックなバイク で…(笑)」
た「はぁ、ありがとうございます…」


相棒はメーカーこそKawasakiだが 逆輸入 なので、形こそ某○ariusとよく似ているのだが、
国内では滅多に見かけることがない。
型名を言ってもまず首を傾げられるし、バイク通を自称する方でも実物を目にされたことはあまりない ようだ。
こういう御挨拶は珍しくない (笑)

ま、 そーゆーとこも気に入ってるんだけどね(照)>相棒

簡単に転倒状況を説明して、破損箇所と取り敢えず自走はできそうなことを伝える。

メ「で、今日一晩預かりってことで?」
た「…いやあの…」 (あまりにアホ臭い話でもあるので口籠った)
備「昨日埼玉から来られてて、明日は大阪に行かなきゃなんですよ(苦笑)」(←すかさず助け舟)
た「ええ、そうなんです」(←縋るように)
メ「…」
メ・た・備「ははははは(苦笑)」 (←それぞれ意味の異なる苦笑い)


相棒を 早速工場に持ち込んで 、もうひとり出てこられたお店の方と、何やら話をしながら
応急処置 にかかってくださる

相棒は値段を聞くと誰もが驚く程安いが、 一応逆輸入車 なので(照←なんでお前が)
部品は ものによってはなかなか手に入らない
が、とにかく贅沢は言ってられない。 完全に破損している ウィンカーだけでも
交換して貰わなければ走れない


メ「ゼファーのが 合いそう ですね」
店「うん、 合うんじゃないかな。どっかにあった んじゃない?」


倉庫らしき所に引っ込むと、 ものの 数分のうちに同じ型のウィンカーを持って現れた (笑)
話をしながらも 着々と作業 してくださる。

話の合間に、前日に 埼玉から 下道で来た ことを告げると、

店「ほ~(笑)それじゃあ、 20時間ぐらいかかった でしょう」
た「…ええ、 29時間もかかっちゃいました よ~」

…何故判る(笑)>20時間ぐらい

そう、 きっとこの人も、経験者 だ(笑)


15分もしないうちにウィンカーは交換 された(嬉)
ハンドルは下手に力をかけると折れてしまいかねないということで、なんとかこのまま走ることに。
実は 前回の事故で、ちょうど交換部品を頼んでいた所 なので、帰ってから交換すればよい。
転倒した時には気付かなかった、 リアブレーキの曲り 直して貰った

旅先で転倒はいかん、BRSに加盟した方がいい ことなどを諭され (ごもっともですm(__)m)
いよいよ お支払い
店の人が、価格表らしいものを持って、金額を考えている。

手持ちは少ない(涙)が、 こんな時間(もう8時近い)に こんな早さで、部品交換。
覚悟していた。
キャッシュは無理かも知れないが、クレジットでなんとかしよう。


店「じゃあ、○○○○円戴きます。」

え?Σ(゜ロ゜

聞き違いかと思う程の 安さ 。桁違いとは言わないが、 予想の1/4位 の価格。
書いたら、とても その辺のバイク屋に行くのがアホらしくなるような値段
である。

店「一応○○の価格に、ちょっとだけ色をつけて」

嘘だぁ~
部品代だけ考えてもそんなに安い訳…

でも、当方の財政状況から考えれば、 安いのは安いだけ有り難い (苦笑)
一応、 「ホントにいいんですか」ぐらいは言う が(笑)とにかく、

た「あ、ありがとうございますっっ!!」

気が変わらない内にと慌ててお支払い
(笑)

…なるほど、 備前刀☆ミさんがはるばる連れて来て下さった訳 である…

店「こりゃあ ○○さん(←備前刀☆ミさんの本名)の所で、フルコース戴くぐらいは いいかな~」
備「ははは(笑)」
(←内心 なんで俺が…(汗) のはず…(苦笑))

落ち着いて店を見回すと、既に時間的には営業時間は過ぎてるものと思われるが、
隅の方で お客さんらしき人とバイク談義で楽しく話し込んでいる店員さん もいて
こんなお店と、おそらく 仕事の腕前も大きく関わって
親しくお付き合いされている 備前刀☆ミさん に改めて感謝m(__)m


見事にウィンカーが修復された 相棒に跨がり、見送られて走り出す。
雨はまだ上がってないが 大分気分が晴れたようだ☆
ウィンカーが直っただけだが、心持ち運転もし易くなったような…(違)

大分落ち着いて来たが、 まだまだ自戒しつつ 、再び備前刀☆ミさんの車について戻り、
予定外の延泊をさせて戴くことに。

実はこの後出かける前にやった(※)ことで、もう一波瀾起す のだが(涙) それは…

勘弁してやって下さいm(__)m> 備前刀☆ミさん御夫妻

これだけ迷惑かけておいて、 実はまたお伺いする気 だったりするb( ̄へ ̄)んですけど、

やはりこれって 人として問題あります?
(怯)

(7日の記録、了)



© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: