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みえこ55@ Re:調律師さんが亡くなってしまいました。(12/09) 20年間も二人三脚で人生を共にされてきた…
2013年11月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
どうなることやらとハラハラしてましたが、実際に当日が来るととにかくシャーシャーとしていることも得意になりつつあるワタクシらしく、コンサートを堪能して、「かっこよかったー!!大満足!!」と、キャピキャピしてホールを後にするということになりました。

何しろ、前回のクソババアちゃんとのお出かけが、どつぼにはまってどっぴんシャン♪でしたので、ハラハラくらいは許してよ、な状態で当日までサバイバルを重ねました。

ピアノソロのコンサートなんて、そうでなくても、雑念地獄になるかと思いきや、世界レベルの超絶技巧と言うものは気が楽でした。こんなにうまけりゃ気持ちがいいだけ!!即興やらオリジナルやらジャズやらクラシックやらが、世界レベルの超絶技巧で聴けるうえに、オマケにイケメン!!おしゃべりもかなり挟まるのですが、やや渋すぎる辛口な発言もあって、笑っていいのやら笑っていけないのやら、そのあたりは微妙な顔をしているしかありませんでしたが。(笑)

ただ、席が前から3列目のど真ん中!!この距離で爆音を聴くのは正直、初めてのことで、このごろ、絶好調!と呼ぶにはまだまだ危うい自分の耳のことを思って、そういう意味での心配はありました。

もっと遠くで聴いたほうが耳には優しいんじゃないかとか。

ピアノの下から出てくる生音がどうこちらの耳に届くか、それは始まってみないとわからないし、長時間耐えられるか、という不安は正直ありました。

…でも、そこは恐ろしいことに、大丈夫!だったんですけどね。どう恐ろしいかはあまりにマニアックな解釈がはさまるので割愛しときます。(苦笑)

コンサートというものは、若かりし頃に弾く側としてとんちんかんな挑戦を続けたものでもあるので、そちらの思い出とのすり合わせも恐ろしかった部分がありました。

「あー。バカだったんだな」と思うのは簡単で、それを「バカだった」で終わらせずに、何か良かったものに繋ぐ努力をするのは、普通のことだと思うのですが、バカだったが、バカでかいだけに、そちらに飲み込まれる期間も長かったわけです。



…演出はとても凝っており、いきなり真っ暗から始まりました。スポットすら当たらない真っ暗闇からベートーヴェンの月光の1楽章が始まるまでのその真っ暗闇

自分が本番前の自分の記憶と、世界的猛者の本番前とを重ねたくなってしまうことになるとは…計算外でした。(笑)

いや、むしろ、そんなもの重ねなくなったつもりになって何年でしょうか。重なるわきゃないし!と笑い飛ばせるくらいになって何年でしょうか。

…ところが恐ろしいことに、図々しいことに、「本番前、緊張してるのかな」と思っちゃったわけです。ワー!何考えてんの!あたし!!ギャー!と行くかと思いきや、そこに訪れたのは本当に数滴の涙でした。

ピアノが鳴る前に泣き出しそうになって、本番前に握ったハンカチが役に立ったのは、弾き始めたあとだったか、先だったか、もはや少し曖昧になっていますが、そこに訪れた静かな涙は号泣ではなかったのが幸いでした。

鉄壁の技能で育まれたクラシック。途中から、難曲中の何曲を弾いた後、うっすらと音色が変わり、「これが弦を鳴らして暖めて」と本番前に調律師さんが言うことか、と思ったりもしましたが、他の感想は「すごーい!かっこいい!!」ばかりでした。(笑)

サービスでプログラムになかった「子犬のワルツ」それも、ちょっとアレンジの入ったものが挟まったときには、先日、自分が生徒に怒ってしまったことを肯定されたような安堵感がありました。

本番の恐ろしさを知らない男の子に、「本番を甘く見てると痛い目にあうよ」と言った後、「お前もな!!」とまっすぐ指を指されて言われ、そのときは、

「確かに、私も本番前、もう、壊れるのが恐ろしくて安全策をとってる」と、自覚していたため反応できずにいましたが、

「こういう風に強さをこめて弾いてみて」と言ったときに、スッと勝手に手がさらに低い音をアレンジして足してしまったときに

「あ!間違えた!」とあざけるように言われて、



恐怖を知らない子どもに、うまく物事の恐ろしさを伝えられないもどかしさは、誰でもあるでしょうが、私も、そのときばかりは怒らざるを得なかったこと。

もちろん、その後の彼との関係はさらに良好になったこと。

でも、もっとうまく教えられなかったかと悔やむことを、「良かったんだよ。あれはいいんだ」と言われたように思う瞬間がなくては、私も何もできなくなってしまう。

それはもしかしたら、私が勝手に自分を守っているだけの傲慢さなのかもしれないけれど、感情が無い人間にはなれない苦悩も、何かにすがって自分を守ってしまう甘さも、私にはどうしても両方必要だと思うことがあります。

後半のプログラムはオリジナルものがたくさんありました。1曲目のオリジナル曲の美しさは前半とは違う感動で胸に迫ってきました。胸が曲の美しさで痛むなんて、幸せなことなのかもしれません。シンプルにそんな風に音楽を聴けるとは、という気持ちと、胸の痛みで、徐々に心がほどけていき、涙がまた零れ落ちました。



アンコールはゲーム曲なんかもあったり、恐ろしくハードな難曲もあったし、アンコールだけでもすさまじいわけです。

3時間近い演奏。でもたったの3500円のチケット。ホールの使用料やら、なにやかやとかかってしまうお金のことや、演奏者の重ねた苦労やらを思うと、タダ働きに見えてしまうほどの値段にも思えました。

こんなにコンサートが安心して楽しめたのは、かわいいかわいいクソババアちゃんに数週間ぶりに会ったら、もっともっとかわいく優しくなっていたことも大きいと思います。

この子と一緒なら何も怖くない、と思える安心感と、この子の前では優しく楽しくありたいという自分が、いつもよりもバランスよく保てていました。

悩んだ割りにあっけなく見つかった新しい服は、「飲み屋のママではない」とは言われましたが、個性的であるのは否めなかったようです。

「タオル巻いて、じゅうたんとかクッションの布巻いてきたみたい」と言われたのは、カシュクール状の黒いニットとゴブラン織り風のミニスカートでした。いつものように混乱することもなく、

「それじゃ、まるでおうちかお部屋が歩いてきたみたいじゃない」と笑える余裕もありました。

いつもより低くしたヒールでも「カツカツ歩きがハイヒール歩き」とかって言ってましたけど、もうそれはいつもの二人のじゃれあいという程度でしょう。

せっかくだから、初めてのおいしそうなお店に入ろうね、と、ピザが素敵においしい雰囲気のいいお店に入って、ピザの炭で口を真っ黒にするクソババアちゃんと楽しく食べながら、

「お姉さんになったね」とふと思いついて言いました。久しぶりに会ったら、すごくネガティブなことも言うようになってて、自己批判が強いかな、と思って心配したのは車の中で二人でこっそり話してありました。

「そんなに全部自分を責めちゃダメ。あんたがそういう風にすると良くない」と言うと、とてつもなく素直に

「そう。ちょっとそうなってる。」と嬉しそうに言いましたが。

お店では、気遣いとかがその分、お姉さんになったように見えたのです。だからそういったら、喜ぶ喜ぶ。「お姉さんになった?」って。こんな調子じゃ、彼女といることの楽しさは、安堵にしかつながりません。

ちょっと時間があるし、トイレも行っとこうね、と本屋に入ると、本を抱えて嬉しそうな顔。「本くらいおばちゃんが買ってあげようか」と、「あたしたち、人からどんな風に見えるかな。」ばかりを気にする彼女に「おばちゃんと親戚の子でいいじゃん」と言ってあったので、わざとそんな風に言うと、遠慮して「お小遣いで買うの」と言いました。

お小遣いで本を買う。その考えの美しさにおばちゃんは、お邪魔をすることをやめました。

私なんて、本屋にすら近寄らなくなったのに。彼女はこれからこうやって美しく育っていく。それがシンプルに嬉しかったです。

会場ではこれまた偶然に、「お友達の発表会を聴きにきた」という生徒の家族に会いました。

パパが「先生のお子さん?」と尋ねました。背丈の違わないほどの彼女をそういわれたとき、とっさに考える暇もなく、

「ええ!!そうなんです!!」ととっても誇らしげに嬉しそうに言ってしまいました。まぁ、そう見えないのも承知のうえで。冗談交じりでもあったと思うのですが。

「だとしたら若く見えるでしょう?」なんて言いながら。

コンサートのその日は、こんな風に過ぎました。少し危うい時間は挟まりましたが、それすらも微笑みながら通り過ぎました。





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Last updated  2013年11月04日 14時10分58秒
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Re:コンサート堪能してきました(11/04)  
素敵なひとときですねえ。
ピアノのコンサートも、
ピザの美味しさも、本を抱えてきた彼女も。
(2013年11月04日 14時36分25秒)

Re:コンサート堪能してきました(11/04)  
NAKA3  さん
いきなり真っ暗闇から始まるベートーヴェンの「月光の1楽章」
計算された巧みな演出ですね。
クラシックは余り得意ではありませんが、この曲と運命だけはわかります。

生徒と先生の関係を越え、思いは通じるものですね。

(2013年11月04日 16時22分46秒)

Re:コンサート堪能してきました(11/04)  
クソババアちゃんとの関係が五線譜の上の音符が進んで行くようにどんどん変わっていく様子が目に浮かびます。
最初から同等の友達関係じゃなく上下関係の中ででどんどんと親密になって行く過程は素敵ですね。
なによりそれが一番うれしいのはクソババアちゃんじゃないでしょうか。きっと彼女のピアノの音色とピアノに対する情熱が変わって行くと思いますよ。楽しみですね。 (2013年11月04日 17時57分06秒)

ひなたぼっこねこさん  
tea*rose  さん
いろんな時期を経ただけに、彼女の成長振りが良く見えてそれはうれしく思いました。もはや、雪の向こうの景色は、吹雪の向こうで見えなくなりつつあるものもありますしね。 (2013年11月06日 09時33分59秒)

NAKA3さん  
tea*rose  さん
手ごわかったはずなのに、素直になっちゃうと、怖いくらいに素直すぎて、今度はまたそれが心配になって。(笑)そんな生徒とピアノソロのコンサートに行ったときに、こんなに安心しているとは不思議なものですね。 (2013年11月06日 09時36分10秒)

灰色ウサギさん  
tea*rose  さん
練習しなくて手を焼いたはずの彼女が、音楽大好き、ピアノ大好き、で、昔よりも上手になっていてくれて、仲良し度も増しているとしたら、綺麗な景色とは言えると思いたいですね。このごろ、すごく練習してきていても、してこなかったとか、言うことが逆になっていて、ちょっと混乱することもありますけどね。(苦笑) (2013年11月06日 09時39分02秒)

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