「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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大好きな気持ち
2月は俺にとってはあまり好きじゃない月だ
2月13日。この日は、次の日のためにチョコレートを買いにくる
女の子達が街に溢れている日。
男の子も、貰おうと頑張る人もいれば、逆の人も中にはいる
「チッ・・歩きづれぇ・・」
「しょ~がないよね~明日はバレンタインだもぉん」
街の中を跡部と慈郎が歩いていた
今は部活帰りで、人が込み合う時間だ
「だが、この込み方は普通じゃねぇだろ・・」
「跡部ぇ~明日はバレンタインだよ?その準備っしょ?周りも
ホラ!女の子だけだC~」
「・・・バレンタインか・・」
跡部は、かなり嫌そうな顔をしていた
「跡部はバレンタイン嫌いなの?」
と、慈郎の問いに
「好きではねぇ・・」
「跡部は大変だもんねぇ。あんなにいっぱいのチョコどうやって
食べるのさぁ?」
「お前だってたくさんもらってるだろうが」
「俺は跡部より少ないよ~だ。俺チョコ好きだから
跡部のたくさん分けてね!」
「ま。一人じゃ食えねぇし・・いいぜ」
「イヤッタァーー!!」
慈郎は無邪気に喜んでくれるので、跡部も無意識に笑みがこぼれる
「ね~ね~跡部!明日一緒にお弁当食べよ!そん時持ってきてね!」
「あぁわかった。」
「ジャーン!明日は跡部にビックリするできごとが起こるでしょう!」
「はぁ?なんだよそれ」
「それは明日のお楽しみだもんねー!!」
そういうと慈郎ニッ』と笑って跡部を追い越して走った
「お・・おい!ジロー待てよ!!!」
そんな話しをしながら二人は走って帰った
そして運命の次の日
「・・・・チッ・・」
舌打ちをした跡部の目の前には、靴箱に溢れんばかりのチョコの山。
毎年のことながら跡部はうんざりしていた
「お!跡部。あんさんまたぎょ~さんもろってるなぁ」
「忍足・・」
跡部の前に現れたのは『忍足侑士』
跡部ほどではないが、これまた人気のある男子生徒だ
「忍足も結構貰ってるじゃねぇか」
「跡部ほどじゃないわ。ほなわては行くで~」
そんな風に、少し嫌味っぽく言いながら忍足は去っていった
「あのクソ眼鏡・・・。・・・さてどうするか・・これ」
そして跡部は家の使用人を呼び、家に持っていかせた
キーンコーンカーンコーン
朝の予鈴がなった。教室の前には、女子生徒が集まっている。
もちろん目的は跡部や宍戸だ。(跡部と宍戸は同じクラス)
「お。跡部。おはよ」
宍戸はすでに来ていた。そして、宍戸の机の隣には
すでにチョコレートが入っている袋があった
「おう。宍・・」
跡部が『宍戸』と言おうとしたその瞬間だった
「跡部さん!これ貰ってください!」
「跡部君!!是非私のを!!」
「跡部先輩これどうぞ!!」
チッ・・うるせぇなぁ・・
「あ~・・わかった、わかった。全部貰ってやるよ・・」
だから早く行ってくれ・・(汗)
「キャー!ありがとうございます~!!」
と。黄色い声とともに、女子は去っていった
「とりあえず、第一部は終わったな」
「あぁ・・まぁな・・どさくさにまぎれて宍戸だって貰ってるじゃねぇか」
「俺は数え切れるくらいだから」
宍戸はツラッとしていた
「おい宍戸・・」
「なんだよ?」
「第二部っていつだ・・?」
「昼休みだ」
「・・・わかった」
それからも跡部や宍戸は、移動教室のたびにチョコを貰いうけた
そしてお昼休み
跡部と宍戸のクラスの外には、女子が集まっていた
しかし、教室に跡部の姿はなかった。
「はい!宍戸君!」
「あぁ・・サンキュ」
「ところで跡部君は?」
宍戸目当てで来ていた女子が聞いた
「さぁな。俺もわからねぇよ」
ま・・多分あそこだろうがな
-屋上-
誰もいない屋上。ここは、跡部と慈郎の待ち合わせ場所
いつもこの場所で昼食をとったり、一緒に勉強をサボッたりするこの屋上
跡部は慈郎を探した
「お~い・・ジロー?持ってきてやってぜ~?」
慈郎の応答はなかった。跡部はその場にドカッと座り込んだ
「たく・・人がせっかく持ってきてやったのによ・・」
跡部がボソッとぼやいた言ったその時だった
「あ・と・べーー!!!」
「わっ・・!?ジ・・ジロッ!お前っ・・」
「ヘッヘヘ~vvビックリ?忘れ物しちゃって取りに行ってたの!」
跡部は急に抱きつかれてビックリしたが、慈郎が来たので安心して一息ついた
「跡部?どうしたの?」
「な・・なんでもねぇ!!それより、何取りに言ったんだ?昼飯か?」
「ん~?違うよ!これ!」
慈郎がガサゴソと音を立て、手に出したのは
赤い包みに黄色のリボンで結ばれたチョコレートだった
「これ・・俺にか?」
「そ!!跡部にvvもらってくれる?」
「あぁ・・サンキュ」
「ヘヘッ☆食べて食べて!」
跡部は慈郎に言われるがまま、包みをあけた
中には雪だるまの形のチョコと、それに合わせたストラップが入っていた
「プッ・・お前らしいな」
「エヘヘvvこのストラップ俺とおそろい☆跡部もつけてね!
それとチョコ食べて食べて!!」
「わかったわかった!!まずストラップからだ」
跡部はそう言うと、ポケットの中から携帯を取り出して自分が一番
よく使う携帯にそのストラップをつけた
「大事にしてねvvv」
「わかってる。さて次はチョコか」
「あー跡部待って!!」
「あ?」
慈郎は箱からチョコを一つ出し、自分の口に半分くわえた
「っ・・・何がしたいんだ・・?」
「食へないひの?やふそくひたもんね!」
「バーカ」
跡部は素早い行動で、慈郎の口に入っていない部分を手で割って食べた
「あぁ~!!卑怯者ぉ~!!!」
「あん?誰が卑怯者だって?」
グイッと跡部は慈郎の腕を引っ張った
「わっわ・・!!?」
跡部は慈郎の頬に軽く当たるだけのキスをした
「あ・・跡部!!?」
「俺様から口にさせようなんて10年早ぇよ!」
などと強がりを言っても顔は嘘をつけず、跡部は赤くなっていた
「跡部だーいすき!!!」
「い・・いきなり抱きつくんじゃねぇ!!!」
「あぁ・・そうだ。ほらお前に」
「わ~☆ありがと跡部!!って・・・このチョコ
跡部が用意してくれたんでしょぉ?(ニッコリ)」
「な・・なんで俺がっ・・!」
「だってぇ~去年のやつ。全部名前がかいてあったもん!
これには何もかいてない!!」
実は慈郎が言ってることは本当だった
「まったく・・てめぇにはかなわねぇな」
「ヘヘvv」
大好きという気持ちは
言葉で表さなくても伝わる
Happy
バレンタイン
+おまけ+
~放課後の部活終了後~
「宍戸さ~ん!はい!これ俺からです!」
「お・・お前から俺に!!?」
「はい!」
「あ・・ありがとな・・長太郎(照)」
他にも跡部と慈郎のようなカップルはいたが、それはさておき
「おいジロー。今から俺ん家こないか?」
「跡部ん家!?うん!行く行くーー!!!」
「お前ン家には連絡しといたからな」
「は・・早っ!」
「ほら行くぞ!!」
「あれ?跡部リムジンは?」
今日は、いつも校門で待っているはずのリムジンが来ていなかった
「今日は少しでも長くお前といたい・・悪いか?」
「E~よ!じゃぁ・・ゆっくり歩こ?」
「あぁ・・」
そして跡部と慈郎は帰っていった
-あ・・そういえば・・あのチョコの山・・食べきれるだろうか・・-
END
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