大好きな気持ち





















































2月は俺にとってはあまり好きじゃない月だ























2月13日。この日は、次の日のためにチョコレートを買いにくる
女の子達が街に溢れている日。
男の子も、貰おうと頑張る人もいれば、逆の人も中にはいる


































「チッ・・歩きづれぇ・・」

「しょ~がないよね~明日はバレンタインだもぉん」


街の中を跡部と慈郎が歩いていた
今は部活帰りで、人が込み合う時間だ



「だが、この込み方は普通じゃねぇだろ・・」

「跡部ぇ~明日はバレンタインだよ?その準備っしょ?周りも
ホラ!女の子だけだC~」



「・・・バレンタインか・・」




跡部は、かなり嫌そうな顔をしていた




「跡部はバレンタイン嫌いなの?」


と、慈郎の問いに


「好きではねぇ・・」


「跡部は大変だもんねぇ。あんなにいっぱいのチョコどうやって
食べるのさぁ?」



「お前だってたくさんもらってるだろうが」

「俺は跡部より少ないよ~だ。俺チョコ好きだから
跡部のたくさん分けてね!」

「ま。一人じゃ食えねぇし・・いいぜ」


「イヤッタァーー!!」






慈郎は無邪気に喜んでくれるので、跡部も無意識に笑みがこぼれる






「ね~ね~跡部!明日一緒にお弁当食べよ!そん時持ってきてね!」

「あぁわかった。」

「ジャーン!明日は跡部にビックリするできごとが起こるでしょう!」

「はぁ?なんだよそれ」

「それは明日のお楽しみだもんねー!!」


そういうと慈郎ニッ』と笑って跡部を追い越して走った


「お・・おい!ジロー待てよ!!!」



















そんな話しをしながら二人は走って帰った
そして運命の次の日



















































「・・・・チッ・・」



舌打ちをした跡部の目の前には、靴箱に溢れんばかりのチョコの山。
毎年のことながら跡部はうんざりしていた







「お!跡部。あんさんまたぎょ~さんもろってるなぁ」

「忍足・・」


跡部の前に現れたのは『忍足侑士』
跡部ほどではないが、これまた人気のある男子生徒だ



「忍足も結構貰ってるじゃねぇか」

「跡部ほどじゃないわ。ほなわては行くで~」

そんな風に、少し嫌味っぽく言いながら忍足は去っていった











「あのクソ眼鏡・・・。・・・さてどうするか・・これ」









そして跡部は家の使用人を呼び、家に持っていかせた




























































キーンコーンカーンコーン








































朝の予鈴がなった。教室の前には、女子生徒が集まっている。
もちろん目的は跡部や宍戸だ。(跡部と宍戸は同じクラス)























「お。跡部。おはよ」


宍戸はすでに来ていた。そして、宍戸の机の隣には
すでにチョコレートが入っている袋があった


「おう。宍・・」



跡部が『宍戸』と言おうとしたその瞬間だった



「跡部さん!これ貰ってください!」
「跡部君!!是非私のを!!」
「跡部先輩これどうぞ!!」









チッ・・うるせぇなぁ・・








「あ~・・わかった、わかった。全部貰ってやるよ・・」




だから早く行ってくれ・・(汗)






「キャー!ありがとうございます~!!」


と。黄色い声とともに、女子は去っていった






「とりあえず、第一部は終わったな」

「あぁ・・まぁな・・どさくさにまぎれて宍戸だって貰ってるじゃねぇか」

「俺は数え切れるくらいだから」
















宍戸はツラッとしていた
















「おい宍戸・・」

「なんだよ?」

「第二部っていつだ・・?」

「昼休みだ」

「・・・わかった」


























それからも跡部や宍戸は、移動教室のたびにチョコを貰いうけた



















































そしてお昼休み


















跡部と宍戸のクラスの外には、女子が集まっていた
しかし、教室に跡部の姿はなかった。





「はい!宍戸君!」

「あぁ・・サンキュ」

「ところで跡部君は?」


宍戸目当てで来ていた女子が聞いた


「さぁな。俺もわからねぇよ」
















ま・・多分あそこだろうがな





































































-屋上-
誰もいない屋上。ここは、跡部と慈郎の待ち合わせ場所
いつもこの場所で昼食をとったり、一緒に勉強をサボッたりするこの屋上






跡部は慈郎を探した





「お~い・・ジロー?持ってきてやってぜ~?」




慈郎の応答はなかった。跡部はその場にドカッと座り込んだ


「たく・・人がせっかく持ってきてやったのによ・・」








跡部がボソッとぼやいた言ったその時だった



















「あ・と・べーー!!!」

「わっ・・!?ジ・・ジロッ!お前っ・・」



「ヘッヘヘ~vvビックリ?忘れ物しちゃって取りに行ってたの!」





跡部は急に抱きつかれてビックリしたが、慈郎が来たので安心して一息ついた




「跡部?どうしたの?」

「な・・なんでもねぇ!!それより、何取りに言ったんだ?昼飯か?」




「ん~?違うよ!これ!」






慈郎がガサゴソと音を立て、手に出したのは
赤い包みに黄色のリボンで結ばれたチョコレートだった









「これ・・俺にか?」

「そ!!跡部にvvもらってくれる?」

「あぁ・・サンキュ」

「ヘヘッ☆食べて食べて!」




跡部は慈郎に言われるがまま、包みをあけた
中には雪だるまの形のチョコと、それに合わせたストラップが入っていた




「プッ・・お前らしいな」

「エヘヘvvこのストラップ俺とおそろい☆跡部もつけてね!
それとチョコ食べて食べて!!」


「わかったわかった!!まずストラップからだ」






跡部はそう言うと、ポケットの中から携帯を取り出して自分が一番
よく使う携帯にそのストラップをつけた





「大事にしてねvvv」


「わかってる。さて次はチョコか」


「あー跡部待って!!」


「あ?」










慈郎は箱からチョコを一つ出し、自分の口に半分くわえた
























「っ・・・何がしたいんだ・・?」




「食へないひの?やふそくひたもんね!」







「バーカ」






跡部は素早い行動で、慈郎の口に入っていない部分を手で割って食べた











「あぁ~!!卑怯者ぉ~!!!」





「あん?誰が卑怯者だって?」







グイッと跡部は慈郎の腕を引っ張った


「わっわ・・!!?」









跡部は慈郎の頬に軽く当たるだけのキスをした














「あ・・跡部!!?」

「俺様から口にさせようなんて10年早ぇよ!」



などと強がりを言っても顔は嘘をつけず、跡部は赤くなっていた









「跡部だーいすき!!!」

「い・・いきなり抱きつくんじゃねぇ!!!」
















































「あぁ・・そうだ。ほらお前に」

「わ~☆ありがと跡部!!って・・・このチョコ
跡部が用意してくれたんでしょぉ?(ニッコリ)」


「な・・なんで俺がっ・・!」



「だってぇ~去年のやつ。全部名前がかいてあったもん!
これには何もかいてない!!」










実は慈郎が言ってることは本当だった

















「まったく・・てめぇにはかなわねぇな」

「ヘヘvv」





















































大好きという気持ちは
言葉で表さなくても伝わる


Happy
バレンタイン






















































+おまけ+










~放課後の部活終了後~



















「宍戸さ~ん!はい!これ俺からです!」

「お・・お前から俺に!!?」

「はい!」

「あ・・ありがとな・・長太郎(照)」








他にも跡部と慈郎のようなカップルはいたが、それはさておき




















「おいジロー。今から俺ん家こないか?」

「跡部ん家!?うん!行く行くーー!!!」

「お前ン家には連絡しといたからな」

「は・・早っ!」

「ほら行くぞ!!」

「あれ?跡部リムジンは?」



今日は、いつも校門で待っているはずのリムジンが来ていなかった




「今日は少しでも長くお前といたい・・悪いか?」




「E~よ!じゃぁ・・ゆっくり歩こ?」


「あぁ・・」


































そして跡部と慈郎は帰っていった












































-あ・・そういえば・・あのチョコの山・・食べきれるだろうか・・-
















END


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