猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

スウィート・バジル

Sweet Basil スウィート・バジル 学名
ocimum basilicum

イタリア料理や地中海料理に欠かせないハーブ。日本でも早くからバジリコの名称で紹介されていましたが、最近は英語の「バジル」が定着したようです。しかし、英語でもいろいろで、人によってはベイゾウのように発音することも。チーズとともにスクランブルドエッグに入れるのが私は好きです。

トマトとの相性が抜群で、煮込みでもサラダでも、イタリア料理にたくさん使われています。でも、ヨーロッパに伝来したのは意外と遅く、16世紀のこと。もともとはインドで聖なるハーブとして、裁判の時に誓いをたてるのなどに使われたとか。バジルは王のハーブと言う意味で、周辺の国々でも同様に扱われていたようです。同じ仲間である日本の紫蘇は本草綱目に載っており、邪気を払うとされています。実際に殺菌や毒の中和の作用があるので、生魚などに紫蘇の葉が添えてあるのはそのためなのです。バジルにも同じような働きがあるので、清める力があると思われたのかもしれません。

しかし、ヨーロッパでは近代までバジルは黒魔術と関連して考えられていました。異教の聖なるものは悪魔的とみなされたのか、育てるのに呪いをかけたり、おぞましい物語(ボッティッチェリ「バジルの木」)に登場したりしました。

夏には生のバジルを束ねたものがたくさん出回り、ちょっと刻んで料理にかけるくらいでは食べきれませんね。でも、料理の味を良くするだけでなく、消化も助けてくれるので、いつも少しは食べたいもの。緑のバジルソースを作れば、冷蔵庫に保存できるし、小分けして冷凍すると便利ですので、ぜひ作ってみてください。

バジルソース Pesto
【材料と作り方】生のバジル 軽く1カップ、炒った松の実 大さじ2、にんにく4片(刻む)、レモン汁 大さじ1、オリーブ油 120ml、パルメザンチーズ 大さじ2、塩適宜、をブレンダーかすり鉢でつぶして混ぜ、ペーストにする。

網焼きにした白身の魚やパスタに合います。好きな人は倍量作って、パスタ全体に絡ませるようにして、パスタソースとして使ってもすてき。好みで塩を加減してください。


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: