猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

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サフラン

Saffron サフラン
学名  Crocus sativus

トルコ南部が原産ですが、古くから地中海地方を中心に、広く知られており、現在はイラン、カシミール地方、スペインなどで多く栽培されています。

クロッカスに似ていますが、球根の植え付けは夏の終わりで、10月にはもう花を咲かせます。紫の花びらの中に先が3本に分かれた雌しべの赤が鮮やか。この雌しべが食用となる部分です。

短い開花期に、この雌しべを早朝の開花直後に採取するのはすべて手作業。そのためにたいへんに高価で、ハーブの女王と言えるでしょう。

スペインのパエリャ、フランスのマルセイユ地方のブイヤベースなどがヨーロッパの代表的なサフラン料理。しかしその栽培は広い範囲に伝わったのでしょう。イギリスのコーンウォールには古代フェニキア人がサフランをもたらしたと言われ、現在でもサフランバンズやサフランケーキが有名です。また、ペンシルベニアで500年前の移住当時の生活を守っているドイツ系の人々もサフランを使ったシュヴェンクフェルダーというケーキを現在に伝えています。

現在はインドなどから入ったターメリック(うこん)が安価で発色もよいために代用されています。しかし、サフランの独特の香味はありません。

薬用には紅花も代用とされますが、サフランほどは効果がないようです。サフランは煎じたものに子宮収縮作用があるため、妊婦の方の使用は控えなくてはなりませんが、月経困難症などに卓効があるとされています。また血小板凝集抑制作用もあるそうです。

寒い日にサフランを2~3本カップに入れて、お湯をそそぎ、好みでミントも加え、色が出るのを待ちます。これに蜂蜜をちょっと加えて飲むと、ぽかぽかとあたたまってきます。お休み前にどうぞ。



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