猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

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たんぽぽのお酒

Dandelion たんぽぽ
学名 Taraxacum officinalis

芝刈り機をかければかけるほど、それにひっかからないように、茎をどんどん短くして花をつける!とカナダ人の友人が怒ってました。北米での嫌われようは専用の除草剤があるほど。でも芝生にちょんちょんと黄色い花をつけてくれるのは可愛いじゃない、と言ったらキッと睨まれてしまいましたよ。生命力が強すぎるのも考え物かもです。

西洋たんぽぽの生命力は特に強く、日本の在来種を駆逐してしまいそうな勢いです。たんぽぽの名は純粋な日本語。つぼみの形が鼓に似ていることから、鼓の音、「タン、ポ、ポ」がそのまま呼び名となったとか。かっわいーい!こういう日本語好きです。

地下数メートルに及ぶ根っこのため、緑の芝生の仇敵ではありますが、本当は地中深くに失われた養分、特にミネラルを地表近くにくみ上げてくれるありがたい草なのです。たんぽぽのそばでは他の植物が育つし、果樹の根元にあると、果物が早く熟すそうです。庭に実のなる木がある人は、今年はたんぽぽはのこして除草しましょうね。

でも、庭がたんぽぽだらけというのもちょっと、という人は、花や葉をこまめに採取して食べてしまいましょう。(農薬は撒かないように)

若葉はちょっと苦味がありますが、サラダにして食べられます。血液さらさら、リンパ腺もきれいにしてくれます。常食すれば歯のエナメル質の向上にもなるそうです。

花、特につぼみは茹でたり炒めたり。リーク(ねぎ)といっしょに茹でて、バターで炒め、塩、こしょうで食べると美味。ビタミンAがたっぷりです。

カナダでサラダ用として種が売られている品種には、ロゼッタを作らないで葉がつぼんだままのレタスの仲間のもあります。これは苦味が少ないので、生でたくさん食べられます。

昔読んだレイ・ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」に出てくるお酒、一度ためしてみたい、と思いつつ、まだそのままです。インターネットにいろいろレシピが出ているので、今年の夏はやってみようかな、と思っています。

たんぽぽのお酒 

たんぽぽの花 1リットル
熱湯 4リットル
砂糖 1.6キロ
レモン 2個
オレンジ 2個

花は農薬や公害のついてないものを採取する。花からごみを取り除き、ボウルに入れて熱湯をそそぐ。24時間おいておく。
布巾でこし、花は捨てる。
汁をあたため(沸騰はさせない)、これに砂糖を加え、レモンとオレンジも皮のまま大まかに切ったものを加える。
砂糖が溶けたらかめに保存して醗酵させる。

6~7週間の間、毎日浮いてきたカスを取り除く。2週間目にレモンとオレンジを取り除く。

出来上がったら消毒したボトルにつめて保存。

無農薬のたんぽぽがたくさん手に入る人はやってみましょう。


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