猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

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アカツメクサ

Red Clover アカツメクサ
学名 Trifolium Pratense L.

専門的にはムラサキツメクサといわれているそうですが、一般的に道端などで見られる、シロツメクサ(クローバー)によく似た花です。シロツメクサよりも草丈が高く、葉のつきかたも異なっていて、花と同じ茎に葉がついています。昔ヨーロッパからガラス製品が日本に入って来たとき、乾燥したクローバーの花をクッションとして詰めてあったことから、「詰め草」と呼ばれたのが名前の由来とか。

原産地のヨーロッパでは古くから万能薬的なハーブとして利用されていました。利用部分は春先から夏にかけて咲く赤紫の花。採取はなるべく早い時期に、空気のきれいなところで行います。夏になるとカビの菌がつくおそれがあるからです。特に湿気の多い地方では注意しましょう。

生の花を食べてもよいらしいのですが、フラワーティーが一般的。乾燥させた花大さじ一杯にカップ一杯の熱湯を注ぎ、5分か10分抽出させればアカツメクサのお茶ができます。ミントの葉があればブレンドしてみましょう。香りがよくなります。適量は一日3杯くらいです。

アカツメクサにはシロツメクサほどの香りはありません。しかし、この香り成分にはクマリンという毒性のある芳香成分が含まれているため、いくら香りが好きでも、シロツメクサの大量摂取は避けたほうが無難でしょう。そういう点でもアカツメクサのほうがお薦めなのかもしれません。このお茶はカナリアの飲み水に数滴加えてやるとよいそうです。声が良くなるのかどうかはわかりませんが。

アカツメクサはサプリメントとしても市販されています。アカツメクサの薬効を調べてみると、ありとあらゆる症状がリストに上がっていますが、中でも知られているのが咳止めや肺や肝臓の強化、血液の成分を整える作用です。血液が健康だと筋肉の働きを助け、筋肉痛や「攣(ツ)れ」を防ぎます。また、外用としては湿疹(eczema)の治療にも使われ、クリームが市販されています。

マメ科の植物なので、大豆と同様にイソフラボンを含み、がん予防薬としても最近注目されています。ただし、これは植物性エストロゲンと呼ばれる女性ホルモン様の物質で、大量投与すると内分泌かく乱物質(環境ホルモン)と同じような働きをし、不妊や、はなはだしい場合は乳がんや子宮ガンの増殖にもつながるそうです。サプリメントとして摂る場合は適量をきちんと守るべきでしょう。


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