猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

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リンデン 菩提樹の花

Linden Flower 菩提樹の花
学名 Tilia cordata/ Tilia platyphyllos



6月の終わりから7月にかけて花開くリンデンの花。花といっても桜のようにあでやかなものではありません。良く見ないと花だとわからないほど小さくて、葉っぱのようなものの真ん中からちょこんと飛び出したポンポンのようなリンデンの花は、地味ではあっても、その香りで芳しく自己主張するのです。

英語ではLime Treeとも言われていますが、リンデンは日本語では菩提樹。ヨーロッパの詩や歌曲の中では、菩提樹は疲れた旅人や心破れた若者が慰めを得、恋人たちが憩う木陰を提供してくれているのです。それもみな、この香り高い花ゆえでしょう。リンデンの花は気持ちを落ち着かせてくれるのです。

7月にヨーロッパへ行ったとき、街路樹のリンデンが満開でした。東欧諸国ではリンデンは「リパ」と呼ばれ、ポーランド語の7月はリンデンの月ということで、「リピエッツ」と言います。人々の生活に密接に結びついているのでしょう。東ヨーロッパ、特にブルガリアや旧ユーゴなどではリンデンのお茶は毎日の生活に欠かせないもののようです。

ハーブティーとして、リンデン・ティー、またはヨーロッパのデリなどではLipaというものを探してみましょう。パッケージの絵でもわかります。



馥郁たる香りを楽しむだけでなく、リンデンはリラックスに効果的。体を温め、風邪の症状、特に咳や熱っぽいときにおすすめ。また、微量ながらビオフラボノイドを含むので、血液の循環によいと言われています。高血圧や偏頭痛にもよく、発汗や利尿の作用も報告されています。胆嚢や胃の機能向上、そして何とセルライトにもよいとのこと。副作用や他の薬との併用の害はいまだ報告されていません。

カモミールなど、他のハーブティーとのブレンドもおすすめ。飲みにくいハーブティーとブレンドすれば、いい香りで飲みやすくなるかもしれませんね。いいことずくめのリンデン・ティー。ぜひ試してみてください。



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