だいじょうぶ☆だいじょうぶ

だいじょうぶ☆だいじょうぶ

お年寄りと過ごした1週間(介護実習記録)

☆介護実習感想文☆

『コミュニケーションの大切さ』
 何をするときでも、会話をするということは、大切なことなのだと思いました。
 だんだん、お年寄りの方とお知り合いになるに連れ、すごく打ち解けた雰囲気になってくると、自然と介護をする事が楽しくなってきます。介護する側が、リラックスしてやっていると、お年寄りの方も、穏やかなお顔でいろいろ任せてくださいます。そうなると、、お風呂のお手伝いをしているときでも、自然といろいろ、会話がはずむようになります。
 普通にしていても、人に何かをお願いするとき、無言でされると、なんだか不安になったりしますよね。さらに相手が無表情だったりすると、『めいわくだったかなあ?』とか、『怒っているのかなあ?』なんて、いろいろ考えてしまったりもします。でも、逆に、会話をしながら、笑いあったりしながら、笑顔でやってもらえると、少しもそんなことを感じない。
 介護は、相手のプライベートな領域にも、入らせていただく仕事なのだと思います。だからとても責任のいる仕事。実習やボランティアでもそれは同じです。そのため、慣れないうちは、緊張してしまって真剣な(険しい)顔になってしまうことがあります。今までの私はそうだったんだと思います。でも、だからこそよけいに、笑顔や、明るさ、そして、“言葉”が大切なのだと、ココで実習をさせていただいて、気づかされました。

『人に楽しんでいただくには、まずは、自分が楽しまなければならない』
 そんな当たり前のことに、気が付かされたりもしました。そして、楽しむということは、最高のモチベーションになるのだと。
 最初の頃は、お年寄りの方と会話をしたり、お歌を歌ったりするときに、『楽しんでいただこう!』と私自身は、必死になっていました。笑顔で、コミュニケーションしなければ!と思うあまり、緊張して、不安になってしまったりもしていました。でも、いくら顔で笑顔を作れても、目は正直です。どうしても、不安がもれてしまったりもします。それで、逆に、ぎこちない会話になってしまったりもします。しかし、それでは意味がない。
 でも、慣れてくると、できることが増えてくるせいか、だんだんいろいろなことが楽しくなってきます。楽しくなってくるとその喜びが、相手にも伝染するようになります。その本物の笑顔でお話しを聞いたりしていると、相手も、なんだかうれしそうに、いろいろお話してくれるようになります。そうなると、自然に打ち解けられるようになり、それまで見えていなかった様々なことに、気が付かされるようになります。
  それから、リハビリの歌や、運動のときも、音楽にあわせて、一緒に楽しくすると、皆さんうれしそうにやってくださるようになります。あがらない足まで、動かない手まで、心なしか、動いているように見えたりします。Have to ではなく、want toだから、楽しんでやっているから、自然と、そうなるんでしょうね。

『大切なのは、心を磨くということよ。』
最終日、お別れのときに、利用者の方にいわれた言葉です。他の利用者の方が、高級なお化粧について、いろいろお話しになっていたときに、その方は、私の耳元で、おっしゃってくださいました。『大切なのは、「心」を磨くということ。その人(の行動)を見ると、ちゃーんと、その人の心が表れているんですよ。それから、人には、優しくするのよ。それからね、人に、辛くされた時は、試練と思うの。』そんなことを、おっしゃってくださいました。やさしく、穏やかな口調と、お顔で。その方は、本当に、その言葉どおりの人生を送ってこられたような、気品と、やさしさと、温厚な穏やかさをたたえた方です。そんな方に、そんなことばをいただくと、本当に、心に、そのまま、染み入ります。『人生、いろいろだもの、いろいろな方がいらっしゃるのね。』それが、その方の口癖でした。老人の方のための施設には、小児麻痺だった方や、目の見えない方、痴呆の方、本当にいろいろな方がいやっしゃいます。その方自身も、九州で産まれ、裕福だった女学生時代。戦時中は、中国に行き、引揚者として過ごした戦後。そして、結婚、子育て、孫との暮らし、ひ孫の誕生。私なんかには、本当に想像もつかないくらい、大変波乱万丈な人生を送られてきた方で、だから、『いろいろな方がいらっしゃるのね』のことばの中には、それぞれの方々に向けられた、尊敬の気持ちがひたひたと、感じられました。
 それから、人を褒めたり、落ち込んでいる人をフォローするのが、非常に上手な方がいらっしゃいます。『上手』という言葉を使うのが申し訳ないほど、さりげなく日常的に、日そういう会話をしているのです。それは、決して、慰めや、お世辞と言うものではなく、その言動には、相手への『尊敬、感謝、慈しみ』の心が表れているのです。


『敬う心、慈しむ心、感謝する心』
  お年寄りのお世話をさせていただいていると、“ありがとう、もうしわけないね”なんて言葉をよく言われます。お世話をさせていただいているのは、こっちのほうなのに、すごくすごく恐縮してしまいます。でも、“ありがとう”と、心から言っていただくと、こんな私でも、お役に立てているのかな?と、恐縮しながらも、本当に本当に、うれしくなります。
  今週一週間は、本当に、本当に自分の未熟さを思い知らされる日々でした。最初の頃は、ものすごく落ち込んだりしました。だから、『アリガトウ』の言葉は、ものすごく胸にしみました。そして、そんな素晴らしい方々と過ごした一週間、本当にいろいろなことを学ばせていただきました。実際の、介護の技術的なものも、多く学ばせていただきましたが、何よりも大きかったのは、上に書いたように、介護者として一週間を通して体験した、心の成長だった様に思います。





© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: