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教えない教育実践日誌
教師主導型の授業からセルフラーニングへ
――共通教育・フランス語における授業の試み――
堺 冨美子
教師が集まると「今の学生は昔の学生と違う」という話題が出ることがある。重かった辞書が電子辞書に取って代わられ、レポートの資料は図書館ではなくインターネットで検索するという物質的な変化と同時に、大学全入時代を目前にして、特に目的意識を持たないまま入学してくる大量の学生に、教師がどう対応していいかわからないというのが正直なところである。
大学では、FDによる授業改善が行われ、試行錯誤の最中だと思うのだが、大学生が社会人になったときに役に立つという視点からの改革が多い。実際に社会で活躍している実業家を招いての講義や、TOEICで点数を取るための英語の授業は、確かに役に立つだろうし、必要であると思われるが、共通教育ではもっと根本的な「学ぶとは何か」に主眼を置いた教育であってもいいのではないだろうか。
現在の大学生が抱える問題を私なりに分析してみると、次の3つになる。
1.教師依存型の学びに慣れ、能動的な参加が少なく指示待ちである。同時に、自分ができないことを、責任転嫁することが多い。
2.自分が何がわからないのか、どこを学べばいいのかがわかっていない。
3.評価や結果を意識しすぎて、どうすればいい評価がもらえるかという視点が大きく、自分なりの方法を考え出したり、新しいことに挑戦できない。
もし、これらの問題を解決できればどうだろうか。能動的に学ぶ姿勢を持ち、自分自身の問題点を自覚し、その克服を模索し、一方で、果敢に新しいことに挑戦していくという学生像は、たぶん、多くの企業が共通して欲している人物像ではないかと思われる。つまり、専門的教育と同時に、学生にこのような学ぶ姿勢を持たせることが、大学の使命の一つではないだろうか。
実際に、大学の教育の中ですべての大学生をこのように変えることができるとは思っていない。けれども、授業は教師がやるもので、勉強とはテストの点や単位を取ることだと理解している学生たちに、「学ぶとは何か」を伝えることはできる。自分自身で自分に何が必要かを判断し、自分なりの方法でそれを学ぶことのできる、自立した学び手になってもらうための一歩を、私の授業で踏み出してくれたらいいと思っている。フランス語を学びながら、同時に、そのことを伝えるにはどうすればいいか。以下は、そのための試みである。
1.ワークシートの活用と記録表
予習をしてこない大学生は多い。多くの先生が予習をしてこないという前提で授業を進めている現状があるが、もっと大変なのは、復習もしないことである。要するに、多くの学生は、授業に出席することが「勉強」だと思っている。しかし実際は、教師がいかに学生を惹きつける面白い授業をしたとしても、学生が自分でやってみないことにはフランス語は身に付かない。授業を受けて、漫然と勉強した気になっても、実際に身に付いていないことを知ってもらうには、普通は小テストを使うのだろうと思う。しかしながら、教師が小テストをやると一方的に決め、学生がテストのために勉強するのであれば、それはいつまでたっても受け身の学習でしかない。教師に言われてやるのではなく、自分でやってもらうにはどうすればいいか、考えた結果がワークシートである。
ワークシートは、一枚の半分に20題のフランス語の文章と、残り半分にその日本語訳を載せてある。半分に折ると、フランス語か日本語しか見えなくなるので、フランス語を見ながら日本語訳を、日本語を見ながらフランス語訳を書くことができる。週に一度、授業の冒頭に、日本語を見ながら、フランス語を書いてもらう。紙を配って一斉にやるのだから、一見、小テストと同じだが、大事なことは、それぞれのペースでやることを保証することで、評価に入れないと断言するので、教師によって「やらされている」ことにはならない。
同じ問題をやり続けていると、自分の進歩もわかりやすいし、逆に何もしていないことがはっきりする。外国語は何度も反復しないと身に付かないが、会話に使える文章を選んでいるので、一端覚えてしまえば、力になることは間違いない。それから、授業中は聞くこと、話すことの方が中心になりがちなので、書くことを取り入れるにはいい方法である。
ワークシートと同時に配布するのは記録表である。2,3年前は勉強の累積時間を書いてもらうようにしていたが、現在は、書き方は自由にして、フランス語の学習記録をつけてもらう。自分がひと月の間、どれくらいフランス語にふれたかを自覚してもらうのは必要である。大学生になると、誰も「勉強しなさい」とは言ってくれない。自分で自分を律するチャンスではないかと思う。
2.留学生との合同授業の試み
語学を学ぶことは、コミュニケーションを学ぶことでもあり、異文化を学ぶことでもある。そういう意味では、留学生との交流を活用しない手はないと思う。日本語科の先生方の方では、留学生が直接日本人学生と交流する機会がなかなかないことと、実際に同世代の若者に日本語を使うことができるということで、合同授業に賛同を頂き、時間調整をして、学期に一度か二度、合同授業をしている。今年度は前期と後期に一度ずつ、日本人学生と留学生という、一対一の組み合わせで「インタビュー・ゲーム」を行った。インタビュー・ゲームというのは、セルフラーニングを提唱している平井雷太氏の考案したゲームで、
「何を聞いてもいい」 「聞かれたことに答えなくてもいい」
という簡単な二つのルールを使って、二人一組でお互いに15分ずつインタビューしあう。その後で、インタビューした内容をまとめてもらい、最後に読み上げるのだが、日本人学生の多くは留学生のモチベーションの高さに刺激を受けるようである。このゲームを使うと、普通の会話ではなかなか入り込めない深い話になることも多く、感想を書いてもらうと発見がいろいろあることがわかる。留学生の視点を通して、自分自身の学ぶ姿勢や日本という国を、客観的に見ることは、非常に有意義な体験である。
3.自分で選ぶ課題
学生にとって課題は「やりたくないがやらねばならないもの」なのだろうか。教師の側からすれば、課題は、授業中に身に付かないものを出しているつもりなのだが、学生が能動的に課題に取り組むためには、一工夫必要かも知れない。例年、後期のお正月を挟んだ休みに、フランス語を和訳する課題を出すことにしているが、課題は自分で選んでもらう。子ども向けの絵本、料理のレシピ、中級学生用に編集された新聞記事などを持って行き、その中から自分が興味を持ったもの、やりたいと思ったものを選ばせる。分量も多かったり、少なかったり、難易度にも多少差があるが、それについては本人に判断してもらう。課題を自分で選ぶことによって、「やらされる」から「やりたいからやる」というふうに転換が起きるのである。
初級文法を一通り終えただけで、絵本やレシピを訳するのは、かなり難しい。1ページに何十回も辞書を引くことがあり、集中力と忍耐を要求される仕事である。しかしながら、「大変」「選択ミス」などと口で入っても、自分で選んだものなので、不思議と投げ出すことがない。42人全員が期限までに課題を仕上げて提出したのには驚かされた。さらに意外なのは、とうていできそうにもない困難な課題だったからこそ、やっているうちにやる気が出てきて、次第にフランス語が面白くなったという感想が多かったことである。
これは、おそらく、これまで授業でフランス語をやっていても、自分からやってみる時間が少なかったために、面白いと感じるところまで行かなかったということだろう。おもしろさを感じるまでに、ある程度の単語力や文法力の蓄積が必要であり、これまでの授業ではその段階まで持って行くことが難しかったということだと思う。これは他の科目にも言えることかも知れない。学生たちの「もっと楽にやりたい」という言葉をうのみにせず、楽にはできない課題を出すことで、学ぶことのおもしろさを感じるまで持って行くことができる。
4.学生と一緒にテストを作る
試験の前になると「テストはどこが出ますか」という学生の問いに、時にいらだちを感じることがあった。「テストのために勉強しているの」と切り返すことも多かったのだが、ある時、これを逆手にとる方法を思いついた。テストを一緒に作るのである。もともと、テストというのは、教師の側が、学生が自分の教えたことをどれくらい身に付いているか調べるものである。つまり、ほとんどが、評価のためのものだと思う。評価やテストのために勉強するということが受け身の学びであるため、どうすれば楽をしていい点を取れるかという発想になってしまう。
これを変えるには、発想の転換が必要である。そのために学生たちには、テストは本来教師が生徒の力を試すためにやるものだが、この際、自分で自分の力を試すためにやってはどうかと提案をする。テストのために勉強するなら、自分が覚えたいことをテストに作ればいいのではないかと言う。私が作るのではなく、それぞれが「これは覚えた方がいい」「習得した方がいい」と言うことを出し合って、一緒にテストを作るのである。テストを作るのに一時間をかけるが、実際には、学生たちが半年の講義の中で、どれが大事か、どれを覚えるといいかということを考えながら、テストを作っていくので復習にもなる。もちろん、答えを丸ごと暗記すればいいようなテスト問題ではなく、文法を理解していないとできないような問題になるように、作っていく。問題の形だけを決めて、この中のどれが出るかわからないという風にしておくものもある。学生の中には、なるべく簡単にしたい、楽をしたいという考えもあるのだけれど、話をしていくうちに、これもやった方がいい、アレもやった方がいいとなって、案外難しいテストになる。この方法の最大の利点は、テストに対する姿勢が変わってしまうことである。ほとんどの学生が、自分たちで作ったからやる気が出たと感想に書く。能動的な関わり方になるのである。
この方法には思いがけない副産物があった。問題の流失やカンニングに神経質にならなくてもいいということだ。テストの問題はもともとわかっているから。
以上の実践はすべて、教師主導で学生は授業を受けるだけという受動的な学びから、学生自身が主体の能動的な学びへの転換方法である。学びというのは本来能動的なものでなければならない。そして、大学の授業に出席するというのは、学生の学びの一部分ではないだろうか。大事なことは、授業で学んだことを、自分の中でどれくらい消化し、力に変えていくかだと思う。フランス語であれば、授業中、文法を理解し、会話練習をしても、実際にフランス語の文章を読んだり、フランス人と会話したりするのには不十分である。どうしても、学生自身がひとりで学ぶ必要がある。
自分自身で課題を見つけ、自分なりの方法で、わからないことは教師に質問もしながら、自分で学ぶことを私はセルフラーニングとよんでいるが、大学ではそのような学生が育っているのだろうか。高校まで、与えられた課題をどれだけ教師に評価されるようにやるか、あるいは、受験の点数を高くできるかということしかやってこない学生が、いきなり自分で学ぶことができるようになるとは思えない。どこかで、発想を変転換することや、一人で学ぶ訓練のようなものが必要なのではないだろうか。共通教育の授業の中で、それが必要なのではないかと思う。
私の実践は、セルフラーニングを提唱する教育研究家、平井雷太氏にヒントをもらったものが多いのだが、自立した学び手を育てるために必要な援助を私なりにまとめてみると、次のようになる。
1. 選択権を与え、学生の自己決定を大事にする。
2. 有能感を感じられるようにする。そのために小さなステップで、どこまで力がついたかがわかるような教材を使う。
3. できないことを繰り返しやることを保証する。できないことを責めない。
4.学生とのコミュニケーションを大事にする。
学生は毎年変わっていく。そのため、毎年必ず学生に授業の感想を書いてもらうようにしている。次年度の授業の改善に使いたいと思い、今年も書いてもらったが、おおむね好評であった。テキストの問題点を指摘するものや、教材の改良案などもあり、参考にもなった。次に学生の感想の抜粋をいくつかあげておく。
・怠け癖のある僕でも、確認テストは量がちょうどよくがんばれるもので、宿題もがんばれるものばかりでした。それなりに自分で頑張ったことを糧にし、フランス語にまた出会ったときには全力で立ち向かっていきたいと思います。
・まったくフランス語ができない自分でも、先生が「間違って当たり前」という言葉を言ってくれたので、とてもやりやすかったです。レシピ(和訳の課題)は大変だったけど、自分で選んだ方がやる気も出るし、逃げられないし、なんだかんだと楽しかった。
・インタビュー・ゲームの相手は韓国の女性だった。日本語は上手だった。若者の言葉を使ったり、家では日本語の歌を聴いたりドラマを見たりしているそうで、相手の日本語を学ぶ姿勢にはとても驚かされた。自分もそれくらいしないと、フランス語を習得するのは難しいんだなと思った。少しずつフランス語を勉強する時間を増やしたいと思った。
・フランス語の授業に対する自分の態度はかなり悪かったと思います。確かに最初は面白くないものでしたが、追いつめられいざ本気で勉強したとき、その考えは変わりました。楽しいという感覚が湧いてきて、興味も持ちました。その本気になるきっかけはレポートでした。自分にとってはこのレポートは一つの単語もわからず、長い時間かかってようやく読むことができたのですが、その長い時間の半分以上(全部というのは嘘になるので)は楽しいものでした。自分にとってこの授業は単に語学と言うだけでなく、いいきっかけになりました。
・まず、学ぶ楽しさを知りました。授業前の教育に対する先生の考え方からは、多くの得難いものを頂きました。誰のための勉強なのか、何のためにやっているのか、普段はすぐ頭から抜けてしまうことを何度も思い出し自覚しました。次に日増しに力がついていくことを実感することで、自信と趣味ができました。そして冬休みの自由和訳では、今まで学んだほとんどすべての力を使って取り組めたことで、大きな成長と自分の実力を知ることができました。
・和訳の課題は自分で選べるというのがよかったと思います。与えられた課題を訳すより、「自分で決めたのだから最後までやろう」という気持ちになるし、丸写しの防止にもなってよいと思います。合同授業は語学を学ぶ意味を知るという点でよい試みだと思います。ワークシートを使った確認テストは、やっぱりぜんぜん解けないと悔しいので、インセンティブを与えるという点でよいと思います。
・ワークシートを使った確認テストは、二枚しかできなかったけど、読んで書いて覚えた文はなかなか忘れることができない。
参考文献
『セルフラーニング・どの子にも学力がつく』(平井雷太著・新曜社刊)
『人を伸ばす力』(デシ+フラスト著・新曜社刊)
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