教えない教育実践日誌

教えない教育実践日誌

うちで勉強しない子ども



中学校ともなると、自分で学習する習慣がついている子どもから、そうでない子どもまでさまざま…30人一人ずつの事を気にかけている先生は、手始めにノートに一日の生活時間を記録することを提案したそうです。

24時間の自分の時間、一体何に使っているか、記録してみたことありますか?

私は一度もやったことがありません。でも、その話を聞いているうちに、やってみると面白いかもと思いました。

だって、みんな同じように24時間しかないのです。だけど、どんどん仕事がはかどるひともいれば、漫然とすごす人もいる…と言うことは、時間の使い方は一人ひとり違うということでしょう。

中学生たちが記録してどうなったかは興味深かったです。

この先生は、勉強時間を赤、テレビの時間を黄色で塗ってみるように提案したそうです。

子どもたちは、書いてみてはじめて、自分がこんなにたくさんテレビを見ていると気がついたそうです。

そこから、すでに勉強時間を確保することを考える子どもがいる一方で、毎日勉強時間がゼロなのに、平気な子どももいる…

先生の悩みは、ちっとも自分の勉強時間がないことを問題だと思っていない子どもたちのこと。

「どうすれば、勉強するようになるんでしょう。強制するとか、したくないんです」

そうですよね。強制的にさせても、きっとすぐやらなくなるはずだから…

平井雷太さんの提案は、「テレビの中身を書き出すことからはじめてみれば」というものでした。

とにかくまず、いま抱えている問題の、実態把握からはじまります。

実態を把握するのも自分、そこからどうするかも自分の問題。

テレビを見たいけど、やらなければならないことがある。どっちをやるかはとても切実な問題です。だから、その葛藤を自覚させるだけでもすごいと思うのです。

生きていたら、自分の時間をどう使うかはとても大事なこと。テレビの時間が多すぎると思ったら、例えばテレビを1時間にして、どれを見るか決めるように提案してみる。

実態を把握したら、具体的な解決を提案してみるのが、教師の仕事かな。

もしかしたら、勉強も毎日何をやるか決めるのがいいのかもしれません。簡単にできるものからはじめて、だんだん時間を長くしていくとか…

本当は、これが教師の一番大事な仕事かなと思います。

つまり、先生のいないところでどうやって勉強するかをつかんでもらうこと。

私も大学で同じようなことをやっています。

大学生でも、自分で学ぶ時間を確保するのはむずかしい。大人も似たようなものです。でも、これさえつかめばどんなことでもできる、人生の達人になれそうです。


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