おいでおいでふうふ

おいでおいでふうふ

Jan 20, 2008
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テーマ: 子供の病気(2164)
カテゴリ: やけど、完治まで
ストレッチャーと椅子。
3人の隊員さん。

 やけどしちゃったんだねー、痛かったねー
必要以上にのんびりした口調。いうまでもなくこれは鉄則。
こちらを落ち着かせるためのもの。
サチュレーションを足に装着。足を触るとものすごく冷たくなっている。
 どんな状況だったのー?何こぼしたー?
半泣き状態でわめきたてる。
運転士さんが

支離滅裂な回答。
 じゃ、名前と住所ねー
とぎれとぎれに回答。
 おかあさんさぁ、おちついて、おちついて、おこさん心配しちゃうよ、もうだいじょうぶだからー
冷静にならなくちゃと思いつつ、早く、早く、病院に運んでよとそればかり思う。

サチュレーションからの体温・脈が測れない。娘の震えが激しくなってきた。
救急指定病院に電話をしている。話は保温のことになっている。
アルミフィルムで体全体をくるむ。
でも、やけどに対しては何もせず。
冷やすとかしないの?どうして?何かしてよ!と思ったが
今思うと低体温の方がよっぽど深刻だった。

 あー、34度までしか上がらんわー、脈もさー、触診しろって言ってもコレ無理無理、小さいしさあ
何言ってんのこの人、ちゃんとやってよ!
お門違いな不満がわいてくる。

でもそれは事情を知らない人間だから思ってしまうこと。
今まで関係者として救急車に乗ったことは一度もなかったから

劇的に改善された状態でERに運んでくれると思っていた。
心マで蘇生するイメージなんだろうか。
でも救急車は、あくまで確実にERに搬送するための
輸送と連絡がメインの仕事なのだ。
「流水で数分冷やした」と言ったら、少なくとも第一段階の処置は済んでいると判断されるだろう。
水泡ができているのに、何かをあてたりしたら、水泡をつぶしてしまい
感染の危険やら、さらに悪化させてしまったかもしれない。
でもせめてどこを負傷しているかよく見て欲しかったとは思う。
いや、私がパニクっていた間に、しっかり見てはくれていたはずだ。
その上での「傷には何もしない」という判断だったのだろう。
そして、いい加減にも思えたバイタルの測定不能のことについても、
裏を返せばそれほど全身状態が深刻な状況ではなかったからだろう。

 あー、2度ね2度、あっ、出た出た、118の96ね
記録と連絡担当の隊員と会話していた。
2度というのは熱傷の深度。数字は血圧か。
その中でも浅いものと深いものがあるが、その場ではそこまでの視診。
 あの、跡は残りますか
一番気になることを聞く。搬送中、何度か聞く。
 んー、まあそんな深くはないようだからねえ
と言われても、ああ気落ちさせないために言ってくれてるんだろうなあ、こんなに取り乱してるからなあ
ほんとのところはどうなんだろうなあと叫びたい気持ちになる。
今思えば、やはり状況的に重篤とは言えない状態だったわけで
(意識清明、バイタル安定、低体温が一番危険要因だったのだが)
その視診は間違っていなかったはずだと思う。絶対にそう思う。
 まあ、ね、せんせいにみてもらおう?、ね
なだめるように言われ、それでもさらに
知人にケロイドの跡が、背中や首や足に残っている人が何人かいるとか訴える。
あの時点で他にできることはなかったはずだ。厄介な患者関係者だったろう。
隊員さん、いままでどんなに大変な状況の方々を搬送して来られたことだろう。

ほどなく病院が決まり、発車した。
途中、踏み切りで停車したが、スムーズに10分ほどで大きな病院に到着した。
 おかあさん、荷物は持つからお子さん抱っこして降りて、あわてないで
救急車を誘導されていた警備の方とERスタッフが見えて
マスクをした若い女性のドクター?が駆け寄ってきた。
 担当の○○です、お名前を確認させてください
はい、と言って少し経って、あ、今ここで名前を言えということか、と思い、言ってる途中
処置室の前にいたナースが
 ○○ちゃん、奥のほうにどうぞ
誘導されて診察ベッドに座らせる。
ここでやっと顎の部分に黒い大きな水疱があるのに気が付く。
え…?ここ冷やしてない…何という間違いをしてしまったんだ。
 あの、跡、残りませんか
また聞く。本当に、今考えると命に別状があったらそれどころではなかったはずだ。
そんなことばかり心配して、加害者の張本人が!
 今の時点ではなんとも言えません、上の者とも相談して処置をしていきますから
室外に出るように言われ、事務の方に住所氏名の記録と保険証提示などをして
長い長い処置の時間を、廊下の長いすで待った。





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Last updated  Jan 21, 2008 02:52:43 AM
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