8月22日(火)曇りのち?初めてバスの一番前に乗ることが出来た。嬉しい。
最初は、バレン高原へ。「バレン」はゲール語で、「石の多い場所」という意味。
此処には、私がアイルランドに憧れた、一番のモノがある。「巨人のテーブル」。3200~3800年前に造られたと云われている、ドルメン(石のモニュメント)だ。
約2億5千前に起こった地殻変動で、海底から石灰岩が押し上げられ気温差で岩が割れていって、石灰岩のゴツゴツした丘陵地に。その場所に、それがある。
「巨人のテーブル」を最初に見たのは、リバーダンスのDVDで。5,6年前に見ていつかはホンモノを見たいと常々憧れていた。それを今日これからなんて、感激。
バスの運転手さんは、40歳のジャスパーさん。外人さんにしては、お若く見える。前に遮るものが何もないから、景色が飛び込んで来るようで、すごく迫力があった。
もともと石好きのせいなのか、ドキドキしてくる。ゴツゴツした石の高原が、魅力的。もし死んだら私の魂は一生ここで過ごせたらいいのに~なんて本気で思ってしまう。
「右奥に見えて来ましたよ」と添乗員さんに言われ、凝視すると、確かにポツンとあり。「巨人のにしては、小さいな」と周囲から落胆した声が聞こえるけど、私ひとり感激中。
リバーダンスのダンサーがテーブルの上に乗り踊っているの図だった。合成写真?ああやっと会えたと感激して画像を撮っていると、急に曇って雨が落ちて来てしまった。
とりあえずここでツアーメンバー全員で記念写真を撮る。雨が激しくなって、みんなバスに戻りたがり、あっと言う間の見学で終わってしまった。すごく悲しい。もっと見たかった。
この辺りには、巨人のテーブルだけでなく、あちこちに石の遺跡が残っているらしい。他にも洞窟があって一般公開もされているそう。次回は、もっとゆっくり観光したいと思った。
次は、アイルランド観光のハイライトとも云われる「モハーの断崖」。海から200mの高さの断崖絶壁が8km続く。「モハー」とはゲール語で「廃墟になった崖」という意味。まさに。
晴れていれば、アラン諸島などが一望だが、あいにく雨。すぐに止んだけど、曇りで残念。足の調子がイマイチだったけど、せっかく来たのだから歩く。みんなよりも早めに出発した。
ビジターセンターで解散して、トイレやショッピングセンターを無視して、ひたすら坂を登った。工事中なので、あちこちに柵や網がしてあった。なだらかな坂なので、さほど苦しくはない。
結構高い所まで登ると、風がとても気持ちがいい。ここに来たら柵など何もなくて、崖注意!のような看板があちこちで見かけた。向かい側を見ると、オブライアン城が見えるが工事中。
本当は断崖絶壁よりもお城を見たかったんだけど、立ち入り禁止。これもまた次の楽しみに。せっかくここまで来たのだからと2つ分の崖まで行く。小雨が落ちて来たので、これにて退散。
帰り、地元で有名なアイリッシュハープの弾き語りを立ち止まって聴いたり、振り返って景色を堪能したりした。ツアーメンバーさんと何人も出会う。足は何とか大丈夫。満足満足な気分だわ。
昼食後、1976年の「可愛い村コンテスト」で優勝したという「アデア村」に寄る。藁葺き屋根の素朴なアイリッシュコテージが並んでいる村で、日本でいえば江戸時代に建てられたものらしい。
それぞれの庭に色とりどりの花が植えられてキレイなんだけど、家はお土産屋やカフェになって何か味気ない。完全に観光化された感じで、庭だけ撮って早めに退散。ちょっとがっかりな感じ。
本日のお泊まりは「キラーニー」。ツタに覆われ広い庭があるクラシカルな雰囲気あるホテルだが、改装したとはいえ、やっぱりクラシカル。パイプの問題と思うが、水が濁っている。目に悪いな・・・
海外旅行でも大抵、水道水でコンタクトを洗っても平気だけど、この濁った水はダメ。目が真っ赤に。仕方なく目のためにミネラルウォーターを買うことにした。それ以外は、雰囲気あって良かったけど。
ツインのお部屋だったので、また1人で広々と。部屋には大きな鏡があって、なんととてもスマートに見えるから困る。ボリュームある食事に何だかお腹周りが・・・と思ってたのに、この鏡ったらねっ
実際、お疲れ気味な傾向にあり、本音は、食事もせずにお風呂入って寝たいくらい。でも今夜はダメ。なんと地元のアイリッシュダンスショーが2時間、このホテル内の劇場であり鑑賞するよう。
食欲無しで迎えた夕食は、前菜がフルーツ。こんなデザートならいいのにって、みんなで話した。メインはチョイス。魚かアヒルか豚。疲れてる時は無難なモノをと思って、豚をチョイス。でも失敗。
運ばれて来た時は、美味しそうって思った。添えのジャガイモは、大1コだけだったから。でも、なんと豚肉が何かを巻いていて、その中身はジャガイモだった。もう衝撃的。食欲不振になる。
豚肉のローストみたいなのを想像していたのに、ガッカリ。アヒルが正解で、そのものを2羽分ロースとしてあった。チョイスされた方は、あっさりして美味しいって言ってた。でも食欲湧かず。
デザートは、苺のアイスクリーム。これは意外と美味しくて、食べられた。レストランもクラシカル。とても良い雰囲気だった。それから長い渡り廊下を通って、小さめだけども本格的な劇場に入った。
20時45分からスタート。鑑賞は自由で、途中休憩で部屋に戻ってもOK。でもせっかくだし、リバーダンスしかアイリッシュダンスを見たことがなかったので、頑張ってラストまで、全部見た。
伝統的なリバーダンスに対し、こちらは現代的。上半身まっすぐ足は激しいタップ。アップテンポ。しかし地元のショーだからか、女性ダンサーの胸がでかかったり、足が太かったりなのは驚いた。
このときは、まだあのリバーダンスに行けるという保証がなかったので、疲れても目が死にそうでも
一生懸命見たのだった。ま、翌日は9時出発。今夜はシャワーだけにして、さっさと寝てしまった。
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