「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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俺とユーロとC.D.と・・・(何
第7話『恋と友情』
泰斗が放ったあの一言。
信じる事さえも出来なかった私の心は、その中枢を
打ち抜かれたような感じになっていた。
何故今になって、泰斗が私なんかを・・・?
信じられないとも思いつつも、心と身体は正直に叫ぶ
泰斗の体をじっと見つめている。
私はその全てが現実だと認識するまでに、かなりの時間がかかった。
それでも輝いた目で見つめ続ける私は、必至になって叫んだ泰斗を
見るしかなかった。
私の事は、もう嫌いになったんじゃなかったの・・・?
突如として叫んだ泰斗の顔が以前として記憶から離れず、
脳裏に焼きついた言葉は全てを現実として認識させ、
其処にある「想い」は私の身体を貫き、
自分が信じるべきモノが分からなくなった。
泰斗が私の事を嫌いだと、ずっと思い込んでいた私。
心菜と付き合ってくれればいいと、心の底から思っていた私。
そして、衝撃を受けながらも今の泰斗の一言に喜びを隠せなかった私・・・。
「私」は一体、どの私なの?
信じられる言葉が無くなった。
何もかもを失ったような気分になった。
迷宮からスーッと、身体が抜けていくような感じさえもした。
闇を突きぬけ、無へと戻った私は、感情をも失いかけていて、
自分が自分であるか、それさえも確証が掴めない状態になっていた。
この手、この足、それら全てが私で無いような気がした。
でも私は確かにこの時間に、この瞬間に、この現実に、存在するという事を
確信した。
紛れも無い『今』、私はここで、泰斗に『好きだ』と言われた・・・
引き戻された私の身体は全てを再び現実として再認識し、手も足も
「私」のモノであると改めて確認する事が出来た。
これは夢でも無い、理想なんかじゃ無い、本当の気持ちを
私は大好きな泰斗から言われた・・・
根本的に引っ繰り返された私の理論は崩れ落ち、此処にある「結果」を
現実で、この目で見せてくれた。
青空はニッコリと笑うようにゆっくりと流れていき、太陽も
私達を祝福するかのようにキラキラと輝いている。
遠くに見えるかすかな山はその姿を見つめ続け、
風景さえもが祝ってくれているんだなと、私は心から喜びを感じた。
『・・・泰斗は、私の事を嫌いになったんじゃないの・・・?』
泰斗が放った言葉には確かなモノがあったが、それでも
以前として『信じられない』という想いが残る私は、再確認の
意味合いで改めで泰斗に聞いてみた。
今までとは違うような泰斗の顔は、凛としていながらも
何処と無い「暖かみ」を感じさせるモノがあった。
『ほ、本当は・・・嫌いとかは思ってなかったんだ・・・あんまり。』
少しモジモジしながらも答えた泰斗。
今更ながらも、私はこれが嘘であると心の底で思っていた
曲がった心情も真っ直ぐに戻す事が出来た。
何より、正直に答えてくれた泰斗が、嬉しかった。
でも、やっぱり心の奥にあるもう一つの「私」は、その事実を拒んだ。
どうしても信じられない、「何か」が私には存在していた。
分からない。何故私が泰斗の言葉を本当に信じられないのか、
心の奥底にある「私」は、開けた扉を再び閉じようとしていた。
『今更、何を言うの?』
どうしても反抗しがちなもう一つの私。弱がりで臆病なのかも
しれないけど、その曲がった心情は再び私を迷宮へと入れようとしていた。
全てが終わったハズなのに、どうしても泰斗を信じられない。
私は私でないような、夢か現実か分からないもう一つの「私」は
信じ続ける私をも拒もうとしていた。
確かに私をウザくて嫌いだと言っていた泰斗が、今更何を・・・?と
もう一つの私は全てを闇へと放り込もうとしている。
だけど、この意識は絶対に戻せるハズだと信じた私の心は
闇へ向かうもう一つの私を再び光へと引き戻そうとしていた。
『ただ、あの時は・・・あまり、好きじゃなかったんだ・・・』
やっぱり、と言わんばかりの一言。今になってそんな事を・・・と
まるで負け犬が勝ち犬になろうとする様を見ているんだ、ともう一つの
私は屁理屈を言った。
確かに今の泰斗はそんな感じに見えた。あの時にあんな言葉を放って
おきながら、何故今更になって泰斗がそんな事を・・・?と私は最早
信じられないような状態にまでなっていた。
『じゃぁ、なんで・・・?何故今になって、好きだなんて言うの?』
泰斗を責めるように散々言葉を浴びせるもう一つの「私」。
まるでひねくれ者を塊のような、そんな気さえもした。
それでも自分が自分であるように思えてきて、本当の私はこっちなのかも
しれないと、自覚する時が幾度かあった。
でも、「私」は想った。
「本当に好きな人なんだから、こんな時だって助けてあげないと・・・!」
泰斗に対する想いはそれだけだった。確かに私に対してそんな事を
言ってはいたけど、私にとって、泰斗は唯一無二の大事な恋人であり、
何より昔から大好きな人だった。
だから私はただ泰斗を目指してここまで突っ走って来たんだから、
ここに来て泰斗を裏切るだなんて・・・と、改めて本当の自分を
私は取り戻した。
『飛織・・・もう、いいでしょ?
飛織は、ただ純粋に、泰斗君が好きじゃなかったの?』
私と泰斗の微妙な間に、心菜がメスを入れた。
別にこんな状況であれ心菜が邪魔だという訳でもなく、むしろ
ここで言ってくれなければ私の心はどうなっていたのかと思った。
・・・でも、ここに来て、私は改めて気付いてしまった。
『心菜・・・?』
この一言を言った時、私は既に気付いていた。
心菜には合って私にはない「何か」が存在する事を。
そして、それ自体が今の私と心菜を二分させていた事も。
そう、私自身に存在する「無力さ」・・・。
私はあまりに無力で、あまりに弱すぎる。
だからこそ他人の力を無くしてここまでは来れなかった。
でも、その「他人」が誰だかは分からなかった。始めは私の会った
人物で信じられるのは一人だけだったのだけれど、今の
この状況になって、誰が誰だかさっぱり分からなくなった。
でもここに来て、私は心菜に支えられている事に改めて気付いた。
昔から同じ友達として苦労と笑みを共にしてきた心菜。
泰斗が好きだと、私に正直に告白してくれた心菜。
だから今、心菜は自分の気持ちを抑えて、私を応援してくれている・・・
こんなにも無力で貧弱な私を、力強い心と優しい笑顔で押してくれた心菜。
そんな彼女の芯に秘めた「強さ」に私は改めて感激しながらも、
自分の弱さを実感した私は、ちょっと不安にもなっていた。
『・・・実は、心菜のお陰なんだ。
俺が、お前を好きになったのは・・・。』
心菜もその言葉を聞いて、動揺を隠せなかったのか、
『そうだったんだ・・・』
と、そっと口を開けてつぶやいた。
・・・私は、喜びと悲しみの狭間へと送られた。
心菜のお陰で、私の気持ちは改めて伝わったんだなと実感出来た喜び。
そして、この後の心菜が気になって仕方が無い悲しみ・・・。
本当に心菜は、友達として、自らの恋心までもを犠牲にしていたんだ・・・
私はずっと信じ切れなかった心菜を、この場で初めて「親友」として
その絆を再び結び合えたんだな、と思った。
でもそんな事までして、私は心菜に押されたんだから・・・と
自分に胸を張った。・・・弱かったハズの私の心は、次第に
開けていくような感じになった。
『心菜が、俺の所に来てお前の話をしてくれたってのは知ってるよな?』
私はそっとうなずく。
そこまで心菜に心を動かされたのか、と私はちょっぴり心菜に対して
羨ましさを感じた。
でもそんな状況の中でも、泰斗はそっと口を開き、こう話してくれた。
それは、本当に心菜が私に対して「親友である」という証を守って
くれたかのような、そんな一言だった。
『心菜の話を聞いていると、お前が本当に良い奴なんだなって分かって・・・』
心菜が私の事をそこまで話してくれていただなんて・・・
本当に私が心菜に何もしてあげられなかった事が、私は惜しかった。
そこまでして私と泰斗が結ばれてくれれば良いと心から思っていた心菜・・・
私は、どう心菜にお礼をしてあげればいいのか、それさえも
分からなくなっていた。
ただ、私の心から、最早「迷宮」という言葉は消えていた。
全ては晴天の空のように、青く澄み切った情景が私の心にはあった。
『・・・そ、それじゃあ、最初は、ほんとうにあたしって嫌われていたの・・・?』
改めて泰斗に聞く。今の状況が感謝と喜びで一杯でも、どうしても
こういう事実は今聞いておかなきゃ、駄目な気がした。
これが分かった時、私は全てを決めるという硬い決意をした。
『・・・う、うん・・・・。』
ちょっぴり暗い顔で、私に謝るように言う泰斗。
でもそれが分かった私は、それだけでも嬉しかった。
何より正直に言ってくれて、まるで私を心配してくれるかのような
昔のような泰斗の言葉が、私は嬉しかった。
泰斗が、戻ってきてくれたんだ・・・。
私は改めて思った。この瞬間、全ては私の中にインプットされ
「恋」という感情と想いは、再び形を戻して返ってきた。
そして泰斗は、正直に私にこう言ってくれた。
『でも、今はホントに、お前の事が好きなんだ!
・・・俺と、付き合って欲しいんだ・・・!』
泰斗の硬い決意が、ひしひしと私の体に伝わってきた。
勿論こう言われて、私が拒否する理由なんて存在しなかった。
でも最後の抵抗と言わんばかりに、もう一つの「私」はそれを拒み
どうしても最後の最後まで悩みに悩ませる。
私は泰斗にどう答えればいいか、こんな今になって、分からなくなった。
『・・・・・』
黙り込んでしまった私。
今になって、心菜が応援してくれて、泰斗が私を好きになっているという
事実が、私を困惑の渦へと巻き込もうとしていた。
どう答えればいいのか、どう言えば最善の判断を尽くせるか・・・
分かっているのに、答えられない。
答えられないから、分からない。
私は何が何だか、すっかり分からなくなっていた。
でも心菜はそんな私を、そっと押してくれた。
『飛織・・・自分の気持ちに、素直になりなよ。』
心菜の一言が、私を再び光へと戻してくれた。
もう迷う事なんて無い。でも私は、そう言ってくれてはいたけれど
やっぱりちょっと気にかけている感じのする心菜に、改めて聞いてみた。
『で・・・でも・・・心菜は・・・』
ちょっとうつむいた感じの心菜に聞くのはあまりにも気が引けたけど、
ここで聞いておかなきゃ、いつ聞けるか分からなかった。
だからこそ、私は自分に胸を張り、優しげに心菜に聞いてみた。
笑顔は見られないかもしれないけど、私は全てを知っておきたかった。
『私は、本当は飛織の事をもっと知ってもらおうと思って、泰斗君と話をしていたの。
だから、飛織がいなきゃ、私の恋だって無かったんだと思う・・・。』
そう言った心菜の顔は明るかった。・・・でも、ちょっぴり暗そうな
顔でもあった。
でも心菜は自分のした事に後悔は無いと言わんばかりに胸を張った
顔をしていて、弱げではあったけれど、優しい笑顔を私に見せていた。
私は心菜に何と声をかければよかったのか、分からなかった。
でもそんな時でも、心菜は私の背中を押してくれた。
『・・・あとは、飛織次第・・・だよ。』
心菜はそう言うと、何処かへと駆けていってしまった。
私は駆け出した心菜を、悲しくはあるけれどそっと見送った。
『飛織・・・』
私の名前をそっと呼ぶ泰斗。
言う気持ちは、もう決まっていた。
改めて自分に自信を持ち、私は笑顔で泰斗に言う。
『泰斗、あたし・・・泰斗が・・・泰斗が大好きっ!』
卒業式と同時に起こった、天からの贈り物。
良く晴れた、昼下がりのこと・・・
笑顔で言えた、泰斗への告白。
・・・私、やっぱり、泰斗が好き・・・!
総製作時間、約3時間。
もう何も言わないで下さい・・・疲れましたよ、僕は^^;
こんなに腕が痛くなったのは久しぶりですなぁ・・・
ただ、書いててかなり面白かったっす!
2006年5月6日製作
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