2003年11月28日
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後数ヶ月でボブサップとデビュー戦を向かえる曙・・・。
やっぱりプロの道は険しいといことを教えてくれる一面があった。
曙太郎(34)が世界王者の洗礼を浴びた。27日、都内のジムでプロボクシング元IBF世界ヘビー級王者フランソワ・ボタ(35=南アフリカ)との公開スパーリングに臨み、連打を受けて鼻血を流すなど力の差を見せつけられた。練習後、12月6日のK-1 WORLD GP決勝戦(東京ドーム)でボタのセコンドにつくことが決定した。大みそかのボブ・サップ戦(ナゴヤドーム)へ向けて世界王者の技を吸収する。
 曙が苦し紛れに前へ出た。その瞬間だった。ボタの左ストレートが顔面を痛打した。強振したパンチではないが、世界ヘビー級を制したカウンターは強烈だった。210キロの巨体がたった1発で棒立ちになる。曙は荒い息遣いで鼻から噴き出す血を右手のグローブでぬぐった。
 開始ゴングと同時に力の差は明白になった。ボタの連打が元横綱の顔面と腹に降り注ぐ。練習してきたクロスアームブロックは、世界のスピードと技術にはまるで無力だった。曙の繰り出すパンチはかすりもしない。ラウンド終盤には気を使ったボタが自らロープに下がり「打ってこい」と誘う場面もあった。
 スパーリングは1ラウンドで終わった。たった3分で曙の息は上がっていた。「とにかく強い。(ボタは)遊んでたよ。自分が三段目とけいこしているのと同じ。スピードも技術も全然違う。ボディーブローなんて1発で息が吸えなくなった。血の味を味わう余裕もなかった」。鼻血をふきながら苦笑いした。
 無理もない。相手はあのタイソンやルイスと激闘を繰り広げた元世界ヘビー級王者だ。一方、元横綱とはいえ20日前に初めてグローブをつけた新米格闘家では勝負になるはずもない。もちろん力の差は曙本人も予想していた。「昨日の夜は緊張で眠れなかった。でも今の自分には失うものはない。学ぶことが多かった」。収穫を強調した。
 それでもパワーだけは元世界王者をうならせた。終盤、ロープに下がったボタの脇腹に得意の左フックをたたき込んだ。「コーナーでは非常に強い圧力を感じた。パンチも1発で倒せるパワーを秘めていた」とボタはもらした。世界の強豪と闘い続けてきた男の発言だけに説得力があった。
 練習後、ボタが曙にK-1 WORLD GP決勝戦で「自分のセコンドについてほしい」と要請し、曙も「雰囲気を十分味わいたい。光栄です」と逆に頭を下げた。12月31日のサップ戦まで元世界王者からあらゆる技術を吸収する決意だ。流血スパーリングで曙の格闘魂がさらに激しく燃え上がった。【





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最終更新日  2003年11月28日 12時20分09秒
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