26..グループ・サウンズ(GS)VOL:8



グループ・サウンズ(GS)VOL:8




ミッキー・カーチスとザ・サムライズ


サムライズ001


"サムライズ"はロカビリー時代に人気を博していたミッキー・カーチスのバック・バンドの"シティ・クローズ"の後継バンドで、東南アジアを拠点に活動していた"ヴァンガーズ"が前身です。

'67年2月にミッキー・カーチスと共に帰国し、バンド名を"サムライ"に改める。

メンバーは、ミッキー・カーチス(V)、ヒロ・イズミ(G)、山本五郎(BG)、菊地 牙(P)、冬梅邦光(サックス)、豊澄芳三郎(D)の6人。

'67年10月1日クラウンから「風船/雨のプロムナード」でレコード・デビューする。

このデビューに際して、レコード会社が"サムライ"を誤ってクレジットして以後"サムライズ"と名乗るようになる。

翌年には、"サムライズ"は日本で活動拠点をヨーロッパのパリに移し陣羽織をユニフォームにし演奏活動を行っている。

その後、ミッキー・カーチスはメンバーを全て入れ換える。
メンバーは、ミッキー・カーチス(V)、ジョー・ダーネット(G)、山内哲夫(BG)、ジョン・レッドフォーン(K)、原田裕臣(D)の5人。

しかし、パリでの活動は成功せず食生活等どん底状態に陥り、'70年夏に帰国する。

GSの衰退と共に、'71年にバンドは解散する。

"サムライズ"はデビューから解散までに、次の5枚のシングル・レコードを発売した。

「風船/雨のプロムナード」'67年10月1日発売、「太陽のパタヤ/夏の夢」'68年4月1日発売、「グッド・モーニング・スターシャイン/金閣寺」'69年5月発売、「ビジョン/セイム・オールド・シリーズ」'71年3月発売、「ミッキーと歌おう ハレ・クリシュナ/誰だった」'71年4月発売(「風船/雨のプロムナード」から「太陽のパタヤ/夏の夢」までクラウン、「グッド・モーニング・スターシャイン/金閣寺」はロンドン、以後はフィリップスより)


ザ・ガリバーズ


ガリバーズ001


"ガリバーズ"は'67年9月に山形出身のメンバー(当時、高校在学中が2人)が中心となり結成されたバンド。

メンバーは、中村保雄(LG)、小柴英樹(RG)、北久保 誠(BG)、平田利男(O)、高橋利昭(D)、多勢正隆(V)の6人。マネージャが宇崎竜童でした。

デビューに際してのプロモーションの会見では、アメリカで人気のザ・モンキーズを目標にし、エネルギッシュでパンチの利いた演奏とコミカルなショーマンシップを掲げていました。

彼ら6人は、ブルー・コメッツを師と仰ぎ、都会センスに満ち溢れバイタリティと年齢に似合わぬ根性と情熱を内に秘めて演奏活動を都内のジャズ喫茶を拠点に活動を展開していました。

"ガリバーズ"のデビューは、'68年1月のウエスタン・カーニバルです。

このウエスタン・カーニバルにおいて、"ガリバーズ"はデビュー会見の宣言通り、5日間でギターを38本叩き壊す派手なデビューを飾りました。

'68年7月1日エクスプレスから「赤毛のメリー/ダークな瞳」でレコード・デビューします。

解散については未把握。

"ガリバーズ"はデビューから解散までに、次の1枚のシングル・レコードを発売した。

「赤毛のメリー/ダークな瞳」'68年7月1日発売(エクスプレスより)  第二弾「砂山」、第三弾「ブラック・エンジェル」は発売中止となっています。


ザ・シルヴィ・フォックス


シルヴィ・フォックス


"シルヴィ・フォックス"の前身は、「勝ち抜きエレキ合戦」で"シャープ・ファイブ"と一緒に模範演奏バンドをしていた"東京ベンチャーズ"です。

"東京ベンチャーズ"は、'65年に結成されミノルフォンから11月25日に4曲のコンパクト盤「軍艦行進曲(軍艦行進曲/ああ紅の血は燃ゆる/戦友/九段の母)」をリリースしています。

"東京ベンチャーズ"のメンバーは、近藤正邦(LG)、清水秀男(SG)、三好 純(RG)、足立 馨(BG)、古川かおる(D)、本山智明(V)の6人。この後、近藤が脱退し、渡辺昌宏が参加します。

その後、GSブームに乗っかり一部メンバーを入れ換えバンド名を"シルヴィ・フォックス"にしました。

メンバーは、ダン清水こと清水秀男(LG)、ボブ足立こと足立 馨(BG)、三好 純(O)、山本 進(D)、ピート七福こと本山智明(V)、ブァビー長谷(V)の6人。

'67年11月10日ミノルフォンから「風がさらった恋人/思い出が泣いている」でレコード・デビューします。

GSの衰退と共に'69年に解散しました。

"シルヴィ・フォックス"はデビューから解散までに、次の3枚のシングル・レコードを発売した。

「風がさらった恋人/思い出が泣いている」'67年11月10日発売、「レッツ・ゴー・ミリタリー・ルック/流れておいで流れ星」'48年2月発売、「銀色の雨/アイ・ラブ・ユー」'68年6月発売(全て、ミノルフォンより)


オリーヴ


オリーヴ


"オリーヴ"は、日本で最初のツイン・ドラムを導入したバンドです。

'69年に山根(ヴァンドックス)、森下(レンジャーズ)を中心に結成されたが山根が脱退し水野(アップル)が加入して体制が整います。

メンバーは、竹屋かずみ(LG)、上村 修(BG)、水野ジュン(O)、森下春雄(D)、木村みのる(V・D)の5人。

'69年10月2日フィリップスから「君は白い花のように/愛のめぐり逢い」でレコード・デビューします。

ホリプロがメンバーの平均年齢が17才で第二の"オックス"として"オリーヴ"を売り出したのですが、音楽シーンは既にGSの末期で全くヒットはしませんでした。
その後、RCAへ移籍します。(移籍ができた最大の要因は、藤 圭子が彼らのグルーピーであった為に彼女に拾われた)
この"オリーブ"が有名なのは、最後にデビューした演奏テクニック抜群のアイドル・バンドとして語り継がれていくことでしょう。

解散に関しては未把握です。

"オリーヴ"はデビューから解散までに、次の4枚のシングル・レコードを発売した。

「君は白い花のように/愛のめぐり逢い」'69年10月2日発売、「ハートブレイク・トレイン/小さな初恋」'70年9月5日発売、「カム・オン・・・!/愛ある国へ」'70年11月25日発売、「マミー・ブルー/君と別れて」'71年6月発売(「君は白い花のように/愛のめぐり逢い」はフィリップス以後はRCAより)




次回は、グループ・サウンズ(GS)VOL:9の第一弾として"内田裕也とザ・フラワーズ"を予定しています。



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