おはなし大好き!!

~クーちゃん東京へ行く~



「今度の土曜日、そっちに行くから。じゃあ、よろしく~」
さとしが誰かと電話しています。

「ふんふんふん♪東京、久しっぶり~、ぶりぶりのぶり~♪」
品のない鼻歌を歌いながら荷造りをしています。
(どこにいくんだ?)クーちゃんはこっそりさとしのボストンバッグの中にもぐりこみました。

どのくらい時間が経ったのでしょうか。ふと気づくと声が聞こえてきました。
「いらしゃ~い。」
「おう!久しぶり。」
どうやら彼女の家に着いたようです。
(着いたみたいだなぁ。早くバッグ開けてくれないかなぁ~)
外からは楽しそうな話し声が。
(んっ、もうっ。)クーちゃんはちょっとイライラしてきました。
「ガタン!」 「んっ?」
さとしが物音に気づきました。
「あれ、今なんか動いたような」
実はクーちゃんがバッグの中で飛び跳ねたのでした。
さとしがバックを開けました。
「あれ?こんなぬいぐるみいれたかなぁ」
クーちゃんを取り出すとしばらく眺めていましたが
「あっ、ゆきこ。おまえクマのぬいぐるみ好きだったよな。
 これ、やるよ。」
(なっ、なにいってるんだぁ。やだよ。さっ、さ~と~し~。)
今にも泣き出しそう。
ふっと、彼女の方を見てみると
(おっ、かわいい~。こっちでもいいかなぁ~)
思わずニヤケるクーちゃん。
「ありがとう。・・・ふーん、どうせいこれゲーセンで取ったやつでしょう。
 いくらくらいでとれたの?」
「うるせっー」
(うるせー、どうせーゲーセンの景品のぬいぐるみさー。・・・シュン。)

ゆきこの部屋には「くまのプーさん」がいぱーい。
クーちゃんはたくさんのプーさんたちに囲まれて、ちょっぴり幸せでした。
だって、プーさんはクーちゃんの憧れのクマだったからです。


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